今日は最終話!
いつもながら、ドキドキするわ~( ´艸`)
以下ネタバレです
そして、1カ月後。
遼一さんの作品『月灯りの夜』の出版記念会見が行われようとしていた。
私は遼一さんに誘われて会場に来ていた。
遼一さんは記者会見の準備に出かけていて、今はいつものメンバーと一緒に会見が始まるのを待っているところだった。
ん?やっちゃった?
なんだか私の方が緊張してしまう。
ノエルさんがキョロキョロしているので声をかけると、未来くんが見当たらないらしい。
会見が始まった。
司会者が遼一さんへ登壇の声を発した。
遼一さんが一礼してから舞台中央へと進む。
舞台に立つと、彼の凛々しさが際立って見える。
(・・・この人、本当に驚くくらいカッコいいなぁ)
べたぼれだなぁ~ ( ´艸`)
遼一さんは出版に対してお礼の言葉を述べ、お辞儀をする。
司会者から今回の小説のモデルとなった方からビデオレターが届いていると紹介があり、舞台中央にあるスクリーンに映像が映し出される。
そこには理人さんが映っている。
理人 『遼一さん、このたびは出版おめでとうございます!僕も読みました・・・って言っても、彼女に読んでもらったんですけど』
理人さんは照れたように頭を掻いて笑う。
理人 『オレは事故で目が見えなくなって、一時ひきこもって、家族に当たり散らしたこともあったんだけど・・・』
理人 『遼一さんにオレがヤケになってる姿をそのまま小説に書くって言われて、初めて客観的になって・・・自分がやってることが恥ずかしくなって。もっとマシな自分になってから、小説書いてくださいっていたら・・・本当に、書いてくれました』
(理人さん・・・)
理人 『あの頃に読んでたら感じ方も違っていたんじゃないかなぁ。生きるのちょっとしんどいなって思った時に読むと、元気出ると思います。オレも読んでて・・・今まで生きて来たこと、無駄じゃなったんだって思えました』
はにかんだように笑って言う彼に、なんだか切ない気持ちになる。
理人 『あ。なんかしめっぽい話になっちゃいましたね。とにかくおめでとうございました~!次回作も楽しみにしてます』
そこでビデオレターが終わり、場内の電気がつく。
司会者「廣瀬先生、いかがでしたか?」
遼一さんを見ると、顔が赤くなっている。
(あ、遼一さんが照れてる・・)
彼はひとつ咳払いをしてから、顔を引き締める。
遼一 「事故の後、引きこもっていた彼をモデルに小説を書くと約束して以来、この作品をずっと書きたいと思っていました」
遼一 「ただ、この話をどんな展開にするかずっとしっくりこなかった。・・・でも、この半年でようやくわかったので、書くことが出来たんです」
(この半年って・・・私と付き合い始めてから?)
遼一さんと一瞬目が合い、胸の鼓動が早くなる。
遼一 「昔の自分ならきっとこんな話は書けなかったと思うので、このタイミングで書けて良かったです」
遼一 「この作品を作ることで、私自身も多くの人たちに支えられ、辛い時も・・・明るく照らしてもらいました。この(月灯りの夜)が、読んでくれた人の心を明るく照らせるよう、祈っています」
遼一さんの言葉が、心に優しく降り積もる。
拍手が、場内に響いた。
そして質疑応答になり、彼は様々な質問に答えていった。
最後の質問になり、司会者に指名されたのは・・・記者に扮した未来くん。
未来くんは私に目配せして見せてから、質問を口にする。
未来 「今回の出版を、誰に一番に伝えたいですか?」
未来くんの質問に、遼一さんは一瞬彼を睨みつけた。
けれど、未来くんはそんな視線をもろともせず、ニキニコ笑っている。
遼一さんはやがて観念したようにひとつ息を吐いて、私の方を見る。
遼一 「・・・私の歩く道を、月灯りのように優しく照らしてくれる恋人に」
その言葉は、(月灯りの夜)の中で主人公が語るモノローグの一節だった。
(ウソ、今のって・・・私に向けて言ってくれた?)
記者たちがざわめきだし、質問を始めるが、理香子さんが記者会見を終了として遼一さんと舞台袖に戻る。
(遼一さんの、あの言葉って・・・)
会見が終わり、私達はカジノで改めて祝杯を挙げる。
遼一さんはみんなに改めてお礼を伝えた。
悠月 「さっきのアレ、ぶっちゃけどう思ったんだ?」
主人公「さっきのって・・・」
未来 「僕の質問の答えだよっ!びっくりしちゃった。まさかあんなに素敵な答えが返ってくるなんてね」
遼一 「当たり前だろ。オレはやるときはやるからな」
遼一 「よかっただろ?」
はいっ (〃∇〃)
(そんなこと言われたら照れちゃう・・・)
悠月 「やっぱ、あの話は遼一から○○に向けたラブレターだったんだなぁ」
しみじみと頷く悠月さんに、遼一さんは呆れたように言う。
遼一 「ラブレターなんて言い回しじゃ軽くなるだろうが。恋文と言いなさい、恋文と」
(って・・・あの。嬉しすぎて死にそうなんですけど)
未来 「じゃ、○○ちゃんからも遼くんに一言どーぞ」
主人公「えっ」
急に振られて、どう言おうか迷う。
気持ちを落ち着けてから顔をあげると、遼一さんを真っ直ぐに見る。
主人公「私、遼一さんをずーっと照らし続けていきたい。だから、これからもよろしくお願いします」
遼一さんは私の言葉に微笑んで、ぎゅっと抱きしめてくれる。
遼一 「・・・よくできました」
頭に口づけられて、やさしく髪を撫でられる。
遼一さんの心が流れ込んできて、ほっとする。
皐月 「改めまして、遼一と○○さんの前途を祝し・・・乾杯!」
一同 「乾杯!」
カチンとグラスの立てる音を聞きながら、私達はお互いに体を離して、くすくす笑った。
それから3カ月後。
『月灯りの夜』は瞬く間に100万部を超えるベストセラーとなり・・・今夜はベストセラーになったお祝いのパーティが開かれていた。
(本当に、よかったなぁ・・・やっぱりいい作品だもんね)
その時、遼一さんが理香子さんに挨拶をしてから私の方へ向かってきた。
遼一 「○○、帰るぞー」
主人公「もう帰っていいんですか?」
遼一 「おー、そろそろ終わるみたいだし、オレの出番は終ったからな。今さっき理香子にも帰るって言っておいたから大丈夫だろ」
遼一 「今夜はこの上のスイートルームに泊まるからな。ほら、行くぞ」
遼一さんは私の手を引っ張ると、そのまま私を引きずるようにして会場を出た。
スイートルームにつくと、遼一さんは持っていたファンレターの入っている紙袋をテーブルに置く。
遼一 「・・・で、○○。オレになにか言い忘れてないか」
そう言われて、私はまだきちんとお祝いの言葉を伝えていなかったことを思い出す。
主人公「遼一さん。100万部突破、おめでとうございます」
遼一 「ハイ、どーも」
遼一さんは私から少し離れて、上から下まで私をじっと見つめる。
主人公「あ、あの・・・なんですか?」
遼一 「そのドレス、自分で選んだのか」
主人公「自分で買いましたけど・・・もしかして似合わないですか」
遼一 「いーや、似合ってる」
彼はベッドに腰掛けると、私の手を握って親指でさする。
遼一 「お前、もう少し自信をもったってバチは当たらないと思うぜ?」
遼一さんが、熱っぽい視線を私に投げかけてくる。
視線が絡み合って、それだけでとろけてしまいそうになる。
主人公「・・・遼一さん」
遼一 「何だよ」
主人公「私がしたいこと、わかってるのに・・・ずるいです」
遼一 「○○、言わないとわからないぜ?」
主人公「嘘つきですね」
私は、彼の頬を指でなぞる。
そうして、『月灯りの夜』の一節を口にする。
主人公「心は伝わる。愛しいと思う気持ちを互いが持っているなら、伝わらないはずがない・・・」
遼一 「・・・生意気だな、全く」
遼一さんは、私をベッドに押しつけるようにして押し倒す。
彼は私を食べるように、舌を絡めてくる。
私の唇から少しだけ離れて、彼は整った顔をせつなそうにゆがめる。
遼一 「オレは、お前を全部喰ってオレのものにしてやりたい」
主人公「・・・っ」
遼一 「・・・イヤか?」
主人公「イヤなワケ、ないじゃないですか・・・」
遼一さんは満足げに笑って私の体を舌で優しくなぞっていく。
熱で浮かされたような気持ちになって、彼の指に自分の指を絡ませると、彼が強く握り返してくれる。
遼一 「・・・○○、悪い。もう・・・いいか?」
困ったように笑う遼一さんに、私は微笑んで頷く。
彼が私を抱き寄せて、もう一度唇を重ねた。
私は、いつの間にか眠っていた。
起き上がると、遼一さんがベッドの縁に座って私をじっと見つめている。
主人公「・・・遼一さん?」
遼一 「おー、起きたか」
主人公「おはようございます・・・」
遼一 「まだ夜だけどな」
彼の手には、丁寧な筆跡の手紙があった。
主人公「それって、さっき言ってたファンレターですか?」
遼一 「ああ。一緒に読むか」
遼一さんが、ベッドの寝転んでいる私を、背中から抱きしめるように覆いかぶさってくる。
ファンレターには、『今までの中で今回の(月灯りの夜)が一番好きかもしれません。廣瀬先生、これからも応援してます!大好きです』というような内容のことが書かれている。
(遼一さんの作品を大好きって言ってもらえるのは嬉しいのだけれど・・・)
(・・・でも、彼氏のファンレター読むのって、なんだか複雑な気持ちになるな)
遼一 「なんだ、○○。ファンに嫉妬か?」
主人公「・・・はい。嫉妬してます」
遼一 「お前、素直だな~。じゃ、次のな」
主人公「えっ、もう見たくないです!どうぞ1人で楽しんでください」
遼一 「まーまー。もう一枚だけ」
遼一さんに促され、しぶしぶファンレターに視線を移す。
(・・・え?)
それは、遼一さんの筆跡。
たった一言、こう書かれている。
・・・オレに、一生イジメられる覚悟はある?
(・・・え)
遼一さんにとって、イジメるってことは最大級の愛情表現。
(つまり、コレって・・・)
遼一 「・・・○○、お答えは?」
主人公「ちょっ、待って・・・」
私は遼一さんから逃げ出して、窓際に立つ。
色とりどりの宝石がひしめきあっているような、美しい夜景が見える。
遼一 「・・・○○、イヤか?」
遼一さんが私を背中から抱きしめて、シーツでくるんでくれる。
私はぷるぷると首を横に振る。
主人公「遼一さんはずるいです。私、ずっとイジメられるんですか?」
遼一 「・・・オレだからな、仕方ない」
主人公「ひどいです、もう」
私が笑っていると、彼が私の体を回して、自分の方に向き直させる。
遼一 「で、お返事は?」
主人公「・・・はい。でも、やさしくしてくださいね」
遼一 「どうだろうなー。時々手加減できなくなるしな」
主人公「そうですね。私も大変です・・・」
遼一 「なぁ、○○」
顔を上げると、遼一さんが私の頬に手を当てて言う。
遼一 「愛してるよ」
(・・・うっ、わ・・・)
遼一さんの表情が、あんまりやさしかったから、驚いて声を失う。
次の瞬間、遼一さんへの愛おしさがこみあげてきて、口から自然に言葉がこぼれ出る。
主人公「・・・私も、愛してます」
遼一さんは満足げに笑って、私にキスをしてくれた。
彼の唇から、私を愛おしく思ってくれている気持ちがじわりと伝わってくる。
私の気持ちも、彼に伝わっているといいなと思う。
窓の外の月が、私達を穏やかな光で包み込んでくれる、そんな夜だった。
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ハピエンでした。ほっとしたよー
カジノのメンバー勢ぞろいだったからてっきりダメだったのかと思ってました
遼一の主人公に対する愛がいっぱいちりばめられていて
もう、愛が溢れすぎていて・・・
今まで言わなかった一言「愛してるよ」って
これマジすいごいなぁ
言わなかった分、この一言重いわ
ホントこの遼一、たまりません(///∇//)
最後、なんだか私まで幸せな気持ちになれました о(ж>▽<)y ☆
届いたメール、なんか私に言われてるみたいで
ときめいてしまった(///∇//)