以下ネタバレです













ハヤテの後について地下に降りていくと、そこには見張りの男が2人。

ハヤテは私を背に隠すと、一瞬にして2人を叩きのめす。

ハヤテ「こんな奴らを置いてるってことは、やっぱりここは普通の酒場じゃねぇな。危ない匂いがぷんぷんするぜ」

???「そうだな。危ない匂いがぷんぷんするぜ」

主人公「え?」

私達の後ろには・・・ロイ船長が立っていた。

ある貴族がお金儲けのために使っているという『恐怖のオルゴール』。

ロイ船長はその『恐怖のオルゴール』を手に入れるためにこの酒場にやって来たという。

まず、ハヤテが一人で中の様子を見に行くことになり、私とロイ船長は物陰に身を潜めて、中に入って行くハヤテの様子を見ていた。

ハヤテがゆっくりと進んでいく。

(気をつけて、ハヤテ・・・)

遠ざかっていく、ハヤテを見つめていたが・・・

バタンッ

突然、いきなり倒れてしまった。

(え?何!?何があったの?)

するとそこに・・・

貴族 「いったい、こいつはどこの誰なんだ?」

手下 「すみません。まさかここまではいってくる奴がいるとは・・・」

ロイ 「ほら、あいつらだ。貴族ってのは」

貴族 「とはいえ、やはりこの『恐怖のオルゴール』の威力はすごいな」

手下 「そうですね。この男も、次に気が付いたときには完全に中毒状態でしょう」

主人公「!?」

思わずハヤテの元に駆け付けようと立ち上がると・・・私の腕をロイさんが引っ張って、座らせる。

主人公「このままじゃ、ハヤテが・・・」

ロイ 「分かってる。だが、今行くのはまずい」

(でも・・・)

  今回のロイ船長の行動は正しいよ

  やはり船長なだけあるって事よね(*^-^)b

貴族と手下の声が聞こえてくる。

貴族 「で、例のオルゴールはあったか?」

手下 「はい。見つけました」

貴族 「ほう、どこにあった?」

手下 「街でガキが持ってたんで、奪ってきました」

手下がボロボロのオルゴールを差し出す。

森の中でロイさんが持っていたあのオルゴールだった。

貴族 「なんで子供が?まぁ、見た目がここまでボロボロだと、誰もこれがあの『幻想のオルゴール』だとは気付くまい」

  やっぱり・・・ (・・;)

貴族の話では『幻想のオルゴール』の音色を聞いた者は、『恐怖のオルゴール』の音色を聞いても中毒にならないらしい。

ロイさんと私は顔を見合わせた。

ロイ 「ふうん。あのオルゴールの音色を聞いたら、中毒にならないのか」

主人公「ということは、私達は中毒にはならない?」

貴族 「ん?」

貴族に私達の存在が気付かれ、ロイさんと二人中毒になったフリをすることにした。

私達は中毒にかかったフリをしながら、少しずつ貴族に近づいていく。

貴族が私達の様子を楽しげに見ている。

ロイ 「今だ○○」

ロイさんの合図で、私は素早く貴族の手から幻想のオルゴールを奪い取る。

手下 「この女~!」

(こ、怖いけどこれを早くハヤテに聞かせないと・・・!)

手下の男が私の頭を掴もうとする。

ロイ 「オレ様の○○に何をするぅううう!」

ロイ船長がうまく阻止してくれ、私はハヤテに駆け寄りオルゴールの蓋を開いた。

♪♪♪~

オルゴールを聴かせるとハヤテは意識を取り戻す。

中毒にかかっていなかった私達に向かって貴族とその手下が武器を手に取り、向かってきた。

ハヤテ「任せろ!」

キンッ!

ハヤテが剣を抜き、あっという間に2人をなぎ倒した。

その時、貴族の手から落ちた『恐怖のオルゴール』は、床にぶつかり壊れてしまった。


私達は幻想のオルゴールを持って街へ出た。

ハヤテ「こいつが幻想のオルゴールってヤツか・・・」

主人公「『恐怖のオルゴール』はもう壊れちゃったし、もうこの島の人たちも大丈夫だね」

ロイ 「ワハハハッ!おい、剣士!今回ばかりはこのオレ様に助けられたな?感謝の気持ちがあるなら、そのオルゴールをオレによこすんだ」

ハヤテ「だめだ」

ロイ 「なんだと?」

ハヤテ「今から、こいつを使わなくちゃいけない」

主人公「え?」

ハヤテ「街にはまだまだ、中毒にかかって苦しんでいる人がいるだろ?みんなを元に戻すことができるのは、オレ達だけだ」

ハヤテはそばに停めてあった馬車に飛び乗ると、

ハヤテ「お前も乗れ!」

主人公「わっ!」

馬に鞭を入れながら私を馬車に引き上げた。

ロイ 「おい!オレを置いていく気か!」

ハヤテ「サンキューな、ロイ!また、どっかの海で会おうぜ!」

ロイ 「てめぇ!!倒れてたくせに最後にカッコつけるなんて卑怯だぞーー!」

それからハヤテはオルゴールの蓋を開き、馬車で街中を走り回った。

オルゴールの音色は街中に響き渡ると・・・街から、中毒のある人は完全にいなくなった。


平和の戻った街を2人で歩く。

主人公「オルゴール、この街を元通りにするために使えてよかったね」

主人公「・・・ああ」

主人公「ハヤテが、中毒になりかけた時は本当に心配したんだよ」

ハヤテ「迷惑をかけて、すまなかったな」

主人公「ううん」

ハヤテ「お前が助けてくれて、すげー感謝してる」

主人公「ハヤテ・・・」

ハヤテ「ったく、全然カッコいいところ見せられなかったな。つーか、すげーカッコ悪かったよな」

主人公「ううん。そんなことないよ」

ハヤテがあからさまに落ち込んでいる。

ハヤテ「そうだ!」

ハヤテ「お前に見せたいものがあるんだ・・・」

ハヤテ「来いっ!」

ハヤテは私の手をとって走り出した。


ハヤテが私を連れて来たのは、街外れにあるアレグレット大聖堂。

ここは、貴重な楽器や楽譜などの宝物庫としても使われているらしい。

大聖堂の中に入ると、大きなステンドグラスが、イルミネーションのように輝いていた。

ハヤテ「森の中を1人で歩いていた時に遠くに見えたんだ」

祭壇の前の椅子に座って、ステンドグラスを見上げる。

主人公「すごく綺麗・・・」

ハヤテ「ちょっと、寒いか?」

主人公「うん、そうだね・・・」

ハヤテ「もう少し、こっちに来いよ」

私はハヤテに言われるまま、身体を寄せる。

ハヤテの左腕が私の肩に伸びる。

ハヤテ「こうしてる方があったけーだろ?」

主人公「うん。でも、神様の前でいいのかな?」

ハヤテ「何が?」

主人公「だって、教会はお祈りに来る場所でしょ?」

ハヤテ「大丈夫。神様だって見逃してくれるだろ」

私達は、それからしばらく黙って体を寄せ合った。

ハヤテの温かい吐息が、私のうなじに当たる。

ハヤテ「お前、すっげードキドキ言ってるぜ」

主人公「えっ・・・わ、私だけじゃないよ?ハヤテもだよ」

ハヤテは私の目を見つめると・・・優しくキスをしてくれた。

身体の熱が一気に上がるのがわかる。

(もっと、もっと一緒にいたい・・・)

その時、教会の後ろの方から声が聞こえてきた。

???「オレと一緒にいれば、世界中の海はお前のものだぜ」

踊り子「やーね、そんな気ないくせに・・・」

私とハヤテは、聞き覚えのある声に振り返る。

そこには、1人の踊り子の格好をした美女と、リュウガ船長。

ハヤテ「せ、船長?」

リュウガ「お?なんだ?なんだ?ハヤテと○○か」

リュウガ「ハヤテ・・・お前、オレと口説く場所かぶってんじゃねーよ」

リュウガ「いくらオレが憧れの存在だからってな・・・」

ハヤテ「ち、違います・・・たまたま・・・!」

恥ずかしさと、さっきまでのキスのおかげで、私はすっかり寒さを忘れていた。

(ハヤテと一緒なら、きっとこの冬も暖かく過ごせる)

ハヤテの照れた笑顔を見ながら、私はそんな事を考えていた。





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『シリウス音楽団』なんですよね?

てっきり楽器とかを集めてみんなでなにかするのかと思ってた。

オルゴールを街中に響き渡せて、中毒者をなくしたのはとても良い事だと思ったし、ハヤテらしいとも思う。

でもなぁ~『団』じゃないよね・・・・


それに、船長!

私ってものがありながらそんな踊り子にかまけてるなんて・・・