以下ネタバレです
健至に取材のお願いをすると、快くOKしてくれる。
健至 「それより、消防士の仕事は体力勝負で筋トレとかするけど、○○も体験してみるか?」
いっや~、無理っしょ、それは・・・あのトレーニング素人にやれとか・・・ね?
健至 「つーかもしかしてオレより筋力あったりして」
あったら怖いかも ( ´艸`)
主人公「なっ・・・そんなに無いってば!」
健至 「ハハッ、冗談だよ。でも24時間勤務で密着もハードだと思うけど大丈夫か?」
主人公「大丈夫。私が健至を取材したいんだもん。頑張るよ」
健至 「そっか。じゃあ、よろしく頼む」
主人公「うん」
健至 「ま、無理するなよ?」
すると、健至が頭をくしゃくしゃと撫でる。
(健至に頭撫でられると、不思議と安心するんだよね・・・)
健至 「じゃあ、帰るか。送ってくよ」
主人公「うん」
(健至の仕事してる姿か・・・一体、どんな風なんだろう?)
カッコいいだろうな~ (≧▽≦)
取材当日---
蘭子と健至の職場へ
健至 「おーい、○○!」
主人公「あっ、健至!」
健至 「おはよう!待った?」
主人公「ううん。今来たとこだよ」
健至 「そっか。良かった」
(初めて消防服着てる健至見たけど・・・・かっこいいかも)
つーか、マジかっこいい (≧▽≦)
健至の取材に突入。
健至 「消防士の一日は、まず夜勤の人と交代するところから始まるんだ。で、車両の点検をして、連絡事項を確認し合うんだけど・・・」
健至 「あ、おーい!」
同僚 「よっ、稲垣。今日は取材だって?」
健至 「そうなんだ。あ、コイツはオレの同僚」
主人公「よろしくお願いします」
蘭子 「よろしくお願いします。戸越蘭子です」
同僚 「よろしく!なんだ健至、朝からこんな可愛い子2人も連れて。羨ましいぞコノ!」
健至 「ハハハッ。で、何か報告することはあるか?」
同僚 「おう。詳しいことは報告書に書いてあるが・・・また起きたぞ、例の放火事件」
(放火事件?)
健至 「またか・・・最近妙に多いな」
同僚 「ああ。引き続き注意が必要、とのことだ」
健至 「分かった。ありがとう」
同僚 「じゃ、俺は点検に行くわ」
健至 「オレも後で行くよ」
同僚 「早くなー」
蘭子 「・・・稲垣さん。例の放火事件って、あの?」
健至 「さすが新聞記者、よく知ってるな。そう、ここ最近、近所で頻発してるんだ」
主人公「知らなかった・・・怖いね」
健至 「でも、どんな火だろうとオレ達が消すから大丈夫。さ、点検作業だ」
ありがと、安心して生活できるよう、これからもよろしくね (^_-)☆
車庫で車両、装備の点検を済ませ、無線テストを行う。
健至 「よし、これで終わり!次は通常常務だな」
健至 「午前中は執務をするんだ。報告書を書いたり、市民からのメールをチェックしたり・・・」
そうなんだ・・・てっきり体鍛えてるものだと・・・(;´▽`A``
主人公「なんか、健至のそういう姿初めて見たかも」
健至 「そ、そうか?」
主人公「うん。パソコンって言ったら蛭川さんのイメージだから・・・」
健至 「ああ、そうだな。でも、意外とオレもパソコン出来るんだぜ・・・」
健至 「あっ、フリーズした!」
主人公「えっ、大丈夫?」
健至 「なんで・・・。ああ!報告書のデータ消えた!」
主人公「ええっ?」
パソコンを再起動させてみるが、またすぐにフリーズしてしまった。
健至 「えっ。クソッ、何でだよ・・・」
画面に顔を近づけ、慌てる健至。
その必死な姿がなんだか可愛い。
蘭子 「ふむ、『イケメン消防士はパソコンに弱いという、意外なチャームポイントが』・・・と」
健至 「ち、違うんだ。いつもはこんなに手こずらないんだけど、今日に限ってコイツの調子が悪くて・・・」
健至 「ホント今日だけだから!」
蘭子 「いやいや、そういうトコが読者のハートをくすぐるのよ。わかる?」
健至 「だから違うんだって・・・」
(確かにちょっとかわいいかも・・・)
???「すみません。失礼します」
蘭子 「あれ、来客かな?って、ああっ!」
???「え?ああっ!」
主人公「たっ、達郎!?」
健至 「えっ?」
蘭子 「お兄ちゃん!どうしてここに?」
達郎 「お前こそ。○○までどうしてこんなところに?」
主人公「ああ、私は・・・」
健至 「お久しぶりです、戸越さん。オレのこと覚えていますか?」
達郎 「ああ、稲垣さん。お久しぶりです。勿論、覚えていますよ。そうか、ここは稲垣さんの所属する消防署だったんですね」
健至 「ええ」
ニコニコと、挨拶を交わす二人。
(な、なんだろう・・・なんか寒気が・・・)
達郎 「で、なんで蘭子たちがいるんだ?」
蘭子 「ああ、それはね・・・」
蘭子が説明をする。
達郎 「へぇ、なるほどね・・・面白そうだな。じゃあ、刑事の仕事を取材ってのはどうだ?」
主人公「それは、達郎をってこと?」
達郎 「そう。しかも蘭子じゃなくて○○が密着してくれるんなら受けてやってもいいけど?」
主人公「うーん・・・その場合、取材してどこに発表するの?」
達郎 「あ、そっか。そこまで考えてなかった」
主人公「蘭子ならまだしも、私はただの一博物館職員だしね、まさか館の広報に入れるわけにもいかないし」
達郎 「それもそうだな」
健至 「あの・・・」
達郎 「はい?」
健至 「すみません、今回○○が密着するのはオレなんで」
主人公「あっ・・・」
ぐい、と私と達郎の間に入ってくる。
達郎 「そうですよね、あまり気にしないでください。ちょっとした冗談ですから」
健至 「ああ、そうだったんですか。すみません、勘違いしちゃって」
達郎 「いえいえ、こちらこそ」
(な、なんだろう・・・なんかまた悪寒が・・・)
蘭子 「それで、お兄ちゃんはなんでここに来たの?」
達郎 「ああ。お前も知ってるだろ?例の連続放火事件についてだよ。聞き込みと調査協力依頼をしに来たんだ」
主人公「それってここ最近頻発してるっていう、あの?」
達郎 「ああ。数カ月前から月に2,3回は起きている。しかもこの消防署付近でだ。それにどうもただの放火事件ではないらしい」
主人公「どういうこと?」
達郎 「実は・・・放火された現場には必ずブラックフォックスの予告状が落ちてるんだ・・・」
健至 「えっ!?」
主人公「ブ、ブラックフォックス!?」
聞き慣れたその単語に、一瞬、耳を疑った。
蘭子 「うそっ、それってホントなのお兄ちゃん!私聞いてないよ!?」
達郎 「今頃マスコミ向けに公表してるよ。昨日も起きたから、さすがに情報公開に踏み切ったんだ」
蘭子 「まさか、あのブラックフォックスがホントに・・・?」
健至 「っ、放火なんてするわけないだろ!」
突然、健至が大声を出す。
蘭子 「び、びっくりした・・・なんで稲垣さんがそんなに必死になるの?」
健至 「あっ・・・」
(・・・まずい!)
主人公「あ~ホラ!ブラックフォックスって盗み専門でしょ?だから放火なんてするはずないと思って・・・ね、健至!?」
健至 「あ・・ああ!そう、おかしいよな!」
蘭子 「それもそうよね・・・」
達郎 「まぁ、十中八九イタズラだろうけどな。予告状もお粗末な出来だったし。それに稲垣さんの言う通り、そんなつまらなくて意味のない犯罪行為をする奴らじゃないよ、ブラックフォックスは」
主人公「だ、だよね!」
(良かった。なんとかごまかせたみたい・・・)
蘭子 「うーん、犯人は誰なんだろう?」
達郎 「それを探すのが、オレ達警察の仕事ってわけだ」
達郎 「では稲垣さん、無いことを祈りますが、また放火があったらお知らせください」
健至 「分かりました」
蘭子 「お兄ちゃん、どこ行くの?」
達郎 「実際に消火活動に当たった人に話を聞いてくる」
蘭子 「そっか。いってらっしゃい」
達郎 「じゃあな。○○も、あんまり無理すんなよ?」
主人公「う、うん」
健至 「・・・」
主人公「健至・・・?」
健至 「大丈夫だよ」
主人公「・・・」
(ブラックフォックスの偽物・・・一体誰なの?)
健至 「さて!そろそろお昼だ。ご飯にしようか」
お昼を挟んで、引き続き密着取材をする。
蘭子 「ご馳走様です!消防署って自炊なんですね。意外」
健至 「災害で炊き出しの時に作れません!じゃ、話にならないから。うちは持ち回りで担当するんだ」
蘭子&私「なるほど」
健至 「さ、午後は訓練。ここでは、実際の災害に備えて放水や救助の練習をするんだ」
消防士A「おーい、稲垣!準備手伝え!」
健至 「あっ、ハイ!」
健至 「ごめん、ちょっと行ってくる。ここで見てれば安全だから」
主人公「うん。頑張ってね」
健至 「ああ」
蘭子 「はぁ~・・・稲垣さんって何やっても爽やかよね」
主人公「そうだね」
蘭子 「私が思うに、○○達の初々しさは稲垣さんのあの爽やかっぷりから来てるね」
主人公「え、そうかな?」
蘭子 「絶対そうだって。稲垣さんって喧嘩もしなけりゃ、嫉妬とかもしなさそうだし」
主人公「うーん・・・そうなのかなぁ?」
蘭子 「あっ、訓練始まった。写真写真!」
まずは放水訓練。
私達の存在も忘れ、真剣に訓練に打ち込む健至に見入ってしまう。
蘭子 「・・・惚れ直した?」
主人公「えっ?あ、その・・・まあ・・・」
蘭子 「やだー!○○ちゃん、かーわーいーいー!」
主人公「もう、からかわないで」
(でも、確かにかっこいい・・・初めて見るから、余計にかっこよく見えるのかな?)
消防士B「あの、取材の方ですよね?」
主人公「あ、はい」
消防士B「良かったらどちらかおひとり、救助訓練を体験してみませんか?高所での救助なのですが・・・」
主人公「え?」
蘭子 「本当ですか?じゃあ、この子が行きます!」
主人公「ちょっ・・・」
蘭子 「私、高い所嫌いなのよね。私は写真を撮らなきゃだから。○○、ヨロシク」
主人公「ええっ!?」
無理矢理引きずり出される。
そして、あれよあれよという間に命綱をつけられて・・・
消防士B「では、この梯子を登ってください」
主人公「梯子って・・・」
(た、高い・・・)
健至 「大丈夫か?無理しなくても・・・」
消防士A「なんだ、稲垣ずいぶん優しいじゃないか?」
健至 「えっ!?いや、その・・・」
(そういえば、健至って私とのことはここでは内緒にしてるのかな?)
主人公「・・・やります」
健至 「おい、○○・・・」
主人公「えいっ!」
気合を入れて、梯子に手をかける。
(曲がりなりにも、消防士の彼女なんだもん。根性見せなきゃ!)
なんとか上まで上がった。
(うわっ、思ったより高い・・・!)
健至 「○○!大丈夫か?」
健至も後から登って来た。
主人公「・・・無理。ここから降りるなんて絶対に無理」
健至 「大丈夫。オレが抱きしめててやるから」
主人公「えっ・・・」
すると健至がギュッと抱きしめてくる。
主人公「ちょっ・・・下の人たちに気付かれちゃうよ?」
健至 「大丈夫、見えないようにしてるから」
主人公「でもっ・・・」
健至 「ホラ、行くぞ」
主人公「う、うん」
一段一段、健至にこっそり抱きかかえられながら、ゆっくりと降りる。
主人公「つ・・・着いた・・・」
健至 「お疲れ様。さすが○○だな」
主人公「っ・・・!」
耳元でそう言われ、降りたドキドキと相まって、心臓が更に脈打つ。
健至 「ハハッ!○○、顔真っ赤だぞ」
主人公「もう・・・」
健至 「ホントによくやったな。・・・惚れ直した」
くしゃっといつものように、優しく頭を撫でられ、思わず私も笑みがこぼれた。
達郎 「○○・・・」
主人公「あ、達郎」
達郎 「見てたよ、さっきの訓練。あんな高いトコに登るなんてすごい根性だな、お前」
主人公「あはは・・・まあ、勢いというか・・・」
達郎 「確かに昔からそうかもな。じゃあ、オレ、そろそろ捜査にもどるから」
主人公「あ、そうなの?放火事件・・・大変だけど、頑張ってね!」
達郎 「ああ。○○も頑張れよ」
主人公「わっ!」
くしゃっ
突然、頭を撫でられた。
達郎 「じゃあな」
主人公「ちょっと・・・!」
(もう、せっかく髪の毛直したのにまたぐちゃぐちゃに・・・)
健至 「・・・」
主人公「健至?」
健至 「・・・今、戸越が来てたな」
主人公「うん、捜査にもどるって」
健至 「頭・・・撫でられたのか?」
主人公「え?あっ・・・」
(もしかして、見られてた?)
健至 「・・・」
主人公「健至!」
(怒っちゃったのかな・・・どうしよう・・・)
つづく---