以下ネタバレです
ひときわ大きな波にのまれ、私と遼一さんは海中に引き込まれる。
流されると思った瞬間、遼一さんの腕が私の腰に回る。
そうして、離れないように力強く抱き寄せてくれる。
彼に抱きしめられたまま、水面から顔を出す。
遼一 「オイ、大丈夫か!?」
主人公「は、はい。波、すごかったですね」
遼一 「ああ・・・びっくりしたな。つか、無事でよかったわ」
私を抱きしめたまま、遼一さんが安堵のため息を吐く。
遼一 「○○、お前ケガとかは・・・」
そう言い掛けて私を見ると、彼は驚いたような表情を浮かべる。
主人公「ケガはないですけど・・・どうしました?」
遼一 「お前、それどこにやったんだ?」
遼一さんは私の胸元を指差す。
(ん・・・?)
見ると、私のビキニのブラがなくなっている。
主人公「きゃあ!?」 ((>д<))
とっさに腕で胸を隠す。
遼一 「あー、さっきの波にさらわれたか。ちょっと待ってろよ」
遼一さんが砂浜に向かってお呼び出す。
戻ってきた遼一さんが、私の肩にバスタオルをかけてくれる。
遼一 「とりあえずこれで隠しておけ」
主人公「あ、ありがとうございます」
遼一 「・・・悪かった」
主人公「え?」
遼一 「いや。さっきオレがいじってたから、ほどけたんだろ」
ばつが悪そうに言う遼一さんは、私と目を合わせようとしない。
(・・・なんだかこういう遼一さん珍しいかも)
遼一さんが可愛くて、思わず笑ってしまう。
遼一 「なんで笑ってるんだ、お前」
主人公「だって。遼一さんがなんだか可愛いから」
遼一 「お前ねぇ。可愛いなんて言われても嬉しくねーって」
主人公「はーい」
遼一 「ったく、わかってんのか、お前」
遼一さんに額を小突かれて、ふと見上げると。
彼が柔らかい表情で私を見つめていたから、なんだかドキドキして俯いてしまった。
私たちは一旦ビーチに戻ってきた。
♪~
遼一さんの携帯電話が鳴る。
空港スタッフから、私の荷物が見つかりここまで届けてくれることになった。
荷物が届き、私は持ってきた水着に着替える。
パラソルの下に立っている遼一さんを見つけて、私は駆け寄る。
主人公「遼一さん」
遼一 「・・・お」
一瞬、遼一さんが驚いたような表情で私を見る。
主人公「・・・変ですか、この水着?」
遼一 「いや・・・意外にいい」
まさか褒めてもらえると思っていなかったから、びっくりして遼一さんを見上げる。
遼一 「なんだ、もっと褒めろって?」
主人公「いえ、そうじゃなく・・・ちょっとびっくりしました」
遼一さんはコツンと、私の頭を小突く。
遼一 「似合ってないワケないでしょうが」
主人公「え?」
遼一 「『シンデレラ』の編集者なだけあって、お前センスいいんだから。自信持っとけ」
(うわ・・・今のはすごく嬉しいかも)
遼一 「じゃ、行くか」
主人公「どこにですか?」
遼一 「まぁ、ついてきなさい」
遼一さんは私の手をとって、歩き出した。
彼に手を引かれるままついていくと、砂浜から伸びる小さな桟橋についた。
桟橋の先には、水上オートバイが数台並んでいる。
あー、いいなぁー!乗りたいっ!!
主人公「遼一さん、もしかしてコレに乗れるんですか?」
遼一 「ああ。皐月さんと一緒に昔よく乗って遊んでたんだよ」
主人公「遼一さんって、ホントなんでも出来るんですね」
遼一 「なんでもできるワケじゃないぜ?たまたまコレはできるってだけで」
(でも、充分すごいと思うけどなぁ)
遼一 「イルカ、いるといいな」
遼一さんが、ぽつりとつぶやくように言う。
(もしかして、飛行機の中でイルカを見たいって言ったから・・・?)
主人公「遼一さん、カッコよすぎですよ」
遼一 「なにがよ」
遼一さんは慣れた様子で水上オートバイにまたがる。
私は遼一さんの後ろに乗り、遼一さんの背中を抱きしめると、彼の体温が伝わってきた。
遼一 「よし、行くぞ」
遼一さんがエンジンを始動させると、水上オートバイは勢いよく前進を始める。
爽やかな風が、頬を撫でて行った。
(これは、すごく気持ちいい!)
だよねっ!だよねっ!! о(ж>▽<)y ☆
遼一 「○○、イルカは?」
あたりを見回してみるけれど、イルカは見当たらない。
主人公「いないみたいですね」
遼一 「そうか。じゃ、ちょっと探してみるか。○○、しっかりつかまっておけよ」
主人公「はいっ」
水上オートバイは、海の上をすべるように走る。
すっかり砂浜は見えなくなって、パノラマの海が広がっている。
海中を見ると、銀色に光る魚の群れが泳いでいるのが見える。
遼一 「イルカ、なかなか見つからないな」
主人公「でも、すごくキレイですよ!」
遼一 「この海、気に入ったか?」
主人公「はい!遼一さん、ここに来たことあるんですか?」
遼一 「ああ。セブに来ると、必ずここに来てたな。確か偶然、この辺りでイルカと遭遇したことがあるんだけどな」
主人公「そうなんですか」
そのとき、私達の背後からキュッと不思議な音がした。
(・・・え?)
二人で振り返ると・・・
愛らしい表情をした数頭のイルカたちが、海面から顔を出していた。
主人公「イルカ!遼一さん、イルカがいますっ!」
遼一 「よしよし、よかったじゃねぇの。ほれ、コレ着ろ」
遼一さんにライフジャケットを手渡され、身につけてから二人で海に入る。
足がつかないほど深くて、少し怖い。
遼一 「おぼれたら助けてやるから、気にせず楽しめ」
なんか安心するなぁ・・・(〃∇〃)
思う存分楽しめそうだよっ!
主人公「じゃあ、その時は本当にお願いします」
遼一 「あいよ。慣れれば大丈夫だろ」
イルカが鳴き声をあげて、私のそばに擦り寄ってくる。
(か、可愛い!)
イルカを撫でてみると、つるつるとした肌触り。
撫でられるのが嬉しいようで、イルカもどこかリラックスした表情を浮かべている。
遼一 「オレ、ちょっと泳いでくるわ」
遼一さんはイルカと一緒に泳ぎだす。
イルカはすっかり彼になついていて、体をぶつけあってじゃれ合っている。
イルカと遊んでいる遼一さんは、無邪気な笑顔を浮かべている。
(どうしよう・・・こんな遼一さん初めて見たかも)
私はそばにいたイルカを抱きしめる。
イルカが嬉しそうにキューキュー鳴く。
ふと海の向こうを見ると、もう一匹のイルカが近づいてきているのが見えた。
目を凝らすと、映画でよく見るような尾びれが見える。
(あれって・・・)
主人公「遼一さん、あれ、もしかして・・・?」
遼一 「あ?」
遼一 「・・・ヤベ、サメだ」
遼一 「○○、オートバイの方に近付け!」
主人公「は、はいっ!」
同時に遼一さんも水上オートバイの傍に戻り、私が近づくと手を伸ばして引き寄せてくれる。
遼一 「・・・あ」
遼一さんが驚いたように何かを見ている。
視線の先を追うとイルカの群れが私たちを守る様にしてサメを牽制していた。
主人公「遼一さん、これって」
遼一 「サメに襲われそうになった人間をイルカが助けてくれることがあるって聞いた事はあるけど・・・本当にあるとはな」
すると、サメは私達から離れ、海の彼方へ向かって泳ぎだした。
私はほっとして、イルカを抱きしめる。
主人公「ありがとう・・・」
すると、私の頬にイルカがキスをしてくれる。
遼一 「お。浮気だな」
主人公「えっ、動物もカウントされるんですか!?」
遼一 「ハハッ、冗談だよ」
遼一 「さーて、そろそろ戻るか」
イルカをもう一度撫でてから、私達は水上オートバイで砂浜に向かった。
夜になって、私達はようやく宿泊先に到着した。
そこは水上コテージのリゾート。
主人公「すごい・・・!」
遼一 「だろ?」
体を動かそうとして、違和感に気付く。
今日一日遊び過ぎたのか、すでに筋肉痛が始まっている。
遼一 「もしかして、筋肉痛か?」
主人公「そうみたいです。久しぶりに遊び過ぎましたから・・・」
遼一 「まだ体を動かすのに、大変だねぇ」
主人公「そう思うなら、ちょっとは手加減してくださいね」
遼一 「手加減なんて言葉、オレの辞書には載ってないからな」
主人公「うう・・・」
窓を開けると、海の香りにまじって、かすかに木の香りがした。
窓の外には、両端にキャンドルを並べた木製の桟橋が見える。
主人公「本当、キレイですね・・・」
遼一 「ああ」
遼一さんが腕を回して、私を背中から抱きしめてくれる。
彼の体が熱い。
主人公「・・・遼一さん?」
遼一 「さあ、今日はどうするかな」
主人公「え・・・きゃっ!?」
彼は私を抱き上げると、ベッドに押し付ける。
遼一さんと目が合う。彼の熱を帯びた目に、ドキドキしてしまう。
遼一さんは私の服を慣れた手つきで脱がせていく。
遼一 「・・・あ」
主人公「え?」
遼一 「○○、日焼けしてるな」
見ると、体に水着の後がついてしまっている。
主人公「日焼け止め塗ってたんですけど・・・焼けちゃいましたね」
遼一さんは、日焼けの後をなぞるように指を滑らせる。
遼一 「いいじゃねーの。水着の跡、すげーセクシー」
主人公「そうですか?ちょっと恥ずかしいですけど」
遼一 「存分に恥ずかしがれよ。オレは大歓迎」
主人公「もう・・・!」
遼一さんが私の首筋に唇を這わせる。
主人公「・・・っ」
遼一 「水着姿もいいけど、やっぱこっちだよな」
くすくす笑いながら、遼一さんは私にキスをした。
私は彼の唇を受け止めて、感触を味わう。
おだやかな海の音が耳をくすぐる夜。
私達は、シーツの波の上で遊ぶように、二人の時間を過ごした。
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いつもの掛け合いが少なくてちょっと物足りないような・・・
そんな気がしましたが、やっぱり遼一(°∀°)b
イルカってそんなにすぐに抱きしめさせてくれる?
調教されてるコはそんな感じもするんだけど・・・
私もイルカと遊んだことあるけど・・・
触ることは出来たけど、抱きしめることは出来なかったんだけどなぁ・・・σ(^_^;)