以下ネタバレです
私達は皐月さんが用意してくれた部屋に来ていた。
さっき皐月さんから聞いた話が、頭の中をめぐっている。
心臓病の妹がいて、みんなが自分に構ってくれなくて・・・。
たった6歳なのにあんなに言葉が達者なのは、人に伝えたいことがたくさんあるからなのかもしれない。
(それに、さっきの・・・千早さんの言葉)
千早 『子供は、僕達が思ってる以上にいろんなことを考えてる。だとしたら・・・春香ちゃんは・・・』
(あれは・・・何を言いかけたんだろう)
千早さんは明日春香ちゃんのお母さんに会って話をしてくることになった。
そして春香ちゃんにとって一番いい形でもどれるようしたい、この件について春香ちゃんに直接聞くのは辞めておくことにした。
翌日。風子と一緒に食事をしていると、ふいに風子が大きなため息を漏らす。
最近私が家にいなくて、寂しかったと言われてしまう。
大人でも家に一人でいることが寂しかったら、子供だったらもっと寂しいだろうと思う。
私の携帯に千早さんから着信。
風子は少し不満げな顔で電話に出てもいいと言ってくれた。
電話の内容は、春香ちゃんのご両親に会い、渡米までの2週間、春香ちゃんを預かることになった。
今度の日曜日に水族館へ一緒に行かないかとのお誘い。
もちろん一緒に行くことを快諾。
電話を切ると、風子がやっぱり私を睨みつけてる。
主人公「風子、なんで怒ってるの」
風子 「だって!千早センセイに○○取られた気になっちゃって」
主人公「風子、ヤキモチ焼いてくれるの?」
風子 「あったりまえでしょ!でもまぁ・・・○○が幸せなら、全然いいんだけどねっ」
私は風子を抱きしめる。
風子 「なっ、イキナリなによっ!?」
主人公「風子、大好き!」
私も大好きっ!! ♪(*^ ・^)ノ⌒☆
風子 「・・・そんなの知ってるわよーだ!」
主人公「よーしっ、今日はたっぷり飲もうねっ!」
風子 「おーっ!」
私達はお互いのグラスにワインを注ぐと、乾杯した。
日曜日。
私は水族館の入り口で、千早さんと春香ちゃんが来るのを待っていた。
?? 「・・・ちぇっ、来ちゃったのかぁ」
今、舌打ちが聞こえたような。
そっと振り向くと、春香ちゃんがいた。
春香 「ちょっと、空気読んでよね~。千早さんのとこにようやくいられるようになったのに!」
主人公「・・・」
春香 「なによ、その目」
主人公「千早さんは?」
春香 「ちょっと、勝手に質問しないでよね!」
先日の風子とのやり取りに近いことに気付き、
春香ちゃんの頭にぽんと手を置く。
春香 「ちょっ、なんなの!?春香に許可なくさわんないでよっ!!」
主人公「よしよし、よしよし」
春香 「なんなのちょっと!ウザイんだけどっ!?」
(ウザいって言われるとちょっと傷つく・・・)
心に小さな傷を作りながら、春香ちゃんの頭をぐるぐりと撫でる。
?? 「おや、仲が良さそうだね。二人とも」
振り向くと、千早さんが笑顔で私達を見つめている。
千早 「なんだか本当に娘と母親って感じだったよ」
春香 「あはっ。パパったら冗談ばっかり~」
千早 「あれ、冗談じゃないんだけれどね」
(ああ、春香ちゃん本気で嫌がってる・・・そして千早さん、状況全然わかってない・・・)
春香 「じゃあ、行きましょうっ!春香、白クジラが見たいんです!」
春香ちゃんは千早さんの手を引いて、水族館へと入って行く。
私は置いていかれそうになって、慌てて後を追った。
手を繋いで水族館の中を歩く二人を見ていると少し複雑な気になる。
はたから見れば、まるで親子のよう。
春香ちゃんが千早さんのことを好きだという事は、間違いないと思う。
だから、私が彼女にしてあげられることは・・・・。
できるだけ、千早さんと一緒の時間を過ごさせてあげることくらいのものだ。
私も春香ちゃんと仲良くなりたいと思っているが・・・この状態、結構切ない。
千早さんは私にも気を使ってくれるが、やはりここは春香ちゃんを優先してもらう。
千早さんと春香ちゃんはぬいぐるみがたくさん置いてあるショップに入って行く。
好きなものを選んでいいと言われた春香ちゃんは同じぬいぐるみを2つ抱えている。
(どうして同じぬいぐるみを2つ・・・・?)
(春香ちゃんにとって、今日がいい思い出になるといいな・・・)
水族館から千早さんの家に帰ってきた。
帰ろうと思っていたが、食事の準備をしている間、春香ちゃんの相手をしておいてほしいと頼まれてしまう。
ソファに座ると、春香ちゃんが私をにらんでいる。
春香 「アンタ、早く帰ってよね」
(本当に、コレはちょっと・・・きついなぁ)
主人公「・・・ねえ、どうしてそんなに私のこと嫌ってるの?」
春香 「あーもう~っ!」
ソファの上に立つと、春香ちゃんは私を見下ろして言った。
春香 「あんまり調子に乗ってると、四の字固めするわよ・・・」
主人公「・・・へ?」
春香 「あっ、パパ!」
千早 「疲れていないかい?」
春香 「はいっ!」
春香ちゃんはころっと明るい声色を使う。
千早さんが今日出かけた記念にと、春香ちゃんに小さな包みを差し出す。
私にも春香ちゃんと同じ包装紙の包みをくれた。
中を開けてみると、小さなペンギンのストラップ。
千早さんも一緒のものを買ってあり、3人でお揃いだと千早さんは微笑む。
そしてまた千早さんはキッチンへと戻っていった。
私は春香ちゃんと二人きり、リビングに残されてしまい、気まずい空気が流れる。
春香 「それ、貸して」
主人公「・・・あ、ストラップ?」
春香 「そうそう」
春香ちゃんに手渡すと、彼女は立ち上がって窓を開ける。
(ま、まさか・・)
主人公「春香ちゃん!ちょっと待って!」
春香 「・・・フンッ」
春香ちゃんは窓から思いっきりストラップを投げる。
(やっぱり投げちゃうのね!?)
私達が騒いでいるの気付いて、千早さんが近づいてくる。
千早 「・・・どうしたんだい?二人とも」
春香ちゃんを見ると、少し強張ったような表情になっている。
主人公「あ、いえ。・・・・なんでもありません」
千早 「そう?」
千早さんがキッチンへ戻ってから、私はほっと息を吐く。
春香 「どうして言わないの」
主人公「・・・え」
春香 「言えばいいじゃない。春香なんて・・・っ」
(・・・え?)
春香ちゃんはそのまま、ソファに倒れ込んだ。
(ああ、なんだかくじけてしまいそう・・・)
ソファに座ると、大きくため息をついた。
選択肢
・気になります
・この場をごまかす
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捨てるのはないなぁー
いくら子供でもやっていいことと悪いことがあるってことは教えとかないとねぇ・・
強がって見せてるってのはわかるんだけど、まだ理由が私にはわからない