以下ネタバレです










(早く宙に知らせてあげよう)

宙  『もしもーし』

主人公「宙?あのね、実はお休みを取れることになって、クリスマスを一緒に過ごせそうなんだけど、もしまだ予定がはいってなかったら・・・」

宙  『え、本当に?やったー!じゃあ、最高のデートプランを考えておくね』

主人公「え、予定は大丈夫?」

宙  『もちろんだよ!○○ちゃん以外とクリスマスを過ごすつもりないし』

(よかった。予定を入れる前だったみたい)

宙  『楽しみにしててね!○○ちゃん』

主人公「うん、楽しみにしてる」

(宙と過ごす初めてのクリスマス楽しみだな)

(思い出に残るようなクリスマスだといいな)


そして、クリスマス当日・・・。

私は待ち合わせ場所の駅で、宙を待っていた。

主人公「宙・・・まだ来てないよね・・・」

いつも私より早く来てくれている宙が、今日は待ち合わせ時間を過ぎても姿を現さなかった。

(もしかしたら、なにかあった?電話してみようかな)

鞄から携帯を出そうとしていると、急に視界が真っ暗になった。

主人公「きゃ!?」

(な、何!?)

???「だーれだ?」

(その声は・・・)

主人公「だ、誰だって・・・宙でしょ?」

振り向くと、やっぱりそこには宙が居た。

宙  「正解!ふふ、これって一度やってみたかったんだよね」

(相変わらずやることは古いのよね・・・。でも、嬉しそうだしいっか)

宙  「待たせちゃってごめん、○○ちゃん。今日はいっぱい楽しもうね」

主人公「うん!」

差し出してくれた手をとり、私たちは手を繋ぎながら歩く。

主人公「今日は、どこに連れて行ってくれるの?」

宙  「それは着いてからのお楽しみ。すごく楽しいプランを考えたから、楽しみにしててね」


宙が最初に連れて来てくれたのは、屋外スケートリンク場だった。

主人公「あれ、ここにスケートリンクなんてあったっけ?」

宙  「ううん。ここはクリスマスだけスケートリンクとして営業してるんだよ!」

主人公「へー、知らなかった。スケートなんて久しぶり!」

宙  「準備が出来たら、滑ろうか」

主人公「うん!」

(わわ、久しぶり過ぎてちょっと怖い)

よろけながら進む私とは対照的に、宙はスイスイと進む。

(スケートまで上手いんだ。さすがは怪盗。運動神経がいいよね)

宙  「○○ちゃん、大丈夫?」

主人公「う、うん・・・なんとか・・・久しぶりでちょっと怖いけど」

宙  「じゃあ、一緒に滑ろうか」

主人公「え!?あっ」

宙が手を取ってくれて、私を支えながらスイスイ進んでいく。

主人公「わっ!ひ、宙・・・ちょっと早くない?」

宙  「これくらい、へっちゃらだよ?」

主人公「私が転んだら、宙を巻き込んじゃうかもしれないし・・・」

宙  「大丈夫!僕が支えてるから、○○ちゃんを転ばせるような事しないよ」

主人公「・・・うん」

(宙、頼もしいなぁ)

宙と一緒に滑っているうちに感覚を取り戻した私は、さっきより少しましに滑れるようになった。

宙  「あーあ・・・・。○○ちゃん滑れるようになっちゃった」

主人公「え、喜んでくれないの?」

宙  「だって滑れなかったら、ずっと○○ちゃんと手を繋いでラブラブで滑れたのに」

主人公「えー、そんなこと考えてたの?」

宙  「・・・そうだ」

主人公「どうしたの?」

宙  「○○ちゃん。見てみて!」

宙が私の手を離したかと思うと、勢いよく滑り出す。

主人公「宙?」

宙  「行くよー!」

主人公「え!?」

するといきなり宙が、スケート選手顔負けの回転ジャンプを見事に決めた。

主人公「ええ!?す、すごい!」

客1 「え!何かの撮影!?」

客2 「すごいすごい!」

パチパチパチパチ!

(す、すごい。周りからも拍手が!)

宙  「○○ちゃん、どうだった?僕の華麗な回転ジャンプ♪」

主人公「格好良かった!初めてこんな近くで見たよ」

宙  「本当!?嬉しいな」

主人公「うん、宙って何でも出来るんだね」

宙  「ふふ、可愛くて綺麗な○○ちゃんにつり合うような、格好良い彼氏にならないといけないからね」

宙  「結構滑ったし、そろそろ休憩にしようか」

主人公「そうだね。ノド渇いちゃった」

宙と一緒に温かい紅茶を飲みながら、ベンチに座っていると、人が近づいてきた。

関係者「あのーすいません。私達、ここのスケートリンクの関係者なんですが」

宙  「はい?」

(どうしたんだろう)

関係者「先ほどの回転ジャンプ、とても素晴らしかったです。実は今、スケートリンクのプロモーションビデオを撮っておりました、ぜひ出演して欲しいんですが、いかがでしょう?」

主人公「すごい!プロモーションビデオのオファーだって」

宙  「うーん・・・じゃあ隣にいる僕の可愛い彼女も一緒なら出演します」

主人公「私は無理だよ。全然うまく滑れないし」

関係者「そ、そうですね。えっと・・・出来れば、彼だけの出演をお願いしたいんですが」

宙  「えー。じゃあ、嫌です。今日は○○ちゃんと一緒に過ごすって決めてるんで」

主人公「きゃ!?」

笑いながら、宙が私を抱き寄せる。

主人公「ひ、宙。私は端で見てるから、気にしなくていいよ?」

宙  「ダーメ。○○ちゃんがいないなら出ない」

主人公「でも、せっかくなのに・・・」

宙  「○○ちゃんは、僕と離れたいの?」

主人公「え!?そ、そんな事ないよ!」

宙  「今日は二人で過ごすクリスマスなんだから、○○ちゃんがいなくちゃダメなの。だから、そんな寂しい事、言わないで?」

  うわぁ~、関係者の人可哀想・・・・

  きっと、「しまった~」って思ってるよ

  完全バカップルだもん( ´艸`)

宙があまりにも寂しそうな顔をするので、なんだか悪い事をしてしまったような気持ちになる。

関係者「あのー」

主人公「あ、すみません」

(周りに人がいる事すっかり忘れてた)

  おいっ!

宙  「・・・というわけでごめんなさい」

宙  「そろそろ出ようか、○○ちゃん」

主人公「え、ちょっと!」

宙が私の手を持ち、立ち上がる。

(・・・ちょっとビックリしちゃったけど、いっか)

(宙が二人のクリスマスの事をちゃんと考えてくれて嬉しいし)


スケートを終えた私達は、ショッピングを楽しむことにした。

宙  「見て見て、○○ちゃん。サンタの人形」

主人公「わ!すごい、動いてる」

宙  「結構リアルな動きだよね」

主人公「あ、宙。向こうで何かやってるみたいだよ?大道芸だって!」

宙  「面白そうだね、行ってみようか!」

人が集まる中心で、大道芸人がジャグリングやパントマイムをしていた。

主人公「すごいよね。よくあんなにいっぱいお手玉できるよね」

宙  「○○ちゃんが喜んでくれるなら、僕も練習してみようかな?」

主人公「宙なら器用だからなんでも出来ちゃいそうだね」

宙  「・・・コツを掴んで・・・あのタイミングで投げて・・・」

主人公「宙?」

(もしかして本気!?)

宙  「○○ちゃん、次はこっちの店にいってみよう」

主人公「え!?ここって・・・」

宙が行こうというのは、レディースの高級ファッションブランドのお店だった。

主人公「星子ちゃんのお土産?」

宙  「ううん、○○ちゃんのプレゼント」

主人公「わ、私!?」

宙  「今日は特別な日だし、ここでドレスアップしちゃおう」

主人公「で、でもこんな高級なお店・・・・」

宙  「いいから、ね?行こう」

主人公「わ!ちょ、ちょっと待って・・・宙・・・」

宙に引っ張られ、お店に入ることになってしまった。


店員 「いらっしゃいませ」

(さすが高級ブランド・・・店員さんも上品!)

宙  「このドレス、○○ちゃんに似合いそう!」

主人公「すごくキレイだね!値段は・・・」

(・・・って値段もすごい!)

宙  「ねぇねぇ、これ着てみて!」

主人公「で、でも・・・」

宙  「すいませーん、これ試着したいんですけど」

店員 「かしこまりました。フィッティングルームにご案内いたしますね」

主人公「ええ!ちょ、ちょっと・・・」

(すっかり宙のペースになっちゃってるよ!)

主人公「えっと、どうかな」

(こんな高級なドレス、初めて着た)

(ドキドキしちゃう・・・)

宙  「○○ちゃん、すごくキレイ!見とれちゃった」

主人公「えっと、ありがとう」

宙  「もっとよく見せて!?」

宙  「ああ、もうすごくキレイ過ぎて、ビックリ。メロメロだよ!」

主人公「メロメロってまた古い表現を・・・」

宙  「すいません。このドレス買います」

主人公「ええ!?ダ、ダメだよ」

(さすがに高すぎるよね・・・)

宙  「ダイジョーブ」

宙  「あ、このまま着ていきます」

主人公「だ、だからこんなに高いものは・・・」

宙  「今日はクリスマスなんだから良いの。プレゼントさせて?」

子猫みたいな瞳で見つめられると、喉がグッと詰まって何も言えなくなってしまった。

(この目はズルい!)

宙  「お会計済んだよ。○○ちゃん」

主人公「あ、ありがとう。でも、なんだか悪いよ・・・」

宙  「・・・」

すると、宙が急に私を抱き寄せ、頬に優しくキスをした。

主人公「ひ、宙!?」

宙  「僕がしたかったんだから、そんな顔しないで?僕、○○ちゃんの笑った顔が見たいな」

主人公「・・・」

宙  「良かった、笑ってくれて」

宙  「じゃあ次のところへ行こうか」

主人公「行くってどこへ?」

宙  「ドレスアップしたし、お食事♪」


主人公「え、ここって!」

宙  「たまにはこういうところも良いでしょ?」

宙が連れて来てくれたのは、TVでよく特集されている超高級レストランだった。

(こんなところ、私には場違いなんじゃ・・・)

(・・・なんだか、いろんな人に見られてるし)

宙  「みんな○○ちゃんがキレイだから、驚いてるよ」

主人公「そ、そんなことはないと思うよ。どっちかって言うと、場違いだと思われてる気が・・・」

宙  「そんな事ないって!」

宙  「あ、○○ちゃん。ちょっとだけ待っててくれる?」

主人公「え?う、うん」

(お手洗いかな?)

宙がどこかに行ってしまったので、私は1人その場で待つことにした。

(こんな高級なところ、慣れていないからソワソワしちゃうよ)

(宙、早く帰ってこないかなぁ)

男性 「こんばんは」

主人公「え?」

男性 「もしかして、お一人ですか?」

物腰が柔らかで、上品なスーツを着こなした男の人に話しかけられてしまった。

主人公「い、いえ・・・私は」

男性 「良かったら僕の席で、食事を楽しみませんか?」

(こ、こういう高級なお店では、どうやって断れば良いの!?)

主人公「あの、私は一人ではなくて・・・」

宙  「失礼します」

主人公「え?」

私と男の人に割って入るように、宙が戻ってきた。

(宙!スーツ着てる)

宙  「彼女は僕の恋人なので、ご遠慮いただけますか?」

男性 「・・・これは、失礼」

(さっきとしゃべり方が全然違う。なんだか宙が、ずっと年上に見えるよ)

宙  「○○ちゃん、遅くなってごめんね」

主人公「大丈夫だよ」

宙  「こんなキレイ過ぎる○○ちゃんを1人、残していったのは失敗だったね」

主人公「キ、キレイって・・・」

宙  「こんなキレイなんだから、声をかけるなって言うのが無理だよね」

(宙はこんな高級なお店で堂々としてて、すごいなぁ)

(それに比べて私は、なんだかソワソワしちゃって落ち着かない)

(どんな風にしてるのが自然なのかな)

宙  「○○ちゃん、はい。どうぞ」

主人公「え?」

宙  「○○ちゃんは僕の腕に手を絡めて、ニッコリ微笑んでたら良いんだよ」

主人公「・・・うん」

デーブルについた私達は、高級フレンチのフルコースを食べることになった。

(えっと、ナイフとフォークは外側から・・・)

  そっから?

主人公「わぁ・・・美味しい」

宙  「本当?口に合って、良かった」

(宙がたくさん気を遣ってくれるのは嬉しいけど・・・)

(こんな豪華なデート、ちょっと緊張しちゃうよ)

鞄お腹に忍ばせている宙のプレゼントの事を思い出す。

(どうしよう。私の用意したプレゼントと比べたら、全然つり合ってない気がしてきた・・・)

宙  「・・・○○ちゃん?」

主人公「・・・え、何?」

宙  「どうしたの?あんまり楽しくない?」

(あ、また気を遣わせちゃった)

主人公「そ、そんな事ないよ。すごく楽しい」

宙  「そう?」

主人公「うん」

(宙は鋭いからなぁ・・・いつも通りにしないと)

シュワワワ・・・

主人公「ん?」

音楽にまじって、なにか不思議な音が聞こえた気がして、ふと顔を上げると・・・。

(え!?何これ、レストラン中が煙で真っ白!?)

主人公「ひ、宙・・・これって」

宙  「ん?」

(こ、これって家事!?)

  健至呼ばなくっちゃっ!( ´艸`)




つづく---