以下ネタバレです
季節は秋真っ盛り。
もうすぐ始まる秋の展覧会の準備のため、私は毎日忙しく過ごしている。
鴨野橋くんと、設営を始めた特別展示室でキャプションの確認をしていると、先輩学芸員が私達を呼びに来た。
バックヤードの手伝いを頼まれた私達。
白衣に着替え、白い手袋をし、搬入された展示品の確認をする。
仕事だとはわかっていても、どれも最高級品ばかりでついテンションが上がってしまう。
夢中になっているうちに、あっという間に時間が過ぎた。
先輩 「今日はそろそろ終わりにしましょうか」
鴨野橋「はい、鍵をかけてすぐ行きます」
他の学芸員たちの作業も一通り終わり、厳重に管理されたセキュリティスペースに作品を収めると、この日はいつもよりだいぶ遅い時間に家に帰った。
次の日。
鴨野橋「○○先輩!」
主人公「鴨野橋くん、おはよう。そんなに慌ててどうしたの?」
鴨野橋「じ、実は大変なことに!」
鴨野橋「昨日届いた美術品の一部が・・・き、消えちゃったんです!」
主人公「え・・・?消えたって・・・。やだ、変な冗談言わないでよ」
鴨野橋「そ、それが、僕が今朝出勤したら保管室の扉があいていて、貸出品の数が足りないんですよ!」
主人公「そ、そんな!」
鴨野橋「ど、どうしましょ~。こんなことが世間にバレたら、うちの博物館の信用がなくなって、最悪閉館なんてことに・・・うう」
主人公「泣いてる場合じゃないでしょ!すぐに館長たちに連絡して!」
(どうしよう、大変なことになっちゃった・・・)
職員が集まった後、何者かに盗まれた可能性があるとのことで、今後の対応についての説明や、警察からの事情聴衆などがあった。
鴨野橋「大事になるとまずい物もあるみたいで、しばらくは警察も秘密裏に捜査をしてくれるみたいですね」
鴨野橋「でも、もしこのまま見つからなかったら・・・やっぱり責任を取ってうちは閉鎖に・・・」
主人公「そんな・・・」
(そうだ!もしかしたらカレに相談したら助けてくれるかもしれない・・・)
主人公「鴨野橋くん、ちょっと待ってて!」
鴨野橋くんから離れたところに移動すると、携帯を取りだし、ある人に電話をかけた。
主人公「もしもし、△△です。あの・・・実はお願いがって・・・・」
その夜---
閉店後の黒狐にみんなが集まった。
拓斗 「おいヒゲ、緊急事態って今度はなにやらかしたんだよ」
ボス 「いや、今日はオレが呼んだわけじゃなくて、○○ちゃんから何か頼みがあるみたいんだ」
宙 「○○ちゃんが?へぇ、珍しいね!僕で良かったら、なんでもお願い聞いちゃうよん」
健至 「おい、○○がこんなに深刻な顔してるのに茶化すなよ」
宙 「めんご、めんご」
流輝 「で、オレ達に頼みたいことってなんだ?」
主人公「じつは・・・」
博物館での騒動を説明した。
ボス 「なるほどね。今度の展覧会は結構大々的に宣伝してたからな・・・変な奴らに目を付けられたのかもしれないね」
主人公「警察も動いてくれるみたいなんですけど、でも・・・」
健至 「相手がプロの集団なら、まず盗まれたブツは出てこないだろうな」
流輝 「闇ルートに流されて終わり、か・・・」
主人公「そんな・・・」
(このままじゃ博物館はやっぱり閉館に・・・?)
主人公「お願いします!みんなにしか頼めないんです。盗まれたものを一緒に探してもらえないでしょうか?」
精一杯の気持ちを込めて、思い切り頭を下げた。
ボス 「○○ちゃん・・・」
健至 「まー、そういうことならしょうがないな」
宙 「ほら○○ちゃん、顔を上げて?」
拓斗 「・・・しょーがねーし」
主人公「みんな・・・」
ボス 「よし、いっちょオレたちブラックフォックスで、人助けしちゃいますか?」
宙 「賛成!」
主人公「ありがとうございます!」
自信ありげな5人の姿が、とても頼もしく思えた。
流輝 「おい、盗まれたもののリストを貸してみろ」
主人公「はい、これです」
健至 「なんだよ、盗まれたものって1つじゃないのか?」
主人公「数えたら5つも無くなってたんです・・・うちのセキュリティ、最近強化したばかりだったんですけど・・・」
拓斗 「こんなにごっそり持って行かれるとか、セキュリティの意味ねーし」
ボス 「まーまー、たっくん。○○ちゃんのせいじゃないんだから」
流輝 「早く見つけないと海外に持ち出されたりしたら厄介だからな」
流輝 「今回は手分けして探すか」
流輝 「偽物でも用意されたら面倒だし、宙はこの絵画を頼む」
宙 「了解!任せといて!」
ボス 「じゃ、オレは裏ルートにこの宝石の件を当たってみるよ」
健至 「じゃあ、オレは持ち出すときに大変だろうから、刀を探してみるよ」
拓斗 「からくり人形って・・・。この科学の時代にそんなもんまだお宝とか言ってんのかよ」
流輝 「拓斗はからくり人形を探せ」
拓斗 「なっ!」
流輝 「少しでも興味を持てるものの方がやりやすいだろ?」
拓斗 「・・・まー」
流輝 「オレは巻物をあたってみるか・・・」
流輝 「○○は一人じゃ無理だろうし、誰かについていけ」
主人公「はい、わかりました」
(えっと、誰について行こうかな・・・・)
A:拓斗(からくり人形)
B:健至(刀)
C:宙 (絵画)
D:流輝(巻物)
E:集 (宝石)
つづく---