以下ネタバレです
鴨野橋「○○先輩、おはようございます」
主人公「おはよう、鴨野橋くん。今日から企画展だから、お客さん増えそうだよね。がんばろ!」
鴨野橋「はい、がんばりましょう!」
(・・・とは言っても『古代の女神・土偶の神秘』っていう、一般的には地味~・・・な企画展だから、お客さんがドッと増えるってこともなさそうだけど)
(普通の博物館勤務に戻ると、宙とブラックフォックスのミッションに当たってたときのことが夢みたいに思える・・・)
主人公「それにしても、土偶ってホントに神秘的・・・女性を崇める像が、どうしてこんな形に・・・古代の人と現在とでは美的感覚も全く違うって事だよね」
蘭子 「お年頃の女子が土偶にウットリって、信じがたき相変わらずっぷり」
主人公「蘭子!?」
幼馴染である新聞記者の蘭子。
ブラックフォックスの特集記事を組んでるって言ってたけど・・・
宙とブックフォックスのことは、決して言えない。
(蘭子にヒミツを持つのなんて初めてだし、心苦しいけど・・・)
主人公「蘭子、どうしたの?いま勤務中でしょ?」
蘭子 「この企画展、うちの新聞社の主催だから、社員にタダ券配られたんだ。せっかくだからみとこーかと思って」
主人公「えー?珍しいね、蘭子、こういう地味な出土品とか興味ないでしょ?」
蘭子 「地味な出土品には興味ないけど、年下のイケメンカレシには興味深々なんだけど!」
主人公「え?」
蘭子 「こないだ電話で言ってたでしょ?○○、彼氏できたって!しかも年下でイケメンだっていうし!事件取材間も、気になって仕方なかったんだけど!大きな事件が片付いたから、いてもたってもいられなくて、アンタに話を聞きに来たの!」
主人公「あ、蘭子が用があるの、土偶じゃなくて私?」
蘭子 「そーゆーこと!会わせなさいよ、その年下のイケメン彼氏に!」
主人公「え、いいけど・・・」
蘭子 「どんな男か、○○にふさわしいヤツかどうか、私がじっくり見てあげる!」
(大丈夫だよね?)
(蘭子に会わせたからって、いきなりブラックフォックスだって、バレたりしないよね・・・?)
主人公「・・・というわけで、親友と宙を会わせる約束しちゃったの」
宙 「蘭子ちゃんって、新聞記者なんでしょ?」
主人公「う、うん」
宙 「・・・」
(どうしよう・・・やっぱりマズかったかな?)
宙 「わー♪○○ちゃんの親友さんに紹介してもらえるなんて、すっごいドキドキ!どんなキャラで行ったらいーかな?」
宙はいろんなキャラになってはしゃいでる。
主人公「ふ、普通でいいから!普段の宙に戻って!」
宙 「あ、そうなの?」
主人公「そんなにはしゃがなくても・・・」
宙 「はしゃぐよー。○○ちゃんの幼馴染で、大親友なんでしょ?そんな人に改めて紹介してもらえるなんて、なんか『カレシ』って感じじゃない?」
宙 「ほら、僕、○○ちゃんが初めてマトモに好きになった人だから、こういうイベントも、マジなのは初めてなんだよね!ドキドキ嬉しいような、怖いような、何ともいえない高揚感?味わっちゃってるよ、今」
主人公「わ、わかったから。でも蘭子、ただの新聞記者じゃないっていうか、怪盗ブラックフォックスの特集記事組むくらい、ブラックフォックスの謎を追い掛けてる記者なんだよね・・・大丈夫かな」
宙 「・・・」
主人公「ヤッパリマズかった・・・?そういう人間との接触は・・・」
黒狐でみんなにも話をすると・・・大歓迎だと言われる。
相手の情報を聞き出せるかもしれないからチャンスだと・・・
主人公「本当に蘭子から何か情報を聞き出すの?蘭子のマイナスになったりしない?」
ボス 「そんな事にはならないよ。流輝が言ったのはあくまで例えだし。○○ちゃんは、もうおじさんたちの大事なマスコットちゃんだからね。○○ちゃんを悲しませるようなことはしないよね?みんな!」
流輝 「たとえ情報を聞き出しても、そうしているとわからせるようなバカは、うちのメンバーにはいない」
拓斗 「女泣かせるとめんどくせーし」
健至 「ま、安心して宙にまかせなよ」
宙 「そーゆー事!ってわけで、そろそろだっけ?蘭子さんとの待ち合わせ時間」
主人公「うん。もうそばまで来てるって、さっきメールが・・・」
主人公「あ、来た!蘭子!」
ガラッ
蘭子 「どうも~。あ!○○いたいた!おつかれ~!」
蘭子 「えっと・・・」
(うわ・・・蘭子ってば、あからさまに宙の全身チェックしてる!)
宙 「更科宙です。幼馴染で大親友で、昔から○○ちゃんがすっごく頼りにしてる、っていう蘭子さんに紹介してもらえて、緊張するけど、すごく楽しみにしてました。よろしくお願いします!」
蘭子 「カワイイ~~!!超いい子!こちらこそよろしくお願いします、宙くん!」
蘭子 「ってか・・・前、○○と『黒狐』にいるときに会ったよね?」
さすが新聞記者だけあって、一度あった人のこと覚えてる・・・
世間話をしながら、会話も段々打ち解けてきた。
蘭子 「宙くんって、いまどきの学生には珍しいくらいしっかりしてるのね。頭も切れるし、それなのに、そういうこにありがちなテングな感じもないし。なんか・・・いい子、っていうより、いい男よね!」
宙 「ついこの間まですっごいヒネてて、盗んだバイクで走り出したりしてたんですけど、○○ちゃんに出会って惚れて、すっかり改心しちゃったんです」
蘭子 「やだー!何?盗んだバイクって!いつのたとえ?」
主人公「宙、ここのマスターとか、年上の人とのつき合いが多いから、例えが昭和テイストなの」
ボス 「ごめんね、おじさんで~」
蘭子 「へー、マスターとも仲良しなんだ。なんか面白いね、宙くんて!これからも仲良くしてね」
宙 「よろしくお願いします!」
蘭子 「あのさ、全然話違うんだけど、○○にちょっと相談させてもらっていい?」
宙 「どうぞ」
主人公「なに?」
蘭子の相談ごととは、元インターポールの、アンリ・オベール氏が手記の出版イベントに参加予定。
彼は国際指名手配犯のブラックフォックスを追っている人、蘭子もまたブラックフォックスの記事を担当しているという繋がりから、このイベントの幹事を任されたという。
蘭子 「そこで○○にお願いなんだけど、パーティのコンパニオンとして、レセプションに出てくれないかな?」
主人公「え!私がコンパニオン!?」
蘭子 「普通の女の子じゃダメなのよ!○○みたいに美術の知識があるとか、ひいおじいちゃんが『大正のレオナルド・ダ・ヴィンチ』だとか。そういう一芸に秀でたコンパニオンが欲しいの!」
主人公「私がコンパニオンなんて、とてもとても・・・」
蘭子 「そう言わないで助けてよ~!実はさ・・・友達が『大正のレオナルド・ダ・ヴィンチ』の子孫だ、ってアンリ氏に言っちゃって・・・そしたら、ものすごく興味持っちゃって・・・」
主人公「え!?なにそれ!」
蘭子 「わーん、ごめ~ん!!」
宙 「あの、僕、コンパニオンにうってつけの人、紹介しましょうか?」
蘭子 「え!?」
主人公「そんな人いるの?」
宙 「星子とか、どうかな?」
主人公「あ!すごい、ぴったりかも!」
蘭子 「せーこ?どなた?」
宙 「星子は僕の双子の妹で、六本木の『ラメール』のキャバ嬢なんですけど。キャバ嬢と言っても・・・」
蘭子 「えーーっ!!知ってる知ってる!『ラメールの更科星子ちゃん』って、伝説の人じゃない!東大生で美女で博学で、キャバ嬢だけど、ヘンなふうにオンナを使わない、どんなゲストを接待する席でも、星子ちゃんについてもらえれば間違いない、って・・・マスコミ連中の間でも有名な人よ!」
主人公「え!星子ちゃん、そんなスゴイ人だったの?」
宙 「じゃ、星子でも大丈夫ですか?」
蘭子 「大丈夫も何も、願ってもない話よ!更科星子に来てもらえるなら!」
宙 「じゃ、僕が責任もって行かせますから、○○ちゃんのコンパニオン話はナシにしてもらえます?」
蘭子 「え・・・やっぱダメ?」
宙 「彼女がコンパニオンやるって聞いて、楽しい気持ちになる男もあんまりいないと思うんですけど」
(え・・・もしかして、ヤキモチやいてくれてる?)
蘭子 「まぁ、そうかもしれないけど・・・ってか、宙くんって意外と独占欲が強いタイプ?」
宙 「うーん・・・自分じゃわからないけど・・・でも、カノジョがカワイイと、イヤでも独占したくなっちゃうし」
そう言って、宙に肩を抱き寄せられる。
主人公「ひ、宙・・・」
(え?)
急に頬にキスをされた。
主人公「ちょ、ちょっと・・・蘭子が見てるのに・・・」
蘭子 「・・・」
主人公「蘭子・・・?」
蘭子 「なんか・・・普通の男がやるとナルシストっぽっくて腹立つけど、宙くんがやると、外国の男の人っぽくてすごくスマートな感じ・・・」
宙 「え~、なにそれ。ありがと」
(な、なんか・・・蘭子の目からハートが・・・見えはしないけど)
(でも、なんで蘭子が嬉しそうなんだろう・・・)
宙 「じゃあ、この話はおしまいってことで・・・」
蘭子 「あーーっと!ごめん、それとこれとは話が別っていうか・・今回のお願いには、私の記者人生がかかってるの!」
蘭子 「星子ちゃんも欲しいけど、やっぱり○○にも手伝って欲しいの!」
蘭子 「ね、○○、お願い!」
(う・・・蘭子がこんなに私に頭を下げることって、滅多にないよね・・・)
主人公「・・・わ、わかったよ」
蘭子 「ありがと○○、大好きー!」
宙 「えーーー!」
蘭子 「ゴメン宙くん、今回だけ許して!」
宙 「・・・はあ、しょうがないな」
宙 「じゃ、一つだけ条件出していいですか?」
蘭子 「いいよ。何?」
宙が出したのは、意外な条件だった。
つづく---