間に合いましたよ!!皐月さん!

じゃあ、最後にフランスへGO!! о(ж>▽<)y ☆



以下ネタバレです







主人公「まさか、こんなことになるなんて・・・」

皐月 「どうかしましたか?」

主人公「いえ、なんでもありません。ありがとうございます」

ワインを受け取りながら、首を横に振る。

皐月 「○○さん、隠し事はいけませんよ」

主人公「本当になんでもないんです・・ただ・・・」

皐月 「ただ、なんですか?」

主人公「温泉旅行が突然フランス旅行になるなんて、誰も予想できなかっただろうなと思って」

皐月 「ふふ、私もそれは一緒です。まさかこの時期に○○さんと旅行できるとは、思ってなかったです」

主人公「でも、大変じゃなかったですか?」

7月とはいえ、フランスへの移動手段や宿泊先ホテルが、一週間で決まるとは思ってなかった。

(それもファーストクラス・・・。まあ、想像はしてたけど、やっぱり現実になると・・・)

皐月 「そのようなことはありません。それに、せっかくの旅行ですからね。一日も無駄にしたくなかったんです」

  嬉しいなぁ・・・(*^▽^*)

主人公「お仕事は・・・?」

皐月 「そちらも問題ありません。優秀なスタッフがおりますから」

主人公「なんだかすいません・・・」

皐月 「ふふ、気にしないでください。誘ったのは私ですし、これぐらいはさせて下さい。○○さん、せっかくのバカンスを楽しみましょう」

  じゅあ、お言葉に甘えて、楽しませていただきます(^∇^)

主人公「これぐらいって・・・十分すぎるほどです。なんだか、満足しちゃって・・・」

皐月 「まだ旅行は始まったばかりですし、満足しないでくださいね」

主人公「・・・皐月さん、すごく楽しそうです」

皐月 「なぜだか、わかりますか?」

主人公「・・・私が、一緒だからですか・・・?」

皐月 「分かって頂けて嬉しいです」

視線を重ね合い、笑い合った。

皐月 「○○さんはフランスに着いたら、どこか行きたい場所などありますか?」

  えーっと・・・、絶対行きたいのは、モン・サン・ミッシェル!!

  あとは・・・、ニースの海で海水浴とか?

  皐月さんの水着姿も見たいし ( ´艸`)

主人公「そうですね。フランスのお菓子が好きなんで、いろいろなのが食べてみたいです」

  お菓子か・・・好きだけど、この旅行で太っちゃうじゃん!

  まぁ、いっか!せっかくのフランスなんだし・・・美味しいものたっくさん味わうのもいっか!

皐月 「それはいいですね。色々と回りましょうか」

主人公「はい!本場のお菓子に、パンなんかも美味しいんでしょうね」

  確かに、道端で売ってたパン屋さんのサンドウィッチ美味しかったもんな・・・

  もう一度食べたいなぁ・・・

皐月 「宮廷に出されていたような豪華な物もいいですが、マドレーヌのような小さなお菓子も食べましょうね」

主人公「はい。すごい楽しみです!フランスの一流店なんかは、きゅていのような装飾なんでしょうね・・・」

皐月さんの言葉にうっとりと、想像が広がっていく。

皐月 「ケーキもいいですね。クイニーアマンもマカロンもいいですね」

主人公「・・・ですね!」

(マカロンとかは宮廷って言うよりも、小さな裏通りのお店の方が雰囲気がでそうかも)

皐月 「あとは・・・」

次々に皐月さんの口から、スイーツの名前が出てきた。

(ふふ、本当に好きなんだ。子供みたいに目がキラキラ輝いてる)

皐月 「どうかされましたか?」

主人公「本当に、お菓子が好きなんだなーと思って・・・」

皐月 「それは・・・私としたことが、お恥ずかしい・・・。つい、止まらなくなってしまって・・・」

視線を逸らす動きが、更にかわいく見えてしまう。

主人公「そんな事ないと思います。意外でしたけど、私はいいと思います」

皐月 「そう言って頂けると、安心してご招待できます」

主人公「招待・・・ですか?」

皐月 「ええ、私のお気に入りの店に行きませんか?」

  もちろんっ!

主人公「行きたいです。ぜひ連れて行ってください」

皐月 「ふふ、ではフランスで楽しむためにも、今は休むとしましょうか」

主人公「そうですね・・・え・・・!?」

柔らかな皐月さんの唇が、おでこに触れてきた。

とても優しく、一瞬の出来事だったけれど、突然と言うこともあり顔が熱くなる。

皐月 「おやすみなさい」

主人公「お・・おやすみなさい・・・」

(まさか・・・おやすみのキスをもらえるなんて・・・)

(旅行の楽しみと皐月さんと一緒にいられる楽しみで、さっきよりもドキドキしてきちゃった・・・)

皐月さんのことを考えながらも、いつの間にか眠っていて・・・・

目が覚めた時にはフランスに到着していた。

その足で、皐月さんの行きつけのカフェへと向かった。

店内は高級感あふれる、フランスならではの美しい内装。

どれをとっても、一流店の名にふさわしい品が惜しみなく飾られている。

(・・・さすが皐月さんの行きつけのお店か)

(こんな風にしっかり見ちゃうと、委縮しちゃう)

お店では、皐月さんのお勧めの品を頂くことに。

皐月さんが注文していると、カバンから聞き慣れた音楽が流れた。

(・・・メール?誰からだろう)

皐月さんに許可を得て確認すると・・・編集長からだった。

皐月 「・・・○○さん、どうかしましたか?」

主人公「あの、ですね・・・」

主人公「編集長からのメールなんですけど・・・今度の企画でフランスの特集をやることになったらしいんです。企画に使えそうな、女性に人気が出るものを探してほしいと・・・」

皐月 「ふふ、なるほど。陣内編集長らしいですね」

主人公「・・・らしすぎて、部下としてはもう、なんて言えばいいのか・・・・」

説明すればするほど、気分が落ち込んできてしまう。

(温泉旅行を奪われ・・・皐月さんとの幸せなバカンスも奪われ・・・もう!お土産買っていくのやめようかな)

皐月 「私は、○○さんと一緒ならどこでも楽しいですよ」

主人公「・・・それは、私もです」

皐月 「それに、普段の○○さんも素敵ですが、お仕事を頑張っている○○さんも魅力的です」

主人公「皐月さん?」

皐月 「そんな○○さんを隣で見られる機会は、滅多にありませんからね。私はサプライズイベントを貰った気分です」

  大人だ・・・大人の対応だ・・・見習いますm(_ _ )m

主人公「いいんですか?」

皐月 「もちろんです。私もお手伝いしますよ」

主人公「ありがとうございます」

(嫌な顔一つしないで・・・優しくて大きな人だな・・・)

主人公「・・・うーん、でもフランスらしいものってなんでしょうね」

皐月 「それなら、良い所があります。グラースでは、香水の調香体験があるんです」

主人公「香水ですか?」

皐月 「ええ。日本ではあまり知られていないかもしれませんが、とても素晴らしい体験ができますよ」

(たしかに香水作りって日本だとあまり馴染みがないかも・・・)

(女性誌の特集としてもあってる気がする)

主人公「それはいいかもしれません!皐月さん、ありがとうございます」

皐月 「お役に立てて何よりです」

皐月 「さ、そうと決まればミルフィーユを食べてから行きましょうか」

(いつの間に!全然気が付かなかった)

ナイフとフォークを手にして、食べる準備が整っていた。

主人公「ふふ。はい、頂きます!」


向かった先は、グラースにある有名ブランドの調香体験だった。

主人公「本当に予約もしないで、良いんでしょうか?」

最高級として有名で人気もある店なのに、予約もなしで体験できることになった。

皐月 「知り合いなので、今回は特別に融通してもらいました」

(フランスにまで知り合いがいるなんて、凄い人だな・・・)

(皐月さんからすれば、当然なんだろうけど)

(こんなにもスケールが違う人が恋人だなんて夢みたい)

皐月 「どうかしましたか?」

主人公「いえ、頑張らないとって思ったんです」

皐月 「香水作りを、ですか?」

主人公「ふふ、色々です」

不思議そうな顔をする皐月さんに、ただ笑いかけた。

そして、香水の調合体験を開始した。

主人公「こんんいも種類があると悩んじゃいますね。どの香りも素敵ですし」

皐月 「本当ですね。・・・けれど、悩んだ末に出来る自分だけの香水、女性が好きそうですね」

主人公「ですね!きっと編集長も気に入ると思います」

(自分用もいいけど、私は皐月さんに付けてもらいたいな・・・)

(うーん・・・男性らしくて、気軽につけられる感じの・・・エレガントっぽい香りってどれだろう・・・)

皐月 「どんな香りにするんでしょうか?」

主人公「ふふ、それは出来てからのお楽しみです!」

何度も、何度も香りを選び直し、イメージ通りの香りが出来上がった。

(最後に名前を付けられるんだ・・・)

迷うことなく香水に『皐月』と名前を付け、完成した。

香水が入った紙袋を受け取り、皐月さんの喜ぶ顔が自然と浮かぶ。

(いつ渡そうかな・・・。ホテルに戻ってからかな・・・)

主人公「皐月さんも無事完成ですか?」

皐月さんの手にも紙袋があった。

皐月 「はい。○○さんのイメージにぴったりな香りを調香しました」

主人公「・・・わ、私にですか?」

皐月 「ええ、貰って頂けますか?」

主人公「もちろんです!ありがとうございます・・・」

主人公「あ、あの・・・私も皐月さんを想って作ったんです」

皐月 「私に・・・ですか?予想していなかったので、とても嬉しいです」

袋から香水を取り出してみると、私の名前が書かれていた。

皐月 「○○さんと一緒のことを考えていたなんて・・・」

主人公「なんだかこういうの、嬉しいですね」

顔を見合わせて、笑い合った。

すると、皐月さんは香水の蓋を開けた。

主人公「皐月さん?まだ、香りが混ざり合ってないですよ」

皐月 「少しだけです。○○さんから頂いたものですから、香りが気になって仕方がないんです」

(気に入ってもらえるといいんだけど・・・)

主人公「どうですか?」

皐月 「とても、素敵な香りですね。大人の香り、けれど、しつこくない爽やかさがあります。○○さんが、私を想って作ってくれたという言葉の意味が実感できます」

主人公「・・・そう言ってもらえると、頑張った甲斐がありました」

皐月 「一生、大事にしますね」

皐月さんは宝石を扱うような丁寧さで、香水を紙袋にしまった。

皐月 「お互い素敵な思い出ができたところで、次に行きましょうか」

調香体験を終え、外に出た。

主人公「皐月さんのおかげで、楽しい体験ができました」

お互いが手に持った紙袋を見るたびに、顔が緩んでしまう。

皐月 「ふふ、そんな風に笑ってもらえるだけで、私は幸せです。○○さんの笑顔をもっと見る為にも、次の場所選びは慎重になってしまいますね」

主人公「皐月さんとならどこだって、楽しいと思います。適当に町をこのまま散策しましょうか」

皐月 「そうですね・・・よければプロヴァンスへ行きませんか?美味しいワインが飲めるんです」

主人公「ワイン!行きたいです」

皐月 「よかった。車を待たせてあるので、行きましょうか」

(車・・・か。待たせていたことにもびっくりだけど、車があることにもびっくり)

(やっぱりスケールが違うなー)

道の前方に高級車が一台、止まっているのが見えた。

あと数メートルで辿りつくと思っていた時だった。

ドンッ!!

主人公「きゃっ!」

皐月 「○○さん!?」

(こ、転ぶ・・・!!)

後ろから突然ぶつかられ、前に倒れてしまった。





つづく---