以下ネタバレです
約束の週末、久々のデート。
主人公「最近は仕事で会うことも多かったけど、こうやって完全にオフの状態で会うのは久しぶりだね」
ノエル「だな・・・あっ」
主人公「どうしたの?」
ノエル「今日の○○、可愛い」
来ていたワンピースの裾を軽くつまんで、ノエルが笑う。
シフォン生地のスカートが、ふわりと風になびいた。
主人公「そんなふうに褒めてもらえると、はりきって新しいの買った甲斐があるかも」
ノエル「買ったの、オレのために?」
主人公「ノエルの隣に立つんだもん。私だって、日々努力しないとね」
ノエル「・・・」
主人公「ノエ・・わっ」
突然ぎゅっと抱きしめられる。
ノエル「どんな服着てても、どんな性格でも、オレの隣には○○以外あり得ないから」
嬉しいっ!о(ж>▽<)y ☆
主人公「ノエル・・・」
ノエル「でも、そのワンピース凄くよく似合ってる。今日のアンタは世界一可愛いよ」
主人公「だ、大サービスだね」
ノエル「サービス?本音だけど」
主人公「わっ、わー!分かった!分かったから、もう行こう!」
ノエル「○○、顔真っ赤」
ちょっと意地悪く笑ったノエルが私の手を引く。
しっかりと繋がれた指先が、温かかった。
車にのって今日の予定を考える。
前半は普通にデートして、あとは私の家で過ごすことにした。
ノエルに行きたい場所を聞いてみるが・・・
ノエル「○○の行きたい場所で良いよ」
主人公「・・・ノエル、ちょっと主体性がなくない?」
ノエル「しょうがない。今日のオレの目的は、デートとの内容よりも『○○』だから」
主人公「!」
ノエル「また照れた」
だって~ (///∇//)
主人公「ノエルが直球なんだもん・・・」
口をとがらせて肩をすくめると、ノエルが小さく微笑みを浮かべた。
ノエル「オレにばっかり聞いて。○○のほうこそ何かしたいことはないの?」
主人公「私の?」
ノエル「行きたい場所とかさ。欲しい物でもいいし」
主人公「あ・・・」
ノエル「思いついた?」
主人公「でも、ノエル恥ずかしがったりするかも」
ノエル「言って」
主人公「お揃いの物が、欲しいなって」
ノエル「お揃いか・・・」
ノエル「そう言うのって嬉しいの?」
主人公「そりゃ嬉しいに決まってるよ」
ノエル「じゃあ今日のデートはそれにしよう。『お揃い』探し」
主人公「ほ、本当!?」
ノエル「それくらいで○○が喜ぶなら、お安い雇用」
主人公「・・・お安い御用だからね?」
よかった~、もしかして私ずっと間違ってたの?って思っちゃった (^▽^;)
ノエル「・・・それにしてもお揃いか。何がいいのかな、○○とのお揃い」
何となく、いつもより饒舌なノエル。
心なしか、表情も明るい気がした。
(もしかして、ノエルもお揃いに喜んでくれたたりするのかな?)
ノエルがお揃いの品についていいことを思いついたと連れて来てくれた場所は銀座のジュエリーショップだった。
(どれも良いお値段の宝石ばかりのお店じゃない)
(いくらノエルのセレブな感覚に慣れてきたとはいっても、こんなに高いのは流石に無理かも・・・!)
主人公「ノ、ノエル。私ここまで高いのは厳しいよ」
ノエル「ほら、この色の宝石なんて○○に似合いそう」
(聞いてないし・・・!)
上品な店内の」空気を壊すわけにもいかないので、こそこそと話しかけたのだけれど、どうやら上手く伝わらなかったらしい。
(それにノエル、なんだか楽しそうだし・・・)
(もしかして、私の想像以上に『お揃い』を楽しんでくれてるのかも?)
ノエルに手招きされて傍に行く。
そっと指し示されたのは、可愛らしいペアのネックレスだった。
主人公「か、可愛い」
ノエル「だろ」
(このお店にある他のジュエリーに比べると、お値段も可愛めかも)
(ぎりぎり私でも買えるな)
ノエル「あんまり高いの買っても、○○が萎縮するの目に見えてるし、単純にデザインも好きそうかと思ったんだけど」
主人公「よ、読まれてるね、私」
ノエル「当然。オレ達、一年も一緒にいるから」
(私達の大切な一年目・・・。うん、このネックレスはぴったりかも)
主人公「よし、それじゃコレに決めちゃおうか」
(それなりのお値段するけど、普段はそんなに贅沢しないし)
主人公「たまの贅沢なら許されちゃうよね・・あれ?」
ノエル「すみません、このペアネックレスください」
店員 「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
ノエル「これで」
さらりと当然のように取り出されたカードを見つめ、しばし呆気にとられる。
(って、ぼーっとしてる場合じゃなくて!)
主人公「いいよ、ノエル。私もちゃんと出すし・・・」
ノエル「いいって」
主人公「で、でも・・・」
ノエル「気にしない。オレが○○に、プレゼントしたいだけなんだから」
主人公「ノエル・・・」
ノエル「この一年、○○からはいろんなものをもらった。・・・ささやかだけど、そのお返し」
主人公「私だって沢山あるよ、ノエルから貰ったもの」
ノエル「そう?」
淡く微笑まれ、肩を抱かれる。
隣にあるノエルの体温が心地よかった。
店員 「お待たせいたしました、お客様」
ノエル「ほら、受け取って」
ノエルに促され、丁寧に包装されたネックレスを受け取る。
その瞬間、言いようのない幸福感に包まれた。
ノエル「素直に受け取る気になった?」
主人公「ありがとう、ノエル。本当にありがとう」
ノエル「ああ」
主人公「これ、大切にするね」
ノエル「オレも」
大事にネックレスを抱え、空いた手をノエルと繋ぐ。
主人公「ふふ、何だかこれって両手に花かも」
ノエル「ん?」
主人公「なんでもないよ」
(大事にしよっと。次の一年も、ノエルと楽しく過ごせるように)
日がくれた頃、予定通り私の実家に足をのばす。
ドアを開けると、いつもより綺麗な玄関が私達を出迎えた。
家に上がり母の手料理をいただく。
母 「はい、お待たせしました。今日のお夕飯の天ぷらです」
ノエル「!」
父 「藍島さんは天ぷらは好きですか?」
ノエル「あ、はい。好きです・・・そしてとても美味しそうです」
ノエルが天ぷらを食べる。
両親はそわそわしながらノエルの感想を待っている。
主人公「天ぷらの味はどう?美味しい?」
ノエル「いろんな店の天ぷらを食べてきました・・・今までは日本で一番初めに食べた、老舗料亭の天ぷらが一番美味しいと思ってたけど・・・」
主人公「けど?」
ノエル「前言撤回です。この天ぷらが一番おいしい」
母 「まあ!」
父 「はっは、藍島さんはお世辞のうまい方だなあ」
あからさまに嬉しそうなお母さんと、謙遜しつつビールの進みが早ますお父さん。
母 「でも藍島さんがそんなに気に入ってくれたなら、○○にもきちんとこの味を伝授しなくちゃね!」
主人公「えっ」
父 「そうだな!どうです藍島さん。ここは一つ、うちの○○を嫁にでも」
主人公「もうそれは良いから・・・」
ノエル「良いですね、それ」
主人公「ええっ!?」
ノエル「顔、赤いよ」
微笑みを浮かべて、ノエルが言う。
その笑顔がなんだか本当に柔らかなものだったから・・・・
(まあいいか。今日はいじられキャラでも)
夕食後
手土産で買ってきたケーキをみんなで頂く。
母 「これすごく美味しいわ。見た目もきれいだし、お高かったんじゃないの?」
ノエル「夕飯のお礼にもなりませんから。気にしないでください」
父 「おっ」
主人公「どうしたの?」
父 「いや、ニュースがな。今夜は星がたくさん出るらしいぞ」
主人公「本当だ・・・」
主人公「星・・・いっぱいの星かあ・・・」
ノエル「行きたいの?」
主人公「あはは、バレた?」
ノエル「まあね。じゃあ行こうか、あそこ」
主人公「うん・・・!」
久々に二人で訪れた丘の上。
濃紺の空に輝く真珠のような星々が、煋々と輝いている。
主人公「都会のネオンから遠いからかな?物凄くたくさんの星が見えるね・・・!」
ノエル「ああ」
主人公「凄いなあ・・・。今まで見た夜空の中で、一番星が多い気がする・・・よ・・・」
最後の言葉は細切れになった。
不意に、冷ややかな鎖が首に触れたから。
ノエル「そのまま、動かないで」
主人公「これ、昼に買ったペアの?」
ノエル「・・・これで完成」
主人公「んっ」
シャラリと響いた、繊細な鎖の音に、首筋に口づけられる。
ノエル「似合ってる、○○」
主人公「ふふ、ありがとう。・・・私も着けてあげるね」
ノエルからもう片方のネックレスを受け取り、首の後ろに手を回す。
鎖のこすれる音が、もう一度響く。
主人公「・・・できた。これでお揃いだね」
ノエル「ああ」
主人公「今日はありがとうね。一日、凄く楽しかった」
ノエル「それはオレのセリフ。・・・○○の家庭は相変わらず明るくて、本当に楽しかった」
主人公「!」
ノエル「オレのために、連れて来てくれたんでしょ」
ノエル「オレもさ、いつかあんな家庭を作りたい・・・○○の家族見て思った」
主人公「あ・・・」
つつと、あごのラインを撫でらてると共に顔が近づいた。
そっと、相手をいたわるような優しい口づけが落とされる。
主人公「ん・・・ノエル・・・」
ノエル「いつか、オレと・・・」
唇が離れると共に、ノエルの宝石より綺麗な瞳が私を見つめる。
だけどノエルの言葉が紡がれるより先に、着信音が響いた。
未来くんからカジノへのお誘いの電話。
ノエル「仕方ない、行くか」
主人公「だね」
(でも、さっきのキスの後、ノエルはなんていうつもりだったんだろ・・・)
ノエル「○○?」
主人公「あっ、今行く!」
選択肢
・ずばり聞く
・バレてた?
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
あー、最後のセリフ聞きたかったなぁ
もう・・・未来くんのバカ!