以下ネタばれです












シンさんはフラットのお宝を探しに行くと言うので一緒に行く。

主人公「シンさんはフラットにあるお宝が何か知ってるんですか?」

私の問いかけに呆れたような顔で振り返るシンさん。

シン 「お前、世界中のお宝の情報を頭に入れておけと言ったのを忘れたのか?『世界の宝と伝承』という本を貸してやっただろうが」

主人公「はい。時間を見つけて覚えようとしてはいるんですけど・・・全部はなかなか・・・」

(あの分厚い本を丸暗記してるシンさんの方がすごいと思うけど・・・)

  いつの間に借りてたんだろう・・・?

シン 「フラットの宝は『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』と呼ばれる楽曲の楽譜だ」

主人公「楽譜がお宝なんて、めずらしいですね」

シン 「音楽の島らしい宝だな。しかも、この楽譜は伝説級のお宝だ。見つければ相当な額で売れる」

主人公「でも、そんなに価値ある楽譜なのにただの楽譜なんですか?特別な呪いとか力とか・・・」

シン 「それは・・・」

  何かあるのね?

話をしながら広場を抜けて路地に入ると、向こうからソウシさんとトワくんが歩いてくるのが見えた。

2人は買い物帰りらしく、大きな紙袋や箱を抱えている。

ソウシさんは珍しい楽器やオルゴールを買ってきたと言い、私へのプレゼントにとスノードームのオルゴールをを見せてくれる。

シン 「フン・・・俺たちは呑気に買い物をするつもりはない」

ソウシ「そうなの?この街には恋人同士で行くと、運気が上がるスポットとかあるらしいよ?」

  シンさん!行きましょうよ!!

トワ 「シンさんと○○さんは、どこに行くつもりなんですか?」

シン 「俺たちは『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』という楽譜を探している」

ソウシ「フフ、なんだ。シンも、やっぱり興味があるんじゃないか」

シン 「どういう意味ですか?」

微笑むソウシさんに、シンさんは訝るような声を出す。

ソウシ「知らないの?『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』を聞いた恋人同士は、一生離れることなく、ずっと幸せに暮らせるって伝承が残ってるんだよ」

主人公「素敵なお話ですね・・・。シンさんは知らなかったんですか?」

シン 「・・・あの本にはそこまで書いてなかったんだよ」

シン 「まあ、そんなことはどうでもいい。俺は純粋に海賊として、あのお宝が欲しいだけだ」

  どうでもいいんだ・・・・

  まあ、シンさんならそう言うと思ってました

トワ 「僕は・・・○○さんとその音楽を聴いてみたい・・・」

シン 「何か言ったか?トワ」

トワ 「い、いえっ!見つかるといいですね!お宝の楽譜」

シン 「見つかるといい・・・じゃない。見つけるんだ」

ソウシ「『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』は、恋人を戦争で亡くした歌姫が、亡き恋人に贈った歌だと言われてるんだ」

ソウシ「でも、2人とも気をつけてね。強い力が残されている宝には、それなりのリスクがあるかもしれないから」

主人公「それなりのリスク・・・ですか?」

シン 「宝を盗んだら呪いがかかるとか、そんな類の話しだろう。その手の話は聞きあきた」

主人公「でも・・・ホントに呪いがあったら・・・」

シン 「「今回のお宝は楽譜だ。仮に伝承が本当だったとして、力が発動されるのはその楽譜を演奏したときだろう。俺は楽譜を手に入れるだけで、曲を演奏するつもりはない」

  そうなの?

  せっかく幸せに暮らせるっていう伝承があるのに・・・

ソウシ「それなら大丈夫かもしれないけど・・・くれぐれも気をつけてね」

主人公「はい!」

ソウシさんとトワくんと別れて私達は情報収集のために裏通り近い小さな酒場へと入って行く。

シンさんは酒場の人たちを1列に並ばせて、順番に情報を聞き出している。

一通り情報を聞き終えると、シンさんが私の待つテーブルへと戻ってきた。

主人公「どうでしたか?めぼしい情報は手に入りましたか?」

シン 「9割は怪しい話ばかりだが、いくつか信憑性の高い情報も手に入った」

シンさんは一枚の古びた地図を広げる。

主人公「その地図は・・・?」

シン 「吟遊詩人の男から買い取った。これは、この街にあるアレグレット大聖堂の地図だ。この大聖堂の中に『歌姫の鎮魂歌』の楽譜が眠っているらしい」

主人公「え!?大聖堂から盗むんですか!?」

シン 「バカ!声が大きい!盗むんじゃない、永久に借りておくだけだ」

  うっ・・・物は言いようとはこのことだわ

主人公「・・・」

シン 「今は運よく祭中で閉鎖しているらしい。今のうちに忍び込むぞ」

主人公「はい」

私達は酒場を後にし、大聖堂へと向かった。


街の外れにあるアレグレット大聖堂。

主人公「たしかに人気は無いですけど、司祭様とかが中にいるんじゃ・・・」

シン 「司祭たちは祭りのパレードに出席しているという話だ。だが、念のために音は立てるなよ」

主人公「はい・・・」

私達は正面ではなく裏の小さな扉から中に入った。

主人公「綺麗な大聖堂ですね。ステンドグラスに月明りが映って・・・」

シン 「きょろきょろするな。さっさとお宝を見つけてずらかるぞ」

シン 「『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』の楽譜は・・・このパイプオルガンが怪しいな・・・」

シンさんがパイプオルガンに触れた時、大聖堂の中に足音が響いた。

シン 「ちっ・・・○○、俺の後ろに隠れろ」

シンさんが身を屈め、銃を構える。

近づいてくる人影を見ていると・・・

主人公「ロイ船長!?」

  えっ!?またロイ出てきたの?

ロイ船長は、この街で財布を掏られ、リカー号改装真っ只中。

ということで、この大聖堂に泊めてもらいにやって来たらしい。

  掏られるって・・・まぁ、ロイ船長らしいか ( ´艸`)

ロイ 「○○・・・お前好みの内装にしているからな!待ってろよ!」

  いやいや・・・待たないし

  リカー号にお世話になるつもりもないんで・・・

ロイ船長が私の両手を握ると、シンさんがロイ船長の頭に銃を突きつけた。

シン 「人の女に触るなと、何度言えばわかる。その学習能力のない頭を吹っ飛ばしてやろうか?」

ロイ 「う、うるせー!自分の女とかいいながら、○○に全然優しくしないくせに!○○だって、こんな冷血漢より優しい男・・・つまりロイ様の方がいいよな!?」

主人公&私「私は冷たくてもシンさんがいいです。それに・・・シンさんはロイ船長が言うほど冷たくないです

  絶対シン!!!シンさんって優しいところもたくさんあるもん!!

ロイ船長は1人になりたくないからと、私達と一緒にいる事を提案。

  ん~、ファジー捜せばいいのにね

シンさんは邪魔をしない事を条件に渋々承諾した。

ロイ 「それで、何をやってんだ?○○」

主人公「お宝を探してるんです」

ロイ 「へぇ、お宝ねぇ。それじゃあ、オレも探すとするかな・・・」

ロイ 「ん?この鍵盤・・・動くぞ?」

ガコンという音がして、ロイ船長はパイプオルガンの鍵盤の下から古びた紙を取り出した。

(あれって、もしかして・・・)

主人公「シンさん、ロイ船長が・・・あれ?シンさん?」

シンさんは入り口の方に建っている天使の彫像を調べていた。

ロイ 「これ・・・楽譜か?どれどれ、オレ様が○○に1曲捧げようじゃないか!」

主人公「え・・・ちょ、ちょっと待ってください!」

(これが『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』だったら、私はロイ船長と結ばれちゃうの!?)

  いやー!!!!!Y(>_<、)Y

ロイ船長がオルガンを弾き始めると、シンさんが走ってくる。

シン 「ロイ!てめぇ、何してやがる!」

ロイ 「オレ様の愛を音楽で○○に伝えているだけだ!」

シン 「やめろ!その曲は・・・」

走ってきたシンさんがロイ船長をオルガンから引き離したとき・・・

片手を鍵盤の上についてしまった。

その瞬間、シンさんの身体が引かいに包まれる。

主人公「シンさん!?」

ロイ 「な、なんだ!?」

シン 「クソ!まさか、『歌姫の鎮魂歌(レクイエム)』の力が・・・」

主人公「大丈夫ですか?シンさん!」

いつもなら、『この程度何でもない』・・・そう返ってくると思っていた。

けれど・・・

シン 「心配してくれるのか。ありがとう・・・○○」

シン 「そんな優しい○○が大好きだ」

シンさんから飛び出した言葉に、シンさんも、私も驚いて固まってしまった。





つづく---