以下ネタバレです






私達はブーケを手にしている男の子に優しく話しかけた。

主人公「あの、ちょっと聞いてもいいかな。そのお花・・・」

子供 「!!」

男の子はびっくりした顔をしたかと思うと突然私に向かって砂をかけてきた。

主人公「きゃっ・・・!」

流輝 「あっ、こら!!」

子供 「ばーか!!この花はやんねーよ!」

男の子は全速力で逃げていく。

主人公「え・・・ちょっ、待って!!」

流輝 「大丈夫か!?○○」

流輝さんが、すぐに砂を払ってくれる。

流輝 「ったく、想像以上の悪ガキだな。ちゃんと謝らせねーと!」

流輝さんが子供を追い掛けるがちょこまかと公園内をちょこまかと逃げ回っている。

二人で左右に分かれて挟み込もうとすると、子供はジャングルジムに登ってしまう。

流輝さんが追いかけて登ろうとしたとき、子供はポケットからエアガンを取り出して流輝さんに向けて撃ち始めた。

流輝 「・・・お前!人に向かってエアガン撃つなって教わっただろ!」

流輝 「すぐ、そこ行くから、待ってろ!」

流輝さんは真正面から追い詰めると、子供に逃げる暇を与えず、腕を捕まえた。

子供 「引っ張んなよ!あ、危ないだろ!落ちる!!」

流輝 「うるさい!いいか、子供だからって何しても許されると思うな。まだ、バカ呼ばわりは許してやるけど、人に向かって砂掛けたり、銃を撃つなって教わらなかったのか?」

子供 「だ・・だって・・・」

子供は逃げるように、俯いた。

流輝 「叱られているときは、相手の目を見ろ!自分だって痛いのは、嫌だろ」

子供 「う・・・うん」

流輝 「だったら、やるな。わかったか?」

子供 「ううっ・・・」

流輝 「わかったか?ごめんなさいは?」

子供 「ご・・・ご、ごめんなさい」

流輝 「・・・よーし、ちゃんと謝れるじゃねえか。エライぞ」

流輝さんあ子供の頭をぽんぽんと撫ではじめた。

流輝 「まあ、おまえも追いかけられて、怖かったんだよな。悪かったな」

子供 「うん。特にあのおねーちゃんが怖かった。ゴリラみたいで」

主人公「ちょっと!!」

流輝 「なるほどな~。ほら、怖かったってさ」

二人は同じような顔をして、私の方をみている。

(これは・・・謝れってこと?)

主人公「くっ・・・えーと、・・・追いかけてごめんね」

子供 「仕方ねーな!許してやってもいーよ!!」

流輝さんは子供を抱き上げると、肩車して降りてきた。

私達はその子供に持っているブーケをどこで手に入れたのか尋ねた。

男の子は唇を尖らせると、渋々話し始めた。

子供 「実はさ・・・お店にあった花瓶の花がキレイで・・・欲しくなったんだ。ゆ、ゆりちゃんにあげたら、喜んでくれるかなと思って・・・」

(ゆりちゃん?あ、好きな子かな。確かに、女の子は喜びそう)

流輝 「そうか・・・なるほどな」

流輝 「でもな、人の物を勝手に持って行っちゃダメなんだぞ?」

子供 「勝手じゃないやい!お兄ちゃんたちがくれたんだよ!」

流輝 「お兄ちゃんたち?」

子供 「ジャージャー麺食べてる人と、女なのか男なのかわかんない顔した人」

  ( ´艸`)

流輝 「それって・・・」

主人公「たぶん、蛭川さんと更科くんですね・・・」

流輝 「あ、あいつら・・!!」

子供 「なんか、この花があると、女をとられるって言ってた」

主人公「女をとられる?」

子供 「『いっつも偉そうな黒髪にばっか取られてるから、おもしろくねー』って」

主人公「な、なるほどね・・・」

(さっきの反応はこういうわけか・・・)

子供 「うん・・・あ!もしかして、花束の本当の持ち主って、お姉ちゃんのこと?」

主人公「そうだよ。そのお兄ちゃんたちはお友達なの。で、『偉そうな黒髪』って言うのは多分・・・」

流輝 「オレのことかよ!」

流輝 「ったくあいつら、くだらねージェラシー感じやがって」

主人公「手が込んでるはずですね」

流輝 「ああ、あの偽の予告状もあいつらがイタズラでおいといたんだろうな」

主人公「そっくりだった理由も納得です」

(帰ってから、2人とも大丈夫かな?)

りきさんが2人に叱る姿を想像すると、少し可哀想だった。

流輝 「まあとにかく、たとえ欲しくても盗もうとするのはよくないぞ」

子供 「でもっ、ブラックフォックスだって泥棒してるじゃん!」

流輝 「ブラックフォックスは一度だって、自分たちの為に盗んだことはないんだ。自分の欲のためだけに、人が大切にしているものを盗んじゃいけない。わかるか?」

子供 「・・・うん、わかった。お花、返すね」

背中に隠していたブーケをおずおずと差し出してきた。

主人公「ふふ、ありがとう。でも、キミにあげる」

子供 「え・・・でも」

流輝 「本当にいいのか?」

主人公「はい!お花、好きな子に喜んでもらえるといいね」

子供 「あ・・・ありがとう」

流輝 「よし、じゃあ帰るか。あいつらをしっかり叱らないとな」

主人公「お手柔らかにお願いします」

流輝 「その前に・・・おいガキ、ちょっと耳かせ」

子供 「ん?」

しばらくすると、子供は大きく頷いて走り去っていった。

主人公「何教えたんですか?」

流輝 「女を落とすテクニック」

主人公「・・・子供相手にテクニックって必要ですか?」

流輝 「渡すシチュエーションによって、印象が変わるだろ」

主人公「なるほど・・・流輝さんだったら、どんな風に渡します?」

流輝 「ナイショ」

  いつかのサプライズのために教えてくれないってワケか

  まぁ・・・楽しみにしとこっと!!

流輝 「・・・さて、そろそろ黒狐に戻るか」

主人公「そうですね・・・あっ!」

突然、冷たい水滴が落ちてくる。

流輝 「雨か・・・急ぐぞ」

主人公「は、はい!」

流輝さんは私の手をとり走り出した。


かなり濡れて黒狐に戻ると、誰もいない。

流輝さんは濡れた髪をかき上げると、テーブルをじっと見た。

主人公「何かありました?」

流輝 「これ・・・手紙だ!あいつらからの」

主人公「・・・えっ、なんて書いてあるんですか?」

宙  『ホントごめんね!・・・ってワケで僕達はリキくんに怒られる前にドロンしま~す』

宙  『お詫びに今夜は二人っきりの時間を楽しんでね★』

拓斗 『(`・ω・´)』

健至 『オレは止めたんだけど・・・本当に・・・』

ボス 『オレ、関係ないのに、店閉めて追い出されちゃったよ~』

流輝 「ったくあいつら・・・」

主人公「顔、笑ってますよ」

流輝 「でも、ま、気を利かせていなくなったことだけは褒めてやるか」

そういうと、流輝さんは突然私を横向きで抱き上げた。

主人公「キャッ!急に、な、何するんですか」

流輝 「何って、こんなに濡れたんだから、シャワー浴びるだろ?」

主人公「じ、自分で歩けます!」

(どうして、お姫様抱っこするの・・・!?)

更科くんの手紙の効力なのか私の訴えは耳に届かないほど流輝さんは上機嫌だった。

脱衣所に着くなり私を降ろすと、流輝さんは上着を脱いだ。

主人公「って、なんで私の服も脱がせようとするんですか!」

流輝 「なんでって・・・お前は服着たままシャワー浴びるのか?」

主人公「えっ・・!もしかして一緒に入る気ですか!?」

流輝 「トーゼンだろ」

流輝 「ほら、さっさと脱がねーと、オレが脱がすぞ」

(雨に濡れたから、脱ぐ必要はあるけど・・・一緒にシャワーなんて・・・)

主人公「流輝さん、お先にどうぞ。私は後からでいいです。狭いですし・・・」

流輝 「狭いからいいんだろ」

   まぁそうですけど・・・(〃∇〃)

主人公「ほ、ほら、ゆっくり入れないじゃないですか!」

流輝 「あはははは!」

主人公「どうして、笑うんですか?」

流輝 「いや・・・○○の反応、飽きないなーと思ってな」

流輝 「恥ずかしくなったり、照れたりすると本当に可愛いのな」

主人公「な、なにを言って・・・」

流輝 「お前って、ほんといじり甲斐があるよな」

主人公「からかわないでくださいよ、ただでさえ恥ずかしいんですから・・・私外出てますね」

流輝 「待てよ」

流輝さんは、真っ白なタオルを私の頭に被せると、優しく髪の毛を拭き始めた。

主人公「え・・・あの」

流輝 「このままじゃ、風邪ひく」

主人公「自分で拭きますから、流輝さんこそ風邪ひいちゃいますよ」

流輝 「いいんだよ」

(優しく触れられているせいか・・・ドキドキする・・・)

流輝 「濡れてるお前も可愛いな・・・・。・・・もっと、濡らしたくなる」

主人公「それだと、私ずっと濡れたままになっちゃいます・・・」

流輝 「いいだろ?オレが大事に、拭ってやる」

そういうと、流輝さんは突然キスをしてきた。

柔らかな口づけを一度交わして、離れる。

流輝 「・・・まるで、花嫁に誓いのキスを交わしてるみたいだな」

主人公「流輝さん・・・」

流輝 「お前が先にシャワー使えよ。終わったら呼んでくれ」

主人公「は、はい・・・ありがとうございます」

流輝さんの思いがけない言葉に胸が高鳴って、さっきまでとは違う緊張が残った。


夜になると雨も上がり、月が街を照らしていた。

流輝 「今日は1日、大変だったな」

主人公「本当・・・です・・・」

(走り回ったせいか・・・眠いな・・・)

流輝 「疲れただろ。ゆっくり寝ろ」

流輝さんの温かな体を感じながら、ベッドに横になる。

(流輝さんの腕枕だ・・・)

流輝 「おやすみ、○○」

耳元で頭の芯が蕩けるような、低く、優しい声が響く。

主人公「・・・おやすみ・・・なさい・・・」

流輝さんの腕と優しい香りに包まれ、その日は深い眠りに落ちた。


主人公「う~ん・・・なんだろう・・・この香・・・」

(香水・・・?流輝さんの?)

(ん?流輝さん、もう起きたのかな・・・)

流輝 「なんだと思う?」

主人公「流輝さん以外の・・・何かだと思います・・・」

流輝 「ぷっ、なんだよ、その基準」

ぼんやりする頭を動かし、目を開いた。

主人公「・・・!?」

流輝 「驚いたか?」

うなずくだけで精いっぱいだった。

流輝さんの手には、真っ赤なバラの花束が握られている。

流輝 「○○が起きる前に買いに行ったんだよ」

主人公「お店・・・やってたんですか?」

流輝 「ああ、探したけどな」

私は、視線の先にある花びらに触れた。

主人公「すごく・・・綺麗です。これ、バラですよね」

流輝 「ああ。ダーズンローズって言うんだ。この12本のバラにはそれぞれ意味があってな。欧米ではダーズンローズの花束を恋人に贈ると幸せになれるっていう習慣があるそうだ」

  知らなかった・・・ 勉強になりますっ!

流輝 「ブーケ、子供にあげちまっただろ?代わりに、これで我慢してくれな?」

(私の為に・・・?)

主人公「あ、ありがといございます・・・!すごく、嬉しいです」

流輝 「そうか。よかった」

流輝 「店員に結婚前の恋人に渡す最適な花はどれだって聞いたら、コレを渡されたよ」

主人公「け、結婚前!?」

流輝 「違うのか?」

主人公「いえ・・確かに・・・結婚してないので、前ですけど」

流輝 「・・・鈍感」

流輝さんが、私の手を掴んでゆっくりとベッドに押し倒してキスをする。

流輝 「・・・結婚したら、毎日思う存分○○と愛し合えるな」

主人公「流輝さん・・・!」 (///∇//)

流輝 「ははっ、今から覚悟しておけよ?」

流輝 「・・・あんま、長い時間、待ってられそうにないからな」

主人公「・・・そ、それって・・・」

流輝 「ブーケを持って帰って来た時点で次に結婚するのはお前だって決まったんだよ」

言葉の意味は1つしかなくて、嬉しさでしばらくの間、私の胸は高鳴り続けた。






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流輝の演出・・・されたら完全落ちるな(///∇//)


それに、良いお父さんになりそうな事もわかったし・・・

たっくんより、流輝のほうが良いかも (〃∇〃)