以下ネタバレです
翌日の夜---
黒狐で次回のミッションの作戦会議。
場所はH博物館。
獲物は先日オスマントルコ展で見た指輪。
宙くんが下見の際、私が達郎と一緒に見に来ていたことをみんなに報告。
柳瀬さんが、ちらりとマスターを見る。
流輝 「どう思う?」
ボス 「下見だったんじゃない?警察には、もう知られてただろうし」
主人公「・・・知られてた?」
流輝 「数週間前、ネット上で話題になってたんだよ。H博物館に、オレ達が予告状を送ったって」
宙 「でもさぁ、その時点では僕達はまだ予告状を送ってなかったんだよね」
主人公「え?そうなんですか?」
ボス 「うん。まぁ、次の獲物だってことに間違いはなかったんだけど・・・」
健至 「どうしてバレたんだろうな」
拓斗 「コイツがバラしたんじゃねーの?」
いやいや・・・あの時まで知らなかったし?教えられるはずがないじゃない。
冗談でもちょっと嫌だな・・・こういうの (ノ_・。)
主人公「な・・・なんで私を見るんですか?」
拓斗 「人のジャージャー麺を食うようなヤツだし・・・」
主人公「それとこれとは関係ないじゃないですか」
拓斗 「ジャージャー麺の恨みは海より深い」
流輝 「低レベルな争いは、そのへんにしておけ」
はいっ!すみません・・・
流輝 「とにかく、そういう事情だから、お前が戸越と出かけてたとき、警察内部にはすでに予告状のことは知られていたはずだ」
ボス 「だから、あの戸越クンも下調べがしたかったんじゃない?ってワケ」
主人公「そうですか・・・」
(あのチケット・・・そのためのものだったんだ・・・)
(私達を、捕まえるための・・・)
ちょっと残念・・・(_ _。)
話は先日来た達郎の後輩刑事、黒岩ユリコのことに・・・
ボス 「ま、ぶっちゃけ、○○ちゃんのライバルだよね~」
主人公「な・・・っ!」
主人公「だ・・・だから、達郎を好きだったのは昔の話で・・・」
流輝 「オレも反対だ」
ぴしゃりと言い放った柳瀬さんの言葉に、一瞬場がシーンとなる。
流輝 「もし、△△と戸越達郎が付き合うことになったとして、本当にうまくいくと思うか?」
流輝 「親密になればなるほど、バレる確率が高くなる。バレたら、当然面倒なことになる」
流輝 「そうなったら、お互い傷つくだけだ」
全員 「・・・」
主人公「・・・心配しないでください。達郎はただの幼馴染です。好きになったりしませんから」
ミッションは2日後の22時。
当日、私は更科くんと一緒に警備員に扮して侵入していた。
この博物館は高台にあって、窓の外には星をちりばめたような美しい夜景が見えた。
宙くんと話をしていたら、どこかで聞いた事のある声がして見てみると、達郎と黒岩さんがいた。
黒岩さんは、まだ達郎にベッタリ。
達郎 「そういえば、セキュリティ確認はどうなってる?」
黒岩 「あわわっ!まだ・・・」
達郎 「・・・してこいよ。頼むから」
黒岩 「わ・・・わかりました!」
黒岩 「そこの警備員さーん!」
(え?こっち見てる!?)
黒岩 「警備さーん、セキュリティの確認を・・・」
達郎&私「お前が自分で行ってこい!」
バシッ!
黒岩 「痛いですぅ・・・」
ざまっ! ( ´艸`)
達郎 「痛いじゃないだろ。ほら、行ってこい」
黒岩 「はぁい」
黒岩さんが行ってしまったのを見届けて、達郎がぺこりと会釈する。
達郎 「申し訳ありません。お仕事続けてください」
主人公「・・・」
宙 「・・・全然気づいてないね。僕達だって」
主人公「うん・・・」
(達郎、すごい真剣な顔してる・・・)
(そうだよね。本気でブラックフォックスを捕まえたいんだもんね)
宙 「それにしても、彼・・・ずいぶんあの後輩刑事に懐かれてるんだね」
主人公「・・・そうだね」
宙 「最初は気の毒だなって思ってたけど・・・アレはアレで、意外とお似合いだったりして」
宙 「・・・なーに?もしかしてやきもち?」
主人公「ち、違うよ」
宙 「ふふっ、そうだよね。○○ちゃんにとって、戸越達郎はあくまで『昔の男』だもんね」
ジリリリリリリ!
宙 「・・・時間だ。行こう、○○ちゃん」
主人公「うん!」
非常ベルの合図とともに、私達は非常扉付近へと移動する。
煙がたかれ、場内が騒然とする。
指輪がなくなったことに警備員たちが気付いた。
宙 「○○ちゃん、今だ」
非常扉を開けて、柳瀬さんが走り抜けていく。
警備員1「いた!あっちだ!」
警察官1「急げ!追え!」
宙 「○○ちゃん!扉を放して!」
主人公「うん!」
開いていたはずの扉が閉まりかけて、一時その場がパニックになりかける。
けれども、すぐに警察官数人が扉を開けて展示場内を飛び出した!
次々と飛び出してきた警察官や警備員に紛れて、私と更科くんも走り出す!
ピピッ!
拓斗 『次の廊下を右、そのあと中庭を横切って抜け出して来い』
宙 「了解!」
宙 「この集団から離れるよ、○○ちゃん!」
主人公「わかった!」
主人公「はぁ・・・はぁ・・・・」
宙 「さて・・・と。あとは車に・・・・」
???「どこへ行く?」
宙・主人公「!!!」
達郎 「アンタら・・・ブラックフォックスの仲間だろう」
宙 「いえ。僕らは警備会社の・・・」
達郎 「うそつくなよ。ブラックフォックスが逃げ出すとき、非常扉を開いたのはアンタたちだっただろう?」
(ダメだ・・・バレてる・・・・)
よく見てたな・・・さすが優秀な刑事!
更科くんが、目配せをする。
次の瞬間、私達は踵を返して走り出した。
達郎 「待て!」
主人公「はぁ・・・はぁ・・・」
宙 「なんだよ・・・っ。追いかけるなら、素直に指輪を追いかけろっての!」
(どうしよう・・・もう足が・・・)
達郎 「逃がすか!」
(嘘っ!?タックルしてきた!?)
(って、胸・・・!?)
セクハラだー!!
達郎 「・・・え・・・、女・・・?」
主人公「きゃあっ」
ガンッ!
達郎 「く・・・っ」
思わず肘鉄をくらわせた瞬間、身体がぐらりと傾ぐ!
そのまま、私達は高台の斜面を転がり落ちてしまった。
気がついた私は、足をひねってしまったようで痛い。
それに、通信機のブローチも見当たらない。
どうしたらいいか考えていると、人が倒れているのが見えた。
私は、なんとか這うようにして、人影に近付く。
月明かりも遮断された場所で、顔ははっきりとは分からない。
でも、この人は達郎だ。
心臓は動いていて大丈夫。
手になにかぬるりとついた。
なまあたたかい液体・・・。
(血?じゃあ、怪我してるってこと?ど、どうしよう)
達郎 「う・・・ん・・・・」
(しまった!達郎が目を覚ます・・!)
私は、咄嗟にバンダナで顔を隠す。
達郎 「く・・・っ。ここは・・・」
達郎 「!」
暗闇の中、達郎がこちらを向いたのが気配でわかる。
(どうしよう・・・逃げなきゃ・・・)
思わず後ずさった瞬間、強い力で足首を掴まれた!
達郎 「ブラックフォックスか?」
主人公「・・・」
達郎 「そうだな?ブラックフォックスの一員なんだな・・・?」
達郎の声は、いままで聞いたことが無いくらい低くて冷たくて・・・・
憎しみに満ちていた。
選択肢
・違います
・ケガの手当てをする
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えっ!?もう対峙しちゃったの?
お互い怪我してたら、今日逃げれてもすぐ疑われちゃうんじゃないの?