以下ネタバレです










広場に設置された『リカーのスペシャルコンサート』会場は多くの人でにぎわっていた。

そこにリュウガ船長がやってくる。

リュウガ「おうおう、お前ら、聞いたぞ!○○をかけた演奏対決だって?」

  えーっ!!そんな約束した覚えないよ~(iДi)

主人公「違います!別に私をかけた勝負じゃないですよ」

リュウガ「そうなのか?オレはそう聞いたんだけどな・・・」

主人公「誰にですか?」

  まさか・・・

リュウガ「街の知らない男に」

主人公「どういうことですか?」

リュウガ「知らないのか?結構噂になってたぞ」

リュウガ「シリウスとリカーが、女をかけて演奏対決をするって・・・」

主人公「いったい、誰がそんな噂を・・・」

ナギ 「決まってるだろ」

シン 「そんな姑息な真似をするのは、あいつだけだ」

ナギ 「そう、あいつだ」

ステージ上にロイ船長が現れ、会場が大きく盛り上がる。

ソウシ「うん。彼ならやりかねないね」

  そうね・・・(^▽^;)

ロイ船長が手を上げると、会場が静まりかえる。

ロイ船長の掛け声に一気に会場の熱気が上がる。

そして、「リカーのスペシャルコンサート」が始まった。

ロイ船長たちの演奏と歌声は完璧で、会場にいるみんなが圧倒された。

(本当にあの舞台に上がるのかと思ったら、だんだん緊張してきた)

ナギ 「どうした?緊張、してるのか?」

主人公「う、うん・・・」

私の背後に回ったナギが、私にそっと目隠しをする。

主人公「え?」

ナギ 「どうしても緊張するなら、目を閉じてみろ」

ナギの声が耳元で優しく響く。

ナギ 「周りを見ずに、演奏にだけ集中すれば、1人で演奏するのと同じだ」

主人公「う、うん。ありがとう」

ナギの手が私の目から離れると、ステージの上でロイ船長が話し始めた。

ロイ 「今日は、オレらを尊敬してやまないカワイイ後輩たちを紹介するぜ!シリウス音楽団だ!」

そうして、私達はステージの上にあがった。

私たちはやってきた練習を思い出し、必死に演奏を始めた。

♪♪~~

なんとか演奏できていたが、少しずつ音がずれ始め・・・

1人、また1人と演奏をやめてしまう。

だけど・・・そこにずっと鳴り響いている音。

そこではナギが1人、黙々とサックスを吹き続けていた。

その姿を見たみんなは、ナギに合せて再び演奏を始めた。

ぎこちなくて、たどたどしい演奏だけど、ナギのお陰で演奏をやり通すことが出来た。

お客さんの拍手は少なかったけれど、シリウスのみんなは最高に盛り上がっていた。

主人公「よかったね、ナギ」

ナギ 「ああ、最高だ」

私達がステージを降りると、リュウガ船長が出迎えてくれた。

リュウガ「お前達、最高だな!特にナギ!さっすが手先の器用なお前だな。やってくれるぜ」

ステージを降りた私達を追いかけて、ロイ船長が勝敗の結果を聞きにやってくる。

リュウガ「さあ、○○。ズバッと答えてやれ!」

主人公「どっちが勝ちかなんて、私には決められません」

ロイ 「そ、そんなことはないだろう?勝敗は一目瞭然だったはずだ」

主人公「やっぱり、私には決められません。ロイさんは、私にどちらが心に響いたかを審査しろって言いました。私には、どちらの演奏も心に響きました」

ロイ 「それでも・・・」

主人公「それでもどちらかを選べと言うなら、私はシリウスのみんなを評価します」

主人公「確かにリカーの皆さんの演奏はとっても素敵でした。でも私は・・・こんな短時間にここまで努力することが出来たシリウスのみんなが最高だと思います」

リュウガ「よく言ったぞ、○○!」

ハヤテ「んなもん、決まってるよな?」

トワ 「一緒に努力した仲間ですもんね」

ナギ 「○○、今のおまえも最高だ」

主人公「ありがとう」

ロイ 「ヌググ・・・!そんな勝敗の決め方があるか!」

主人公「だったら、また対決させてください。それまでに、もっともっと練習しておきますから」

ロイ 「お前がそこまで言うのなら・・・」


その日の夜、ナギのために特製スープを作った私。

ナギの部屋に近付くと、部屋の中から音楽が聞こえてきた。

部屋のドアをそっと開けると・・・

そこには1人サックスを吹くナギの姿。

私に気付き、中へ入るよう促すナギ。

私はナギのために作ったスープを差し出す。

すると、ナギはスープを一気に飲み干した。

ナギ 「お前、料理上手くなったな」

主人公「じゃあ・・・」

ナギ 「ああ、うまかった」

主人公「ありがとう!すごく嬉しい」

ナギ 「いつもオレの傍にいるんだ。料理がうまくなるのは当然だろ?」

主人公「うん、そうだね」

私はベッドの上に置かれたサックスを見た。

主人公「サックス吹いてたんだね」

ナギ 「ああ。意外と面白くてな」

主人公「もう一度、吹いてみて」

ナギ 「ああ」

ナギは大きく息を付くと、再びサックスを吹き始めた。

ナギの奏でる素敵な曲調が部屋中に広がり、普段とは違うナギの姿に見とれてしまった。

  うん、うん!!カッコいいよ~このナギо(ж>▽<)y ☆

(とっても素敵な曲。でも、初めて聞く曲だな)

主人公「この曲、なんていう曲なの?」

ナギ 「曲のタイトルか?」

主人公「うん」

ナギ 「そんなもんはまだない」

主人公「え?」

ナギ 「さっき、オレが作ったシリウスのテーマ曲だからな」

  なに?海賊もCD化しちゃう?

主人公「ナギ・・・すごいよ!すっごくいいと思う!」

ナギ 「そうか?」

主人公「うん。今日初めてサックスを吹いたなんて、とても思えない」

ナギ 「まあ、それもおまえのお陰なんだけどな」

主人公「え?」

ナギ 「お前がロイの事をカッコいいなんて言うから、つい、負けたくねーって思ってな」

ナギ 「それに、この島に着いたばかりのおまえの嬉しそうな顔を見てたら・・・俺も音楽でお前を喜ばせてやりたくなったんだ」

主人公「ナギ・・・」

ナギ 「喜んでくれたか?」

  もちろん!!

主人公「・・・うん」

私が微笑むと、ナギは私の頭に手を寄せ、私の前髪ををかき上げた。

ナギ 「その笑顔をもっと見せてくれ」

主人公「恥ずかしい」

俯いた私の顎に、ナギが自分の指を添えて顔を持ち上げる。

ナギ 「そんなこと言わずに、もっとちゃんと見せてくれ」

主人公「恥ずかしよ」

ナギ 「そんな顔も、カワイイけどな」

主人公「・・・ナギ」

深い深い口づけ。

主人公「ん・・・」

船の外から聞こえる波の音と、ナギの微かな息遣い。

それは、どんな素敵な音楽よりも私を癒してくれるのだった。





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ナギのサックスを持つ立ち姿・・・

これは惚れます(〃∇〃)