以下ネタバレです




教団本部に連れてこられ、牢屋に閉じ込められてしまった私達。

主人公「マスター、私達このまま・・・」

不安に想いマスターの方を見る。マスターは何かを思いつめたような顔をしている。

集  「ああ・・・ごめんね、○○ちゃん」

主人公「・・・え?」

集  「今まで、○○ちゃんが危険な目に会わない様にってことを考えて来たのに、逆にこんな危険を招くなんて・・・」

主人公「そんな、マスターが悪いわけじゃないんです。それより、私のせいでこんな・・・」

(あの人たちの目的は・・・私だったんだし)

集  「いつも前向きな○○ちゃんが、めずらしく弱気だね」

主人公「だって、こんな状況に置かれているわけですし・・・」

すると、マスターは優しく私の頭をなでる。

集  「大丈夫。こう見えてもオレはブラックフォックスのボスだよ」

マスターが立ち上がると、手をきつく縛っていたはずのロープがするするとほどけた。

そして、マスターはあっという間に私の手の縄をほどく。

集  「さーて、ここからどうやって出るかだな」

主人公「ここ、地下みたいですね。窓もないですし」

(もちろん牢の入り口には鍵もかかってるし・・・)

集  「ちょっと待ってってね」

そう言うと、マスターは屈みこんで靴の中から取り出した針金のようなものを牢屋の鍵穴へと差し込む。

ガチャッ・・

集  「ま、こんなもんだね」

主人公「すごい!マスター、こんなことが出来るんですね」

集  「おいおい、こう見えても怪盗だよ。昔の怪盗は、こんなこと出来て当たり前だからね」

集  「さ、こんなところに長居は無用。脱出開始と行こうか」

その時マスターが何かに気付いたように、私の腕に残ったロープの跡をそっと撫でた。

集  「・・・痛い思いさせてごめん」

主人公「そんな・・・私は大丈夫ですから」

マスターは私を急に抱きしめた。

集  「もう誰もオレの前で、あいつらに傷つけさせないよ。行こうか」

主人公「・・・はい」

マスターに手を引かれ、すばやく牢屋を抜け出した。

上へと続く階段の前には見張りの信者が2人。

マスターは信者1人をおびき寄せるとすばやく気絶させてしまう。

不審に思ったもう1人の信者がやってくるとその1人もあっという間に倒してしまった。

集  「はい、いっちょあがり」

主人公「すごいです!」

集  「こーいうの覚えとくと、たまに役に立つんだよね。ちょっと見直した?」

主人公「ちょっとどころじゃなくて、すごく見直しました」

集  「ハハハ、なんだか前がダメダメ男だったみたいな言い方だな」

  実際、そう見えてましたけど・・・・

集  「さてと、急な事だったから発信器も持ってこなかったし・・・どうやって助けを呼ぶか、だな・・・」

集  「ん・・・○○ちゃん、そのポケットから出てるのは・・・・」

主人公「あ、ケータイですけど」

電波が安定していないため使えそうにない。

携帯電話にはこの間マスターから貰った黒狐特製ストラップがついている。

集  「ちょっと貸してくれる?」

ピッ

狐の鼻をおした。

このストラップ、小型の発信器になっていて、今頃は蛭川さんのところにSOS信号が届いているはずだと言う。

さすがはブラックフォックス・・

集  「怪盗っぽくて凄いでしょ?」

主人公「こんなに小さいのに・・・」

手の平に乗った、ストラップをまじまじと眺めた。

集  「さ、助けが来るまでに、オレ達は早いとこ脱出しちゃおうか」

まずは上の様子確認と、携帯電話も繋がるだろうからとマスターが上がっていく。

私はしばらくの間、一人でマスターを待った。

しばらくすると信者がこちらに近付いてくるのがわかった。

隠れてやりすごそうとしたが見つかってしまい、急いで逃げる。

集  「○○ちゃん、こっちに走って!」

主人公「マスター!」

集  「遅くなってごめん!さ、こっちだ」

マスターに強く手を引かれながら、全速力で逃げる。

信者はしつこく追ってくる!!

(もうだめ・・これ以上走れない)

(このままだと、二人とも捕まっちゃう・・・)

主人公「マスター・・・わ、私を置いて先に・・・」

集  「何言ってるんだ、○○ちゃんがヤツラの狙いなんだから。しっかり、頑張って!」

すると、マスターが私を軽々と持ち上げる。

集  「こうすれば大丈夫かな。しっかりつかまっててね」

主人公「はい・・・」

(こんなに軽々と持ち上げるんだ・・・ちょっとびっくり)

主人公「あっ・・・」

目の前に左右への分かれ道が見え、私達は右へと進んだ。

集  「よし、玄関が見えて来たぞ!もう少しだ!」

主人公「はい」

集  「やっぱり右で正解だったみたいだね。今日の○○ちゃんは幸運の女神だ」

(よかった・・・これで出られる・・)

信者 「おい、いたぞ!」

正面から、信者たちが迫ってきた。

主人公「マスター、もうダメです」

(後ろからも、前からも敵が・・・)

挟み撃ちをされ、途方に暮れる。

集  「あきらめちゃダメだからね。さっき約束しただろ?もう、オレの前では誰も・・・いや、誰一人傷つけさせないって」

主人公「でも・・・」

優しく微笑んだマスターがそっと私の髪をなでると、泣きそうな私の頬に手を置いた。

集  「ほら、泣いたら可愛い顔が台無しだよ。それに、そろそろのはずだしね・・・」

(そろそろ・・・?)

信者 「もう逃げられないヨ~。よし!捕まえろ!」

集  「大丈夫。○○ちゃんはここにいて」

私を庇うようにして、マスターが信者たちの前に飛び出していった。

襲ってくる信者を次々と倒して行く。

(いくらマスターが強くても・・・人数が多すぎる・・・)

信者 「お嬢さん、みーつけた」

主人公「イヤっ!あっち行って!」

(もうだめなの・・・かも)

信者に腕を掴まれないように、思い切り手を振り回した。

ウ~!

バタン!

バタバタ!

その時突然サイレンが鳴り、玄関に大量の人が現れた。

バンッ!

達郎 「全員動くな!人類みんなお友達教会、詐欺および銃刀法違反などの容疑でこれより強制捜査に入る!」

(達郎!ってことは、警察がここに来たの?)

集  「○○ちゃん、今がチャンス!こっちへ・・・」

主人公「は、はい」

慌てる信者達の隙を突き、裏口から外へと脱出。

外にはブラックフォックスのメンバーが迎えに来てくれていた。

私達はみんなの待つ車に乗り込むと、黒狐へと戻った。

今回のミッション中に起きた煙は発煙筒、獲物の展示物は国宝とは程遠い代物だったと報告を受ける。

そして、私達は連れ去られてからのことを説明した。

健至 「救出に乗り込もうとしたら、いきなりパトカーが現れるから驚いたよ」

(あ・・・そういえば、達郎たちはぞうしてあのタイミングで来たんだろう・・・)

集  「ん、○○ちゃん、どうかしたの?」

主人公「いいえ、なんでもないです」

(まさか、マスターが通報するはずないし・・・)

健至 「とりあえず、誰にも怪我がなくて良かったな」

集  「ああ」

流輝 「それにしてもアイツら・・・この屈辱は3倍にして返さないとな・・」

拓斗 「だな」

(二人の3倍返し・・・すごく怖そう・・・)

集  「まあ、教団がオレ達よりかなり秘宝に近い所にいるのには間違いない。全員、これからは今まで以上に教団の動きをマークしてくれ。今まで以上に、気を引き締めていくぞ」

拓斗 「なんか、ボスからこんな風に気合入れられんの、久しぶりだな。戻るのか?」

集  「敵の狙いが○○ちゃんだってわかったからね。何としても彼女を守らなくちゃいけないしな」

集  「あいつらは絶対近づけないから。安心してね」

主人公「・・・ありがとうございます」

宙  「あー、なにそれ、見つめ合っちゃって。どーも最近、二人の仲が怪しいんだよねぇ」

主人公「そ、そうかな」

宙  「でも、ボス、あんまりイチャイチャして、おじさん!これはセクハラですよ!なんて・・・○○ちゃんに言われないように気をつけてよね!」

流輝 「確かに」

集  「そんなことしないよ。みんなの中でオレの評価って低いのね」

主人公「ふふふ」

緊張から解放され、久しぶりにみんなで笑い合った。

集  「あー、オレ、今日は疲れちゃったから、早めに寝るわ」

宙  「おやすみー」

流輝 「おつかれさん」

集  「ああ。おまえたちも早めに解散しろよ」

健至 「わかってるよ」

軽く手を挙げると、マスターは二階へと上がってしまった。

拓斗 「珍しいこともあるな。いつもなら一番で盛り上がってんのに・・・」

主人公「そうですね・・・」

(マスター、どうしたんだろう・・・)

盛り上がるみんなを見ながらも、いつもと違うマスターの様子がとても気になった。








選択肢

・このまま隠れている

・想像に任せます



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マスターもまだまだイケるのね ( ´艸`)