以下ネタばれです







シンさんを追って、街中まで来てしまった。

私はD-1グランプリのことを隠したままロイ船長とは偶然会っただけと言うけれど、それ以上上手く説明できない。

シン 「・・・勝手にしろ」

  あっ、ゴメンなさい

  シンさんに悲しい顔させてしまって・・・(ノДT)

そう言うと、シンさんは町の奥へと行ってしまう。

(あとできちんと説明しよう。そのためにもD-1で優勝して、『最新式羅針盤』を手に入れなくちゃ!)

気持ちを切り替えて、屋台通りに戻ることにした。

屋台を借り、指定された場所に行く。

やはりメニューはヤマト風焼きそば。

ロイ船長が手伝ってくれると言うけれど、それではシンさんが喜んでくれるはずがない。

私は1人で屋台をすることに決め、準備を始める。

すると、お店の前に2人の男がやって来た。

主人公「すみません。まだ、準備できてないんです」

男1 「女1人で屋台なんてめずらしいじゃん」

男2 「1人で大変なんじゃない?そんなの放っておいて、オレ達とあそぼうぜ」

主人公「お断りします。私はD-1グランプリに参加しているので・・・」

男1 「D-1?あんなのオヤジたちのイベントだろ?」

男2 「オレ達がもっと楽しいイベントに連れてってあげるよ~」

ロイ 「ちょっと待ったぁ!」

主人公「ロイ船長!?」

ロイ 「オレの○○に・・・」

ロイ 「むぎゅっ!?」

シン 「オレの女になにしてやがる」

  きゃっ! 助けに来てくれたのね! 嬉しいわ!! о(ж>▽<)y ☆

主人公「シンさん!」

ロイ 「・・・ひ、人様の顔を踏みつけながら、登場するのはやめろ・・・」

  いつものことじゃないですか、ロイ船長( ´艸`)

男1 「何だぁ?お前・・・オレ達に文句でも・・・」

シン 「あるに決まってるだろう。いつまで汚い面をオレの前にさらしているつもりだ」

シンさんの声が低くなり、男に人2人が息を呑んだのがわかった。

男2 「あ!オレ達、ばーちゃんの店の手伝いがあったんだ!」

男1 「そうだった、そうだった!姉ちゃん、店、頑張れよな!」

主人公「は、はあ・・・」

男の人たちは冷や汗をかきながら、あっという間に逃げて行ってしまった。

(シンさんの鋭い目に睨まれたら・・・普通の人なら逃げちゃうよね・・・)

シン 「○○・・・」

主人公「ありがとうございます・・・」

シン 「なぜ1人で屋台なんかやってる?理由を話せ」

主人公「そ、それは・・・」

視線を逸らせた私の両手首をシンさんが掴んだ。

シン 「オレに隠し事が出来ると思うなよ?これ以上、隠すなら・・・再教育してやる」

主人公「そ、そういうのは遠慮したいです。実は・・・」

私はシンさんに全てを話した。

『最新式羅針盤』が欲しくて、D-1グランプリに参加したこと。

そして、それをプレゼントしてシンさんを驚かせたかったこと。

主人公「だから、ロイ船長の時もきちんと説明ができなくて・・・。ごめんなさい」

シン 「ったく・・・。こっち来い」

シンさんが私の手を引いて屋台を出ようとする。

主人公「え、でも、屋台が・・・」

シン 「その屋台はロイにでもやらせておけ」

シン 「ロイ!○○がその屋台をお前に任せるそうだ!」

ロイ 「何!?○○がオレ様に!?よーし!任せておけー!」

シンさんが連れて来たのは・・・ある屋台の前だった。

主人公「屋台・・・シリウス・・・?」

シン 「・・・お前が屋台をやらなくても、屋台ならここにある」

主人公「え、でも・・シンさんはD-1グランプリなんかくだらないって・・・」

ソウシ「あ、やっと来たね○○ちゃん」

主人公「ソウシさん!え?朝、みんながバタバタしてたのは、もしかして・・・」

ソウシ「そう。シンに屋台の準備を手伝って欲しいって言われてね」

シン 「ドクター、余計なこと言わないでくださいよ」

ソウシ「はいはい。下ごしらえはナギがしてくれたから、あとは炒めるだけだよ。裏に油があるから、それだけ持ってきてくれるかな?」

シン 「分かりました」

シンさんは屋台の裏手の方に油を取りに行く。

ソウシ「それじゃあ、あとは若い2人に任せようかな」

  ソウシさんって幾つよ?そんなに歳変わらないでしょ? ( ´艸`)

クスッと笑ったソウシさんが私の耳元に顔を寄せた。

ソウシ「あのね、シンは○○ちゃんのためにD-1グランプリに参加したんだよ」

主人公「え?私の為に・・・?」

ソウシ「うん。景品にヤマト切り子のグラスがあったでしょう?あれをプレゼントしたかったみたい」

  シンさん・・・(゚ーÅ)

主人公「あ・・・ヤマト切り子・・・」

(私がヤマト切り子を買うのが夢だって言ったから・・・?)

ソウシ「お店、頑張ってね。○○ちゃん!」

主人公「はい!」

D-1グランプリ開催のアナウンスが流れ・・・

私はシンさんと2人で『屋台シリウス』をやることになった。

『屋台シリウス』の前には、あっという間に行列ができてしまった。

主人公「シンさん考案、ナギさん味付けの『ウル風ヤキソバ』・・・こんなに美味しいヤキソバ初めて」

シン 「○○、つまみ食いしてないで、さっさとパックに詰めろ。いつまでも列がはけねーだろ」

主人公「は、はい!」

シン 「チッ、暑いな・・・。おい○○、ソース追加しろ!」

(シンさんのヤキソバを焼く姿なんて、貴重過ぎるよ・・・!)

シン 「ボーっとするな!ヤキソバはソースを入れるタイミングが重要なんだよ!」

主人公「はいっ!!すみませんっ!」

シン 「・・・チッ、ニヤニヤしやがって」

  あっ、見えちゃいました?なんか嬉しくって ≧(´▽`)≦

『ウル風ヤキソバ』は飛ぶように売れていって、点数も順調に入っているようだった。

ハヤテさんとトワくんがやってきて、他の店の状況を教えてもらおうとすると・・・

ナギ 「ロイの屋台に行列ができている」

主人公「ナギさん!」

ナギさんが不機嫌そうに後ろから顔を見せた。

ロイ船長の料理も美味しかったけど、『ウル風ヤキソバ』が負けるわけがないと思う。

が、ロイ船長の屋台では、ファジーさんが面白い客引きをはじめたようで、お客が集まり始めている。

ソウシ「私達も、客引きしてみようか?」

ナギ 「本気ですか?ドクター」

ソウシ「だって、客引きも勝負のうちの1つでしょう?それなら手を抜けないよ」

そう言うと、ソウシさんは通りがかった女の人に声をかけた。

ソウシ「よろしければ、こちらのヤキソバなどいかがですか?あっさりした味付けで女性向ですよ」

女  「は、はい・・・!」

ハヤテ「うわー・・・出た!ソウシさんの天然色男!」

シン 「相手の女・・・完全に参ってるな・・・」

ハヤテ「うしっ!じゃあ、オレ達もやるか!ロイの野郎に負けるのも癪だしな!」

シリウス海賊団のみんなが呼び込みを始めると・・・

今度は女性客が溢れて、列を作ってしまった。

  もちろん、私も、並ぶわよ!( ´艸`)

全ての食材を使い切って、D-1グランプリが終わった。

片づけをしているうちに集計が進み、本部から参加者召集のアナウンスが流れる。

主人公「どうして本部にリュウガ船長がいるんでしょうか?」

シン 「さあな・・・」

集計発表を任されたのは特別ゲストだというリュウガ船長。

リュウガ船長の名前が呼ばれると、女性客から黄色い声が飛んだ。

シン 「飲み屋の女たちのリクエストみたいだな」

主人公「そうみたいですね・・・」

女の人たちに手を振りながら、リュウガ船長がマイクを握る。

リュウガ「D-1グランプリ・・・優勝は・・・」

太鼓の音がドンドンと鳴り響く。

その音に合わせるように、私の心拍数も上がっていった。

(お願い!優勝できますように・・・!)

リュウガ「優勝・・・『屋台シリウス』!」

司会 「それでは、優勝した『屋台シリウス』の方は商品を選んでください!」

私はシンさんを見上げる。

シン 「お前が好きなものを選べ」

主人公「え・・・でも・・・・」

シン 「少しでもオレに遠慮でもしてみろ。その帯をとって、グルグル回してやる」

  ちょっと、期待しちゃうかも(〃∇〃)

主人公「それは困ります!それじゃあ・・・・」

私は迷いに迷って・・・欲しい商品を指差した。


主人公「はい、シンさん」

私は『最新式羅針盤』をシンさんに渡す。

シン 「お人好しだな。いいのか?ヤマト切り子が欲しかったんじゃないのか?」

主人公「私は最初からシンさんに羅針盤をプレゼントしたくて参加したから、これで良いんです」

シン 「そうか・・・」

主人公「でも・・・シンさんのおかげで優勝できたから・・・プレゼントにはならなかったかな?」

苦笑いする私のおでこを、シンさんが軽く叩く。

シン 「何を言ってるんだ。お前とオレ、2人で頑張った屋台だろう?」

主人公「シンさん・・・」

シン 「お前の故郷の料理と、オレの故郷の料理の味が合うのは・・・嬉しかった」

主人公「私もです。『ウル風ヤキソバ』、ナギさんレギュラーメニューにしてくれないかな・・・」

シン 「それに、オレは別の賞品をもらった」

主人公「え?」

主人公「別の賞品って何ですか?」

シン 「分からないのか?」

主人公「はい・・・」

シンさんは私を抱き寄せると、顔をあげさせる。

シン 「お前の笑顔だ。そうやって、故郷で楽しそうに笑ってるお前の笑顔が・・・オレの賞品だ」

主人公「シンさん・・・ど、どうしたんですか?そんなこと言うなんて・・・」

シン 「オレらしくないか?」

主人公「はい・・・でも、嬉しいです・・・」

シン 「なら、大人しくしてろ」

主人公「んっ・・・」

シンさんが私の唇を塞いだ。

シン 「ヤマトの夏は・・・暑くてかなわねぇな」

主人公「シンさんが優しいのも・・・暑さのせい・・・?」

シン 「これでも優しいっていえるのか?」

主人公「・・・っ」

2度目のキスはわざと乱暴にしたようで・・・私は息があがってしまう。

主人公「シン・・・さん・・・」

シン 「優しくなんかねーだろ?」

微笑したシンさんは私の身体を離すと、小さな箱を手の上に置いた。

主人公「これは?」

シン 「羅針盤のお返しだ。海賊から物を奪うのは、オレの道理にかなっているからな」

主人公「?」

打ち上げ花火の音が聞こえてくる。

それに紛れて聞こえてきたのは・・・

ロイ 「お、オレ様の2位の賞品、『ヤマト切り子』の箱がないぞー!?」

主人公「え!?」

シン 「そういうことだ」

箱を開けると、キレイなヤマト切り子のグラスが出てくる。

ヤマト切り子は花火の光を浴びて・・・きらきらと輝いていた。






*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:


シンさんのスチル、素敵だわ(//・_・//)

今回シンさんの優しさが嬉しいかったな