以下ネタバレです
今日は遼一さんと一緒に展示会に出かける日。
メイクを済ませ、服を整えてから鏡の前で最終チェック中。
コンコン
部屋をノックする音がして返事をすると、風子が部屋に入ってきた。
風子も今日はデートで、服装チェックにやって来た。
風子 「ねえ、○○。くるんって回ってー」
主人公「え?こう?」
来るんと回って見せると・・・
???「なーに可愛いことやってんの」
主人公「え?」
今、視界の端っこにあらぬ人が見えたような。
私は怖々と、そちらを見つめてみる。
部屋の入り口に、遼一さんが腕を組んで立っていた。
主人公「なっ・・・なんでここに!」
(み、見られた!くるんって回ったりなんてしてるの見られた!)
風子 「私が入れてあげたけど。さっきゴミ捨ててたら偶然会ってー」
(なんで遼一さんが来てるって言ってくれないの!?っていうか、なんであのタイミングでくるんってさせたの!?)
主人公「風子、ちょっと・・・わかっててやったでしょ」
風子 「違うわよぅ~ねぇ、廣瀬さん」
遼一 「○○、お前本当にMだな。どこででもいじられるキャラなのか」
主人公「ちょっ!?何言ってんですか!!」
風子 「そうなんです。いじりやすくて毎日楽しいですよ~」
遼一 「ああ、コイツと毎日いるっていうのは楽しいだろうねぇ。イジメがいがあって」
風子 「そうなんですよ。廣瀬さん、早く結婚したらいいのにー」
主人公「ふ、風子!」
遼一 「まあねぇ。そこらへんはオレも考えてないワケじゃないんだけどねぇ」
考えてくれてるのね?嬉しいо(ж>▽<)y ☆
風子&私「いっや~ん!この後の展開が楽しみー!」
主人公「あ、あの!?ちょっと!!」
遼一 「さて、オレらもそろそろ行くぞ」
主人公「は、はいっ!」
風子 「気をつけてねー」
私はいろいろ気持ちを置き去りにしたまま、遼一さんと一緒に家を出た。
タクシーで会場に向かっていると、遼一さんが喉が渇いたという。
私は持っていたウーロン茶のペットボトルを差し出すと、気が利くと褒められた。
私の分はハイビスカスティー。
最近編集部で人気の美肌効果のあるお茶だ。
遼一 「ほー。なるほど、オレのためってことか」
主人公「・・・遼一さん、どうしてそうなるんですか」
遼一 「オレのためにツヤツヤの肌になろうってことでしょうが」
まぁ、そういうことです (〃∇〃)
主人公「あ、あの。ちょっ・・・」
遼一さんはするりと私のスカートの中に手をすべり込ませる。
遼一 「感心、感心。オレのためにどんどんキレイになりなさい」
はいっ、努力します!!
タクシーが会場の側で止められ、私は逃げるようにタクシーから飛び出す。
(あれ以上されてたらもう展示会とかどうでもよくなってたかも・・・)
真っ赤になった顔を冷やす様に、自分の手で包み込む。
遼一 「○○、逃げたな?」
主人公「だ、だって」
遼一 「そんなに気持ちよかったのか。人に見られながらやるの」
主人公「・・・そ、そういうのじゃないです!だって遼一さんって触れるとき・・・」
言いかけて、私は何かワナにひっかけられているような気持ちになる。
遼一 「触れるとき、何だよ?」
主人公「いえ、なんでもないです。本当に」
遼一 「言わないと、ここで犯すぞ」
主人公「こんなところでそんなんことしたら、捕まっちゃいますから!」
遼一 「で?何よ」
主人公「あ、あの・・・また後で言うっていうのじゃダメですか?」
遼一 「じゃああとでたっぷり言わせてやるよ」
遼一 「さて、行くか」
遼一さんが心底うれしそうな表情で、小さく打ち震えている。
主人公「遼一さん、もしかして・・・いえ、もしかしなくても。すごく楽しみなんですね」
遼一 「・・・べつに。おまえの気のせいだろ」
主人公&私「素直じゃないですね」
遼一 「・・・ダメだ。今は何も言うな。気の利いた返しができねー」
(可愛いな、遼一さん)
遼一さんに気付かれないように、私は小さく笑った。
展示会場では、各ショップとも工夫を凝らしたブースを出店している。
国内ではあまり知られていないブランドが並び、いずれの店にも美しい商品が揃っている。
演劇ホールの出店もあり、和洋2タイプで、歌舞伎や能楽を楽しめる舞台とモネ劇場を模したもののジオラマが置いてある。
モネ劇場は1700年、ベルギー・ブリュッセルにできた華やかで美しい劇場だと遼一さんが教えてくれる。
遼一さんはジオラマとそのそばに備えられた説明文を読み始める。
遼一 「あー、やっぱいいな。ちょっとタイムスリップした感じになれそうだよな」
主人公「1700年に出来たってことは、300年前かぁ・・・いいですねぇ」
遼一 「・・・ああ」
どこか上の空な返事。
遼一さんを見上げると、頬を赤く染めてじっとゲストたちの様子を見ている。
その中心に、大柄な初老の外国人男性が立っている。
彼はその人(リリアン氏)に釘付けになっているみたいだった。
少年みたいで、なんか可愛い (*^▽^*)
私は遼一さんの後ろについて、リリアンさんのところに向かった。
遼一さんは楽しそうにリリアンさんに声をかける。
すると、リリアンさんは日本語で答えてくれた。
風刺ものの抽象劇を書いていると聞いていたので、怖い人かと思っていたが、なんだか優しそうな方。
遼一さん達が一緒に話をしているのを見ながら、私も何だか楽しい気持ちになっていた。
遼一 「私も、今度自分が書きたいと思っているものを書いてみようかと思っているんです」
リリアン「いいですね。君なら、きっと面白いものを書けるでしょう」
遼一 「・・・だと、いいんですが」
リリアン「そんなものです。自信なんてなくてもいいんですよ」
遼一さんはリリアンさんから数冊の本を受け取る。
遼一 「これは?」
リリアン「僕の書いた本です。原書ですが、よろしければどうぞ。僕がもがいた痕跡がたっぷり残ってます」
遼一 「ありがとうございます」
スタッフ「リリアンさん、すみませんちょっとよろしいですか?」
リリアン「それでは、頑張ってくださいね」
遼一 「今日はお会いできてよかったです」
リリアン「私もです。それでは」
遼一さんはリリアンさんを見送ると、私を見る。
どこか吹っ切れたような表情になっているのを見て、ほっとする。
その後私達は一通り他のブースを見る。
すると、遼一さんが建物全体のコンセプトについて紹介しているブースの前で立ち止まる。
性別、年齢、国籍・・・さまざまな個性をもつ人たちが集えるボーダレスなスペース作りをテーマにしているらしい。
遼一 「・・・『ボーダレス』がテーマなんだな」
そういうと、遼一さんはしばらくそこから動かずに何かを考えているようだった。
展示会場を後にして、私達はレストランで食事をしながら今日の展示会のことを思い返していた。
遼一 「よかったなー、今日」
主人公「はい。リリアンさんにもお会いできましたしね」
遼一 「・・・まあな」
(あ、照れてる)
遼一 「今日の展示会も、バリアフリーに対応してるところがいっぱいあったな」
主人公「そうですね」
(それにしても・・・どうして遼一さんは、今度のテーマを目の見えない人と、耳の聞こえない人の恋愛ものにしたいって思ったんだろう)
気になり聞いてみると、理香子さんの知り合いで、事故で目が見えなくなった人がいて、その人のことを見てたら書きたくなったと教えてくれる。
あっ、だから理香子さんに話してあるってことなんだ・・・
遼一 「ま、とにかくそういうことだ。書きたいから書く。それだけだ」
私は、ふとその人は女性なのかと考えてしまう。
遼一 「・・・あ。違うぞ、女じゃねーぞ、男だぞ」
主人公「!!」
遼一 「ハハッ、やっぱり!お前、考えることが単純すぎだぞ」
主人公「ち、ちが・・・!」
遼一 「まー、○○のそーゆう反応がカワイイんだけど」
遼一 「仮に女だったとしても、お前が一番なのは変わらないから安心しなさい」
そんな、さらっと・・・ずるい(///∇//)
食事を済ますと、私達はレストランと同じ建物内にあるホテルで泊まることになった。
お腹がいっぱいになったから、少し眠い。
遼一 「眠そうだな。お前、ちゃんと寝てるか?」
主人公「は、はい・・・」
(あれ・・・)
ふと、視線を感じそちらを見ると、カメラを持った記者が私達の方を見つめている。
(?なんだろ・・・)
まさか、パパラッチ?
遼一 「ほら、ボーっとすんな。エレベーター来たぞ」
主人公「は、はいっ!」
エレベーターに乗ると、遼一さんが私を壁に押し付ける。
主人公「・・・え?」
すると、彼が私にキスをしてきた。
深く舌が絡み合って、一瞬でとろけてしまいそうになる。
遼一 「で・・・今朝タクシーの中で言いかけのは、なんだったんだ?」
主人公「・・・え」
遼一 「忘れたとは言わせないぜ?『だって遼一さんって触れるとき・・・』の続き」
主人公「だ、だから。遼一さんって触れるとき、やさしすぎてとろけちゃいそうになるから・・・」
言いながら、なんだか恥ずかしくなって顔が赤くなる。
遼一 「じゃあ、今日はたっぷりとろけさせてやりからな。言葉攻めはするけど」
主人公&私「・・・楽しみにしてます」
遼一さんは、言葉を紡ぐかわりに唇を重ねる。
それは、もどかしくなるくらい優しくて、深く熱いキスだった。
選択肢
・嫌がる
・やさしすぎてとろけちゃう
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うっ・・・やばいです
時々くれる遼一の言葉にキュンキュンしちゃってます。
あ・・・・千早さんごめんなさいm(_ _ )m