大好きな千早さんですラブラブ



以下ネタバレです






主人公「千早さん、メキシコに行きましょうか」

千早 「ああ。楽しみだね、○○さん」

  はいっ(〃∇〃)

未来 「えーっ、つまんない!」

遼一 「同感だ。未来、二人の後を追いかけてやろうか」

未来 「遼くん、それは名案だね」

  いつのまに、仲良くなってるの?

千早 「二人とも、ついてくるのは構わないけれど・・・後悔するのは君たちの方だよ?」

ノエル「やめておいたほうがいいと思う」

未来 「ノエルまでそんなこと言うの~!?」

ノエル「だって、怒らせると怖いし」

未来くんは、千早さんをじっと見つめ、千早さんは、にっこりと未来くんに笑顔を返す。

しばらく沈黙が続き・・・やがて、未来くんはため息まじりに言った。

未来 「ホント、千早さんと皐月さんには昔から敵わないよ。ずるいなぁ」

千早 「いい子だね、未来」

千早 「じゃあ、○○さん行こうか」

主人公「は、はい・・・」

千早さんに肩を抱かれて歩き出す。

主人公「あの、千早さん」

千早 「なんだい?」

主人公「未来くん、どうして千早さんと皐月さんに敵わないんですか?昔なにかあったんですか?」

千早さんは極上の笑みを浮かべて、私に言った。

千早 「聞きたいか?本当に?」

なんだか千早さんの笑みが怖い。

主人公「聞きたい、けど・・・ちょっと怖いので今はやめとこうかな」

千早 「聞いてくれても構わないのに」

主人公「また今度改めてお伺いします」

千早 「じゃあ、またにしようか」

そう言って、千早さんは私の肩を抱き寄せた。

千早 「でも、本当に楽しみだよ。最近仕事が忙しかったからね。君ともゆっくりすごせなかったし・・・」

(そっか、千早さん最近仕事大変そうだったもんね)

(旅行中、何かしてあげられないかな・・・?)


そして、夏休みに入り・・・

私は千早さんと一緒に、メキシコにやって来ていた。

メキシコの都市カンクンに到着後、フェリーで30分ほど移動。

私達は、エメラルドブルーの海に囲まれた島に到着。

海は透明度が高く、そこまでしっかり見通せる。

色とりどりの熱帯魚、そしてサンゴ礁・・・

時折、大きな亀がゆっくり泳いでいるのが見える。

ここは、イスラムヘーレス島の、ガラフォン国立公園。

ダイビングやシュノーケルをするなら最高の場所だ。

イスラムヘーレス島はスペイン語で『女たちの島』という意味だと千早さんが教えてくれた。

主人公「千早さんって、勉強家ですよね。旅行に出かけるとき観光スポットだけじゃなくて、歴史や地理も調べてますよね」

千早 「知識を入れるのは好きだから。知らないことで頭を満たすのって楽しいと思わないかい」

どこかワクワクしたような表情で言う千早さんに、私は微笑む。

(探究心があってすごいな、千早さん。私もがんばろう!)

私達は待ち合わせ場所を決め、着替えのために更衣室へと向かった。

水着に着替えて、千早さんを探しながら砂浜を歩く。

白い砂は地用の熱を吸って、サンダル越しでも熱い。

周囲には、家族連れやカップル、マリンアクティビティを楽しんでいる人たち・・・。

日本の海水浴場のようにごった返しているわけではないけれど、それなりに混んでいる。

?? 「○○さん」

遠くから呼ばれて顔をあげると、千早さんが手を振ってくれている。

主人公「千早さん!」

千早さんのところに駆け寄ると、彼がにこにこ笑って私を見つめてくる。

主人公「なんですか?」

千早 「美しいな」

主人公「・・・え?」

千早 「君のことだよ、○○さん」

  (///∇//)

千早さんは私の髪の毛をさらりと梳いて、その手を頬に滑らせる。

彼の優美な手つきに、なんだか見とれてしまう。

千早 「君は、太陽にもよく映えるね」

千早さんが私の髪の毛を一束とる。

それから私をいたずらっぽく見上げて、こう言った。

千早 「もう一度、君に恋してしまいそうだな」

  やんっ!もうどうしましょっ・・・・!(///∇//)

(・・・っ!)

(千早さん、本当にどうしてそういうことを・・・っ)

なんだか照れてしまって、うまく言葉が出てこない。

千早 「○○さん、どうしたんだい?顔が真っ赤になっているよ」

主人公「だ、だって・・・時々、千早さんって、凄く照れるような言葉を言ってくるから」

千早 「そう?」

千早さんは少し考えてから、にこやかに微笑む。

千早 「ねえ、○○さん」

主人公「はい?」

千早 「君はどんな言葉で照れるんだい?」

主人公「えっ!?」

千早さんは私の耳元に唇を寄せると、優しい吐息に乗せて言った。

千早 「教えて?○○さん」

主人公「・・・っ、今はダメです」

千早 「じゃあ、今夜かな」

主人公「もうっ!」

千早さんは私に手を差し出してくれる。

千早 「さあ、海に行こうか」

主人公「・・はい」

差し出してもらった手をとると、私達は並んで歩き出す。

千早 「ああ、でも残念だな・・・」

主人公「何がですか?」

千早 「本当は君とヌーディスト・ビーチに行きたかったんだけれどね・・・」

主人公「ヌーディスト・・・って、それって!」

千早 「そう。つまりね。水着禁止のビーチなのだけれど」

千早さんは艶やかに微笑んで続ける。

千早 「こんな太陽の下、一糸まとわぬ君と一緒に海に入るというのも、なかなか楽しめると思わないかい?」

主人公「で、でもほかにも人いるんですよね?」

千早 「大丈夫だよ、みんなヌードだから気にならない」

  いや・・・そういう問題じゃないんですけど・・・σ(^_^;)

主人公「いやいや私はすっごく気になりますよ!?」

千早 「まあでも、実際君のそんな姿を他の男に見せたくなくて止めたのだけれどね。君のそんな姿は僕だけのものだし・・・」

  はいっ!そのつもりです (〃∇〃)

  千早さんのそんな姿も私だけのもの!!

主人公「っていうか半分行く気だったんですね!」

千早 「ああ、でも誰もいないところなら問題ないかな。無人島かどこかで・・・」

千早 「ふふっ。そうしたら、そこは二人だけのヌーディスト・ビーチだね」

主人公「・・・それ本気で言って・・・ますよね」

千早 「もちろんだよ」

主人公「・・・イヤかい?」

一瞬、千早さんが表情を曇らせて私に尋ねてくる。

  ずるいなぁー、もう・・・・(^▽^;)

主人公「えっと・・・誰もいないところなら、まだいい、かな・・・?」

千早 「よかった。楽しみだね、○○さん」

(千早さんって、やっぱりたまに不思議・・・)

(でも、そんなところも素敵なんだけど)

千早さんの屈託のない笑顔を見て、彼の胸に自分の頭を預ける。

千早 「・・・なに?」

主人公「いえ、なんでもないです」

彼が私の背中をぽんぽんと撫でてくれる。

想像してみたら案外楽しそうで、ふっと笑みがこぼれた。


海でたっぷり遊んでから、私達は砂浜に上がり、ビーチパラソルの下で寝転ぶ。

千早 「ふう。楽しかったね」

満足げに言う千早さんに、抗議の声をあらげる。

主人公「千早さん、私で遊び過ぎですよっ!」

千早 「君と一緒に来てるのに、一緒に遊ばないでどうするんだい」

主人公「ちがっ、そういう意味じゃなくてっ!」

千早 「気持ちよかったかい?」

主人公「・・・それは、そうですけど」

千早 「素直だね、○○さん」

千早さんが私の頬にキスをしてくる。

なんだかくやしい。

(・・・あ、そうだ)

主人公「千早さん、マッサージしましょうか」

千早 「え?」

主人公「最近疲れてるって聞いたから、用意してきたんです」

持っていたポーチから、マッサージオイルの入った小瓶を取り出す。

千早 「じゃあ、お願いしようかな」

主人公「はい。寝転んでください」

マッサージオイルを千早さんの背中に塗ると、筋肉の流れに沿って指を滑らせていく。

しばらくマッサージを続けていたら、千早さんが肩ごしに私を見上げる。

千早 「気持ちよすぎて寝てしまいそうなのだけれど・・・いいかな」

千早さんが見上げる表情が可愛らしくて、私は彼の髪の毛に触れる。

主人公「大丈夫ですよ。おやすみなさい、千早さん」

千早 「おやすみ」

それから10分後。

マッサージは終わったけれど、彼はまだ気持ちよさそうに寝息を立てている。

(千早さん、疲れてたんだなぁ)

ふっと、千早さんが目を覚ます。

千早 「・・・気持ちよかったよ。ありがとう、○○さん」

主人公「いえ。疲れ、とれましたか?」

千早 「ああ」

主人公「それならよかったです」

千早さんは私に手を差し伸べて、立ち上がらせる。

主人公「千早さん?」

千早 「こちらへどうぞ、○○さん。今度は僕が○○さんを気持ちよくさせてあげるよ」

主人公「えっ」

千早さんは、私をヤシの木が生い茂った場所へと連れて行く。

そこには、豪華なビーチパラソルとビーチベッドが用意されていた。

パラソルの傍に控えている現地の女性が2人、私達に向かって微笑んでくれる。

(これって・・・?)

千早 「実は僕も、○○さんにプレゼントを用意していてね」

主人公「千早さん・・・・」

女性が進み出て、私達にオレンジジュースの入ったグラスを手渡してくれる。

スタッフ「どうぞ、おくつろぎください」

(日本語を話せるスタッフさんなんだ)

千早 「さあ、ちょっとゆっくりしようか」

主人公「・・・ありがとう、千早さん」

千早 「どういたしまして」

ビーチベッドに座ると、トロピカルフルーツを盛りつけたお皿がテーブルに出される。

そのお皿から、パイナップルをつまんで食べる。

主人公「・・・おいしい!」

千早 「良かった」

千早 「○○さん。よかったら、エステを受けてみたらどうだい?」

  いいんですかっ?もちろん、受けたいですっ!!

千早 「そのスタッフの本業はエステティシャンなんだよ」

主人公「あ・・・・じゃあ、お願いしてもいいですか?」

そして、私はエステを受け始めたのだけれど・・・

海ではしゃぎ疲れていた私は、いつの間にか眠ってしまっていた。

?? 「・・・さん、○○さん」

主人公「・・・?」

目を開けると、千早さんが私を覗き込んでいる。

マッサージは眠っている間に終わってしまったらしい。

  もったいないような・・・でも、仕方ないよね。気持ちいいんだもんっ!

主人公「今度は私が眠っちゃったみたいですね」

千早 「ああ。気持ちよかったかい?」

主人公「とろけちゃいそうでした」

千早 「ふふっ、それならよかった」

千早 「ところで、むこうにカヤックがあるのだけれど、カヤックに乗ってみないかい?」

主人公「カヤックですか!楽しそうですね」


カヤックは、ダブルペダルで漕ぐ小型の船のこと。

私達は、カヤックに乗り込むと、美しいカリブ海へと漕ぎ出した。

カヤックは安定していて、案外乗り心地がいい。

千早さんは海の流れを見ながら、オールを器用に動かしている。

千早 「○○さん」

主人公「はい?」

千早 「こうやっていると、まるで夫婦みたいだね」

主人公「・・・え?」

千早 「君はきっといいママになるだろうな」

主人公「千早さんもいいパパになれそうですよね」

千早 「そうなれるように今から離乳食の研究でもしておこうかな」

主人公「ふふっ、そうですね」

千早 「素敵な家族が作りたいね。お互いのことを思いやれるような」

主人公「はい」

カヤックで進んでいくうちに、霧があたりに漂い始める。

千早さんが地図を見ながら言った。

千早 「ああ、このあたりは本物のカリブの海賊が出没していた地域らしいよ」

  (((゜д゜;))) ジャックー!助けてー!!( ´艸`)

主人公「そうなんですか。ちょっと怪しい雰囲気ですもんね」

あんなに照りつけていた太陽が、濃い霧に隠れて見えなくなる。

千早 「まずいな、引き返そう」

主人公「はい」

千早 「・・・あれ」

主人公「どうしたんです?」

千早 「いや、地図が破れていてね」

主人公「もしかして迷子になってますか?」

千早さんは一瞬考えてから、顔をあげる。

千早 「・・・そうだね、迷子になっているかもしれない」

千早さんが一瞬、辛そうに息を吐く。

(あれ、千早さんの様子がおかしい?)

主人公「千早さん、もしかして気分悪いんじゃないですか」

千早 「ああ・・・すまない。ちょっと酔ったみたいだ」

主人公「ええっ!大丈夫ですか!?」

千早さんはもう一度辛そうに息を吐く。

(道に迷って、千早さんの体調も悪いって・・・どうしよう・・・!?)


つづく---