以下ネタバレです




古代の神官の意思を継ぎ、自らに悪霊を憑けると言いだしたソウシさん

私は猛反対!!

ソウシ「でも・・・このままじゃ世界がとんでもないことになるかもしれないんだよ?」

主人公「そんな・・・!」

(そうしてソウシさんは・・・いつもそうやって自分を犠牲にすることばっかり・・・!)

主人公「ソウシさんはいい人過ぎます!」

ソウシ「そんなことない。私なんかよりの、○○ちゃんの方がずっと優しくて強くていい人だよ」

主人公「違います!ソウシさんのほうが良い人です!」

ソウシ「○○ちゃん・・・お願いだから泣かないで」

主人公「な、泣いてません・・!」

(どうしたらソウシさんお思いをとどまらせることが出来るの?)

(どうしたら・・・。・・・・あっ!)

(そうだ、この宝石さえソウシさんが持っていなければ・・・!)

私は咄嗟に、ソウシさんの手から宝石を掴んで走り出した!

ソウシ「○○ちゃん!」

ソウシ「○○ちゃん!待って、一人は危険だよ!」

ソウシさんの声に後ろ髪をひかれるような思いで、私は石碑の間を飛び出したのだった・・・。

私はあんな形で石碑の間を飛び出したことを後悔。

戻って謝ろうと思うものの、宝石を渡せばきっとソウシさんは・・・

ゴトン・・・

主人公「え・・・?今、何か踏んだ・・・?」

主人公「ん?これって・・・さっきの石碑と絵が似てる?」

主人公「これは神官と巫女、かな。・・・もしかしてさっき抜け落ちていたところ・・・?」

(そうだ、さっきの石碑ではどうして巫女が悪霊を封じることに失敗したのか抜け落ちてたんだ・・・)

主人公「巫女が刃物を持っていて・・・え?・・・もしかして封印方法は悪霊に憑かれた神官を殺さなくちゃいけなかったの・・・?」

主人公「・・・巫女が神官を殺すことが出来ずに、そして王国が滅んじゃったんだ・・・」

(そうだよね・・・私だってソウシさんを自分の手で、なんて絶対にできない)

(さっきだって、ソウシさんが自分を犠牲にするって聞いただけですごく嫌だったもん・・・)

(きっと辛かったんだろうな・・・)

主人公「・・・ソウシさんに、これを伝えないと。それから、さっきはごめんなさいって謝ろう・・・!」

そうしてソウシさんたちのいる石碑の間へ戻った私。けれど、そこには・・・。

縛られたロイ船長の姿。

ソウシ「ふ・・・一足遅かったようだな」

主人公「え・・・?」

主人公「きゃあ!」

私は何者かに押し倒され、両手を押さえつけられる!

ソウシ「待ってたよ、○○」

主人公「ソ、ソウシさん・・・?」

ソウシ「宝石を持って逃げ出すなんてね・・・でも戻ってきたってことは、俺に何をされてもいいって覚悟くらい、あるんだろ・・・?」

主人公「ソウシさん?どうしたんですか・・・様子が・・・」

ソウシ「俺の事、優しい男だと思った?後悔させてやるよ・・・」

主人公「え・・・?」

(おかしい・・・ソウシさんは、こんな怖い顔しない・・・!)

主人公「いや・・・!」

ソウシ「・・・ふっ、異変にお気づきのようだな、お姫様?」

主人公「あなたは・・・誰・・・?」

ソウシ「おやおや?あんたの大好きなソウシさんに見えないかい?」

主人公「み、見えません・・・!もしかして、悪霊が・・・?」

ソウシ「ご名答!さすがはこの男がかわいがっているだけはあるようだな」

主人公「そんな・・・!だって宝石は私が持ってるのに、どうして・・・?」

ソウシ「はっ!宝石なんてものは、人の欲望をむき出しにして、この俺が憑りつきやすくするための媒介にすぎない」

ソウシ「この男はお前を泣かせたことが相当ショックだったようだな。心が揺らいでいて簡単に憑依で来たよ」

主人公「そ、そんな・・・!ソウシさんの体から出てください、早く!」

ソウシ「おっと、そんなに暴れるなよ」

(ううっ、ソウシさんの力が強すぎて、身動きがとれない・・・!)

ソウシ「この男の身体から出るなんてお断りだね。せっかき久々に強靭な肉体を手に入れたんだ、この男の命を食らい続けて、俺がのっとり、そうして永遠の命を授けてやろうとしているんじゃないか。むしろ感謝して欲しいくらいだ」

主人公「そんな・・・!やめて、やめてください!ソウシさんから出て・・・!」

ソウシ「そうはいかない。この男のものは、今日からみんな俺のものだ。手始めにお前をいただこうとするかね」

主人公「いや・・・・!助けて、ソウシさん・・・!」

(ソウシさん・・・私のせいで憑りつかれちゃったんだ・・・ごめんなさい・・・ソウシさん・・・)

ソウシ「おやおや、また泣くのかい?かわいいねぇ・・・」

ソウシ「・・・うっ!」

主人公「?」

ソウシ「ッ・・・くっ・・・やめろ・・・○○ちゃんを泣かせるな・・・!」

主人公「ソウシさん!?」

ソウシ「逃げて・・・○○ちゃん・・・・!今のうちに・・・っ・・・!」

(ソウシさん、自分の中の悪霊と戦っているんだ・・・・!)

ソウシ「なんだと、この男、まさか俺を追い出そうとしているのか・・・?」

ソウシ「そんなバカな・・・体がないと俺は・・・俺は・・・!」

主人公「あっ!」

ソウシさんから飛び出した黒い影が、私に向かって飛んでくる!

ソウシ「○○ちゃん!」

主人公「きゃ・・・!」

ソウシさんに抱き寄せられ、なんとか悪霊から逃れる私。

ソウシ「大丈夫かい、○○ちゃん」

主人公「ソウシさん・・・!ごめんなさい、私のせいで・・・」

ソウシ「そんなことない。見てごらん」

悪霊 「ぐおお・・・何か・・・何か、よりしろになるものは・・・おお!」

悪霊は地面に転がっていた、あの宝石へと飛び込んだ。

ソウシ「っ!」

主人公「ソウシさん!?」

(ソウシさんが宝石を棺の中に投げた・・・!?)

ソウシ「○○ちゃん!」

主人公「そうか・・・!棺に!」

棺の蓋を一緒に閉める。

ギギギ・・・ゴトン!

ソウシ「・・・静かになった・・・」

ソウシ「・・・どうやら憑依した対象を殺さなくても、宝石に憑依させてしまえば、悪霊は自分の意思で動くことはおろか、喋ることすらできないようだね」

ソウシ「・・・さて、また誰かが宝石を持ち出したりしないように蓋を瓦礫で厳重に埋めてしまおう・・・」

主人公「はいっ!」

2人で瓦礫を使って棺を埋める。

主人公「よし、これで大丈夫ですね」

ソウシ「ああ・・・ひとまず封印は完了かな?念のためもう少し様子を見・・・」

ゴゴゴゴゴゴ・・・・

(え?何、この地響き・・・!)

ソウシ「大変だ!水が流れ込んできた!早く逃げないと」

ソウシ「2人とも!こっちに抜け道がある!さあ、おいで!」

主人公「は、はい!」

ロイ 「うおおー!待ってくれー!俺も行くー!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

???「・・・・-い!」

主人公「?今何か聞こえたような・・・」

ハヤテ「おーい!ソウシ先生ー、○○ー!」

トワ 「どこにいるんですかー!?」

主人公「この声は、シリウス号のみんな?」

ソウシ「あっちだ!行こう!」

そうして私達は、なんとかシリウス号のみんなと合流することに成功するのだった・・・。


(・・・なんだか、すごい一日だったな)

(船長は結局お宝を手に入れることが出来なくて、ちょっと不満げだったっけ・・・)

  とりあえず無事に戻ってきたので今回は許してください。船長!

ソウシ「お疲れ様、○○ちゃん。今日はたくさん迷惑を掛けてしまって、ごめんね・・・情けない姿ばかり見せてしまって、ちっとも君を守れなかった。・・・呆れてるかな?」

主人公「ソウシさん!そんな・・・私こそ、ソウシさんを危ない目にあわせてしまって・・・」

ソウシ「そんなことない。あれは、私の弱さが原因だったんだ・・・」

主人公「弱さ・・・?」

ソウシ「あの悪霊が言っていただろう?私は君の涙を見たことで、心が揺らいで悪霊に憑りつかれてしまった・・・」

主人公「ご、ごめんなさい」

ソウシ「○○ちゃんは悪くないよ。・・・あの悪霊はね、憑りつかれると自分が嫌がっている部分の性格が現れてしまうんだよ」

主人公「え・・・?」

ソウシ「ロイの場合は弱気な自分。私の場合は強引な自分。・・・つまり、あんな乱暴な私も私の一部と言うわけなんだ。・・・これまで、秘密にしていてごめんね。でも本当は、ああやっていつも君を自分のものにしたいと思っていたんだ・・・」

主人公「え・・・?」

ソウシ「けれど表に出すことは出来なかった。君を傷つけることが怖いから・・・私は・・・私は君を失うことが怖くてたまらないんだ」

主人公「ソウシさん・・・」

主人公「せまっても構わなかったのに・・・」

ソウシ「○○ちゃん・・・」

ソウシ「くすっ・・・それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな?」

主人公「え?」

ぐいっ・・・

(ひゃあ!顎を持ち上げられ・・・?)

ソウシ「俺は○○が思っている以上に、独占欲が強い男なんだよ」

主人公「ソ、ソウシさん?俺って・・・」

ソウシ「ほんとうは四六時中○○を手もとに置いておかないと気が済まないんだ。いっそ首輪でもつけちゃおうかな?」

主人公「首輪!?」

ソウシ「こんな俺でも、愛してくれる?」

ソウシ「俺だけのものになってくれる・・・?」

主人公「ソウシさん、あ、あの・・・!」

ちゅっ

ソウシさんが私のオデコに口づける。

ソウシ「・・・なんてね」

ソウシ「ふふっ、トマトみたいに赤くなっちゃったね」

主人公「う・・・うう~!」

ソウシ「あれぇ?強引に迫っても許してくれるんじゃなかったっけ?」

主人公「からかうなんて反則です・・・!」

ソウシ「あははっ!そんなに怒らないで。ああ、でも怒ったキミもかわいいから、これもアリかな?」

主人公「・・・!」

ソウシ「ほら、また真っ赤だ」

クスクス笑うソウシさんを前に、私はぼんやりと、ソウシさんにはかなわないなぁと思うのだった。






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強引なソウシさんもステキだと思うんだけどなー

たまには嬉しいかもо(ж>▽<)y ☆


ホントにソウシさんは優しいね

自分を犠牲にしようとする・・・普通の人では出来ない事だなーっていつも思う。

でも、主人公じゃないけど、やっぱり自分も大切にしてほしいなーσ(^_^;)