以下ネタバレです











蘭子 「今、ブラックフォックスって言わなかった?」

主人公「えー、えーっと・・・」

宙  「うん!言ったけど、どうしたの?」

主人公「ひ、宙!?何言って・・・」

(肯定してどうするの!?火に油を注いだんじゃ・・・)

  てか、あなたが慌てすぎ!

  黙って見てれば絶対大丈夫だよー( ´艸`)

蘭子 「もしかして・・・・宙くん。ブラックフォックスのこと、何か知ってるの?」

(きゃー!もう、絶対絶命だよ・・・)

宙  「まっさかー!僕、ブラックフォックス大好きなんだよねーファンなんだ」

主人公「え?」

蘭子 「なんだ、そうなの?」

生徒1「あぁ、またブラックフォックスの話か」

主人公「ええ?」

生徒2「宙、しょっちゅうしてるよね」

生徒1「ブラックフォックスのファンクラブ作るって、騒いでたこともあったよな」

(じ、自分がブラックフォックスのくせして、大胆すぎるよ・・・宙)

蘭子 「もう、びっくりしちゃったじゃない」

宙  「ふふ、ごめんね?」

ホッと胸を撫で下ろしていると、それに気づいた宙が、ウィンクをしてくれた。

宙  「じゃあ、推理を開始しますか!この鉛筆型麻酔銃で、蘭子さんを眠らせて・・・」

蘭子 「何、それ」

主人公「もう、漫画の真似してないで、早く推理して?」

宙  「ええー?せっかくノッてきたのになぁ」

床に座り込んで推理を開始した宙は、床がとても綺麗なことに着目。

そして・・・

宙  「ズバリ!この絵を盗んだ犯人は、掃除のおばちゃん!」

主人公「ええ!?でも、掃除のおばちゃんがどうして・・・」

宙  「○○警部、まだこの推理には続きがあるんだ」

主人公「警部って・・・」

宙  「掃除のおばちゃんは、掃除の邪魔だからってどかせたんだと思う」

主人公「なるほど、そうかもね」

宙  「・・・と言うことは、教室の外の立てかけられてるんじゃないかな?」

主人公「そうか・・・たしかにそれはあり得るかも・・・」

宙  「ふふ、名探偵ですから!」

宙  「・・・ってあれ、みんなは?」

すると教室の外から、みんなの声が聞こえてきた。

蘭子 「なんかみんな先に行っちゃってるわよ」

宙  「ええ?ヒドイよ!名探偵の推理を聞かないなんて・・・」

主人公「まあまあ、私達はちゃんと聞いてたから」


外に向かうとみんながすでに絵を見つけていた。

宙が自分の絵を探すと、猫が引っ掻いたような跡が何本も付いている。

犯人は大学に住み着いている野良猫のぷー子。

宙  「あーあ・・・せっかく○○ちゃんにモデルになってもらったのに・・」

よほどショックだったのか、がっくりと肩を落としている。

主人公「宙、元気出して?」

宙  「・・・うん、ありがとう、○○ちゃん」

(・・・宙の完成した絵が見れると思ってたから、ちょっぴり残念かな)

主人公「また今度お願いするね」

宙  「うん・・・」

残りの授業、宙は遅れを取り戻すように、一生懸命描きつづけた。

けれど、遅れを取り戻すことがどうしてもできず授業が終わってしまった。


授業が終わりみんな帰ることになったのだけれど、宙はやることがあるから残るという。

蘭子と一緒に帰ることにして、ヒラヒラと手を振る宙に見送られながら、私達は教室を後にした。


教室を出てからも宙のことが気になり・・・

再び教室に戻ると、空いたままの扉から宙の姿が見えた。

(宙、また絵を描いてる・・・さっきのデッサン?)

宙は、今まで見たことがないくらい真剣な顔を浮かべてキャンパスに向かっている。

そんな横顔についつい見惚れてしまう。

主人公「・・・」

宙  「あれ、4Bの鉛筆切れてたんだっけ。ロッカーの中に・・・」

宙  「ってわ!○○ちゃん?」

主人公「きゃ!」

宙  「ビックリした、どうしたの?忘れ物?」

主人公「ううん、宙が気になって・・・あの、何してるの?」

宙  「えーっと・・・」

主人公「これ、さっきのデッサンだよね?」

宙  「・・・・」

少し頬を染めた宙が、照れ隠しのように鉛筆をクルクルと回す。

宙  「どうしても今日中に、この絵を○○ちゃんにプレゼントしたくて・・・」

主人公「私の為に?」

宙  「うん。まだ帰れそうにないから、暗くならないうちに帰ってて?」

宙の気持ちが嬉しくて、思わず胸が高鳴る。

主人公「・・・モデルがいないとダメでしょう?」

宙  「え・・・」

主人公「私も残っていい?」

宙  「僕はすごく嬉しいけど、いいの?結構遅くなっちゃうよ」

主人公「うん!」

宙  「じゃあ・・・お願いしちゃおうかな」

そうして私はまた宙と向かい合わせに座る。

宙  「偉大なる芸術家の気持ちが、今改めて分かった気がする」

主人公「気持ち?」

宙  「うん。きっと今の僕と同じような気持ちで作品を作っていたんだなーって」

主人公「同じ気持ちって?」

宙  「好きな人に、自分の命をこめた作品を送りたいって気持ち」

主人公「!」

何気ない告白に、心臓が大きく音を立てた。

宙  「全く同じ気持ちとは言わないけれど、きっと何か大きな想いで、芸術品を作ってるんだと思う」

主人公「宙・・・」

宙  「だからその想いを尊重する為にも、ブラックフォックスをやってるんだ。これから・・・もっともっと頑張らなくちゃね」

真剣な眼差しで、芸術家のことやブラックフォックスの事を語る宙は、いつもと違って”男の子”というより”男性”に見えた。

(今日はいろいろな宙が見れて、嬉しいな・・・)

思わず顔が綻んでしまうと、そんな私の顔を見て、宙も微笑んだ。

宙  「どうしたの○○ちゃん。可愛い顔して笑っちゃって」

主人公「ふふ」

主人公「宙がカッコいいなって」

宙  「○○ちゃん、なんだかいつもより素直?」

主人公「そ、そうかな?」

宙  「もう、これ以上僕をメロメロにさせて、どうするつもり?」

  そりゃあもう、絶対私から離れられないようにしてるのよ ( ´艸`)

宙  「よし、下書き完成・・・!」

宙  「もう、こんな時間!?後は色塗りだから、○○ちゃん先に帰って?」

主人公「・・・もう少し、宙のこと見てたいから、いても良い?」

宙  「え、本当?」

主人公「うん!」

宙  「ふふ、嬉しいなぁ。じゃあ、もうちょっと一緒にいてくれる?」

主人公「うん!」

宙は私のことを気遣いながらも、色を付けて行く。

鮮やかな手つきと真剣な眼差しを見ているうちに、ついウトウトとしてしまう。

仕事の疲れが溜まっていたのか、そのまま眠りについてしまった・・・。


主人公「ん・・・」

(あれ、私・・・眠っちゃってた?)

宙  「○○ちゃん、おはよう」

主人公「ごめん私、眠っちゃって・・・」

宙の手には、まだ筆が握られている。

少し体を起こすと、ブランケットが床に落ちそうになる。

主人公「ブランケットかけてくれたんだ。ありがとう」

宙  「○○ちゃんが、風邪引いちゃったら大変だからね」

教室に備え付けられている時計は、朝の5時を指していた。

(徹夜して描いてたんだ・・・)

宙  「よーし、完成!」

主人公「え、完成したの!?」

宙  「うん!」

主人公「見てもいい?」

宙  「はい!どうぞ」

宙がキャンバスをこちらに向けてくれた。

そこの描かれていたのは、笑顔の私だった。

主人公「わぁ・・・」

宙  「僕の1番好きな、○○ちゃんの表情だよ」

そこに描かれていた私の笑顔は、とても幸せそうだった。

(宙からは、こんな風に見えてるんだ・・・)

宙  「今まで描いた中でも一番の自信作かも!」

主人公「すごい・・・ありがとう!すごく嬉しい」

宙  「これからも僕の隣で、笑顔を見せてね」

宙は少し照れくさそうに、優しい笑顔を浮かべた。

主人公「うん」

宙  「喜んでもらえたみたいでよかった。頑張ったかいがあったよ」

主人公「でも、本当にすごいね。こんなに上手だとは思ってなかったよ」

  何気に失礼じゃない?( ´艸`)

宙の頭を優しく撫でると、少し恥ずかしそうな顔をする。

宙  「なんかちょっと子供っぽいけど、今はすごく嬉しいかも」

主人公「ふふっ」

宙  「でも、それよりも・・・」

宙は急に私に口づけてきた。突然のことで言葉がでなくなってしまう。

宙  「・・・こっちのほうが嬉しいかも」

主人公「・・・もう」

すると、宙は再び唇を近づけてきた。

今度はさっきと違って優しいキスを交わす。

宙  「また○○ちゃんの絵を描くよ。楽しみにしててね」

主人公「・・・うん」

宙  「ふわ~・・・なんだか気が緩んだら、眠くなっちゃったかも」

宙は机に突っ伏すと、すぐに寝てしまった。

(徹夜で描いたんだもんね・・・お疲れ様)

目の下には薄らクマが出来ていて、指は絵具で汚れてた。

(私の為に、頑張ってくれたんだね・・・)

宙  「○○ちゃん・・・大好き」

(ふふ、寝言かな?)

主人公「私も大好きだよ、宙・・・今日はありがとう。お疲れ様」

頬にそっとキスをすると、宙の顔が嬉しそうに綻んだ。





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宙くんの第1話すごく短くしてしまった (^▽^;)

会話の感じが『エステの王子様』に似てるんだよね・・・

なので、「ま、いっか」ってなってしまうのよ f^_^;


宙くんって基本子供っぽいイメージなんだけど、

時々見せる”男”の部分が魅力的!

でも、正直あまりタイプではないかも・・・(@Д@;




怪盗のスチル、宙くんが一番好きかな

可愛くて、カッコよくて・・・(〃∇〃)