以下ネタバレです
拓斗さんいにお願いすると・・・
一瞬ためらった拓斗さんが急に態度を変える。
拓斗 「・・・まあ、協力してやってもいーけど」
(あれ、今日はずいぶん素直だな・・・いつもならここで、ヤダ!とか、めんどい!とか言うところだよね)
みんなも不思議に思っていると
拓斗 「自分の女の頼みくらい、ピシッと聞いてやるのが男ってもんだし」
えーっ!?(ノ´▽`)ノ
ボス 「た、たっくんがそんなことを!とりあええず熱でも測ってみようか!」
拓斗 「つーか、オレだってたまには人助けくらいするっつーの。どんだけ信用ねーんだ・・・」
拓斗 「お前はもちろん信じんだろ?」
主人公「もちろんです!」
思わず嬉しくなって、笑顔で拓斗さんの方を見た。
拓斗 「つーか、そんな目でこっち見んな。照れるっつーの」
拓斗 「このロボットの時代にからくり人形なんてゴミみたいなもんだけど・・仕方ねー。見つけてやるか・・・」
宙 「えー、ちょっとなにそれ。いくらたっくんでも今の言葉は聞き捨てならんですよ!」
主人公「そうですよ。からくり人形は世界中にコレクションしてる人がいるくらいですし」
宙 「ゴミみたいなんて言われたら、宙子、泣いちゃうからっ!」
拓斗 「んだよ・・・冗談なんだし二人で同時に怒るなっつーの」
拓斗 「せっかく手伝ってやろーと思ったのに、萎えた・・・」
一人でぶつぶつ言いながら、拓斗さんはしゅん・・・としてしまった。
主人公「拓斗さん、こっち向いてくださいよ」
拓斗 「やだ。お前なんて、もうしらねーし」
流輝 「相変わらずめんどくさい奴だな・・・」
流輝 「ま、こうなったらしばらくは動かないだろうから、△△はとりあえずオレと来い」
そうですね・・・
流輝 「いっそのことコイツの女なんてやめて、オレのモノになるか?至れり尽くせりのイイ思いさせてやるぞ」
柳瀬さんは拓斗さんに見えないように私にそっと目配せをすると、わざと私の肩を抱き寄せた。
拓斗 「お、おい!それはやりすぎだろ!」
拓斗 「つーか柳瀬が言うと、冗談に聞こえねーし」
流輝 「別に、冗談のつもりはないけどな。△△さえよければオレはいつでもいいぞ?」
ボス 「まーまー、そのくらいにしてあげて」
稲垣さんはやれやれ、というようにため息をついていた。
主人公「じゃあ、拓斗さん、手伝ってくれませんか?お願いします」
じっと拓斗さんを見つめながら、再びお願いをする。
主人公「私が頼りにしてるのは拓斗さんなんです」
拓斗 「・・・まぁ、その辺はわかってるっつーか。ただ、オレ以外のヤツが○○に絡むのはイヤっつーかなんつーか」
拓斗 「・・・って、オレにこんなこと言わせんな!」
真っ赤な顔をしながら、拓斗さんは私の手を掴むと無理矢理自分の方に引っ張った。
結局、なんだかんだ言いながらも、拓斗さんも手伝ってくれることになった。
次の日。
拓斗さんに呼ばれ、黒狐の地下にあるアジトにやってきた。
拓斗さんがコンピューターの前に座ると、博物館の周辺の映像が映し出される。
セキュリティ会社から防犯カメラの映像をハッキングしていたのだ。
主人公「またハッキングしたんですか!そんなことしたら・・・」
拓斗 「うるせーし。つか、この車だな」
画面に一台の怪しい車が映し出される。
拓斗 「んでナンバー拾って、陸運のサーバーにアクセスすれば・・・」
拓斗 「はい、所有者特定。犯罪するのに、ナンバー偽造しねーとか、こいつらアホだろ」
拓斗さんが男性の名前と、どこかの住所らしい番地をプリントアウトしてくれた。
拓斗 「ついでに調べただけだけど、おまえの探してるからくり人形って呪いの人形とか言われてるいわくつきらしーな。夜中に動くとか・・・」
それはちょっと気味悪いんですが
主人公「え、そうなんですか?」
拓斗 「ま、くだらねー迷信だろ。そんなのあるはずねーし。科学の時代にからくり人形とか、呪いとか、そんないい加減なもんに振り回されてるヤツらと関わんの、マジ勘弁」
(確かに拓斗さんそういうの絶対に信じなさそうだな・・・)
拓斗 「その男、海外のマフィアとつるんでるみてーだし、どうせどっかに売り飛ばして、金稼ごうってことだろ?」
次々に情報を引き出したかと思うと資料をプリントアウトし、紙の束をポンと私に手渡した。
拓斗 「はい、終わり。あとはテキトーに」
主人公「えっ?」
拓斗 「もう十分協力してやったし、めんどーだから帰って寝る」
えーっ!今からが一緒に行ってほしいのにー!!
マフィアとつるんでるんでしょ?守ってくれなきゃ!!!
主人公「ま、待ってください!もしかして、私一人で行けってことですか?」
拓斗 「お前の探しもんだし、オレには関係ねー」
拓斗さんがあくびをしながら眠そうに背伸びをした。
拓斗 「協力してやるとは言ったけど、一緒に行くとは言ってねーし」
ニヤッと意地悪そうな笑顔を浮かべる。
(あ、今わかった・・・。昨日やたら素直だったのは、最初からこうするつもりだったからなんだ!)
主人公「拓斗さん!今さらそんなこと言わないでお願いしますよ。一緒に行ってください!」
拓斗 「マフィアの事務所に本気で乗り込もうとしてるお前の脳みその方がおかしーだろ。オレ、潜入担当じゃないから無理」
じゃあ、健至か流輝と行く! (-""-;)
主人公「一人だと心細いんです、一緒に来てくれませんか?」
拓斗 「・・・なんかオレが喜ぶことしてくれないとヤダ」
(拓斗さんが喜ぶ事か・・・・)
主人公「拓斗さん、ちょっと目をつぶってくれますか?」
拓斗 「ん」
目をつぶっている拓斗さんの肩にそっと手を置くと、背伸びをして拓斗さんの頬に軽いキスをした。
拓斗 「ちょっ!」
拓斗 「・・・仕方ねー。いってやるか」
こんなんでいいんだ・・・安いもんだな ( ´艸`)
主人公「ほんとですか!」
ホッとしたその瞬間。
主人公「わっ・・・んっ!」
拓斗さんにいきなり壁に押し付けられたかと思うと、突然キスで唇を塞がれた。
拓斗 「ほんとはこんくらいしてもらわねーと足んねーけど・・・ま、今は我慢してやる。お前にしてはいつもより頑張った方だし。今のキスは手付金だから」
ドキドキしていると再び拓斗さんの顔が近づいてくる。
今度は耳元に、納戸か軽く拓斗さんの唇がふれたのがわかった。
拓斗 「後で成功報酬も受け取るつもりだから、ちゃんと考えとけよ?」
拓斗 「わかったか?」
拓斗 「ごほーび」
主人公「わ、わかりました・・・」
拓斗 「ん」
(今日の拓斗さん、なんだかいつもより積極的みたい・・)
(昨日のやり取りで柳瀬さんに影響されちゃったのかな?)
(でも、こういう拓斗さんもいいなぁ・・・とか、ちょっとドキドキ・・・しちゃったりして)
拓斗 「おい○○、おまえ妄想ダダ漏れか・・・エロい事考えてんな。バーカ」
主人公「そ、そんなこと考えてないですよ!」
拓斗 「・・・・いや、今日は特別許す。エロい事考えとけ」
じゃあ、遠慮なく (///∇//)
真っ赤な顔をしながら、拓斗さんが言った。
主人公「待ってください!」
照れ隠しに一人でスタスタと地下室を出て行ってしまう拓斗さんを追いかけた。
主人公「あそこですね・・・」
主人公「でも向かいのビルの屋上からじゃ、何も聞こえませんよ。もっと近くに行ってみましょうよ」
拓斗 「おまえ、オレを殺す気か。オレはケン兄みたいな肉体派じゃねーっつーの」
拓斗 「双眼鏡貸せ」
主人公「でも、声は聞こえませんよ?」
拓斗 「そんなもんなくてもわかる。読唇術」
主人公「え、拓斗さん読唇術が出来るんですか?」
拓斗 「・・・」
(できないんだ・・・)
えっ?前出来るって・・・ (ノДT)
主人公「この後どうしましょうか・・・」
ドカーン!
成す術がなく、向かいのビルの屋上から、マフィアの事務所の様子をうかがっていると、突然その事務所から、大きな爆発音が響いた。
主人公「! 今の音はなんですか!」
拓斗 「まじやべーだろ・・・抗争真っ最中とか?」
慌てて確認するとターゲットの事務所から相当な黒煙と激しい炎が舞い上がっていた。
主人公「あっ、今何か黒いものが事務所の窓から飛び出してきました!」
拓斗 「窓から飛び出したって・・・おい、あの事務所1階じゃねーし。なんかヤバいもんでも見たんじゃ・・・」
主人公「違いますよ!ぴょーんって飛び跳ねて行ったんです!」
拓斗 「んなわけねーし!いつから人間がカエルの跳躍力を手に入れたんだよ」
主人公「ホントですってば!」
拓斗 「つーか、中はぐちゃぐちゃだろーし、爆発でそのからくり人形も燃えただろ。これで終わ・・・」
主人公「とにかく、様子を見に行きましょう!」
拓斗 「おい!バカ!」
嫌がる拓斗さんを引っ張って、事務所のそばまで行ってみることにした。
通行人を装い、事務所から出てきた男達に様子を尋ねると、人形が暴れ出したと言う。
拓斗 「・・・とりあえずここは危ねーし、一度黒狐に戻るか」
主人公「はい・・・」
黒狐に戻ると私はテレビをつける。
緊急ニュースで先ほどの爆発の様子が流れていた。
主人公「あ!ほら、謎の物体が今度は街で暴れてるみたいですよ!これってもしかして・・・からくり人形なんじゃ!?」
拓斗 「んなわけねーし。人形よりも宇宙人襲来の方がまだあり得るくらいのレベル」
その時、謎の物体がテレビに大きく映し出された。
拓斗 「なんだあれ?」
主人公「あ!あれです!あれが探しているからくり人形ですよ!」
拓斗 「は?人形って、こんなでけーのかよ!」
主人公「あれ、言いませんでしたっけ?人間とほぼ等身大なんです」
拓斗 「聞いてねーし、ネットで文字拾ってるだけじゃサイズなんてわかんねーっつーの」
拓斗 「つーか、この事故の規模、相当やべーし」
街の中が次々と爆破されていく。
拓斗さんがパソコンを開き、人形の行動を分析して、向かっている先を予測。
拓斗 「埠頭に向かってるみたいだ」
主人公「埠頭ですか?」
拓斗 「今出れば待ち伏せできるけど、行くのか?」
主人公「もちろんです!」
拓斗 「ったく、めんどくせー女・・・」
拓斗 「これでごほーび3倍だからな」
私達は埠頭へとやって来ていたが・・・あれから数時間からくり人形がやってくる気配はない。
拓斗 「寒い・・・つーか、なんで休日にこんなことしなきゃなんねーんだ。二人で遊園地とか行きたかったし・・・」
主人公「え?遊園地?」
拓斗 「な、なんでもねーし」
そう言うと拓斗さんは携帯を取り出してゲームのようなものを始めた。
覗いてみると・・・私の写真。
その写真にホラえもんとシッフィでデコってると言う。
拓斗 「オレの好きなもん同士混ぜたらマジ最強だろ」
(〃∇〃)
拓斗 「お前から電話かかってきたときの着画にする」
(な、なんだろう・・・彼氏とはいえ、すごく恥ずかしい・・・)
主人公「それにしても遅いですね・・・」
海に近い夜の埠頭の夜はさすがに冷える。
その時、足元から突然風が舞い上がった。
主人公「やっ、砂が・・・」
拓斗 「ケホケホッ・・・」
慌てて背中をさするが、むせこんでしまいなかなか咳が止まらない。
主人公「さっき入り口に自販機がありましたから、何か飲み物を買ってきますね」
拓斗 「は、早く・・・ケホッ」
自販機でミネラルウォーターを買うと、急いで拓斗さんのところに戻った。
主人公「拓斗さん?」
(あれ、いない・・・トイレでも行ったのかな?)
しばらく待っていると、背後から物音が聞こえた。
主人公「拓斗さん。遅かったです・・・ね・・・」
主人公「!」
振り返るとそこには、自分の背丈くらいはある人型のからくり人形がいるのが見えた。
気付かれないよう静かに後ずさりしようとした瞬間、人形が私に気が付いた。
主人公「あはは、目が合いました・・・よね?」
その瞬間、まるで返事をするかのように人形の目が、ピカッと光った・・・
つづく---