以下ネタバレです




私は這うようにして、操舵輪を操るシンさんの隣に行く。

シン 「オレの腕にしっかりつかまっていろ」

主人公&私「はい」 о(ж>▽<)y ☆

激しく舵を切っていたシンさんの手がふと止まった。

主人公「シンさん・・・?」

シン 「これは・・・海の水がひいていく・・・」

主人公「本当だ・・・海の中に・・・遺跡が見えますよ!」

ひく水に合わせて、シリウス号がバランスを崩し、船首が下に傾いた。

ゴトッ・・・!ゴロゴロゴロ・・・

後ろからタルがいくつも転がってくる!

ナギ 「シン!○○!後ろだ!」

シン 「!?」

主人公「シンさん、危ない!」

シンさんを庇おうとしたものの・・・

私達はそのまま、タルと一緒に海に落ちてしまった。


ロイ船長が発動させた呪いのせいでシリウス号は大きな波に飲み込まれてしまった。

薄らと意識が戻ってくると、冷たくてかたい感触を背に感じた。

主人公「ここは・・・」

シン 「遺跡の中らしいな。ロイのせいで海底にあった遺跡が浮かんできたんだろう」

主人公「・・!シンさん・・・・私を守ってくれたんですか!?」

シンさんは覆い被さるような体勢で、私を見下ろしていた。

シン 「お前がたまたまオレの下にいただけだ。早くどけ。背中に乗った瓦礫がうっとおしいんだよ」

主人公「す、すみません」

私が抜けだすのを確認してから、シンさんが立ち上がる。

ガラガラっと落ちる瓦礫にシンさんが眉をひそめた。

主人公「シンさん、大丈夫ですか?怪我してるんじゃ・・・」

シン 「・・・大丈夫だ、おまえは?」

主人公「シンさんのおかげで大丈夫です」

主人公「でも、これからどうしましょう。海賊さえも近寄らない場所なんですよね?」

シン 「・・・」

主人公「それにシリウス号はどこに行ったんでしょうか・・・」

シン 「・・・さあな。船長がいるから、シリウス号は大丈夫だろう」

  まぁね (*^-^)b

シン 「オレ達はここの宝を探すぞ」

  やっぱり・・・(^▽^;)

主人公「あの・・・みんなと合流しなくていいんですか?」

シン 「オレ達は海賊だぞ?宝を探してりゃ、そのうち合流できるだろ」

シンさんは持ち物を確認する。

濡れて、いくつかの弾薬がダメになっていた。

シンさんが辺りを見回す。

部屋の壁には古代の儀式の様子らしきものが描かれているが、絵が擦れてよくわからない。

奥に繋がる通路を見つけ、少し機嫌の悪く見えるシンさんはと一緒に私はその部屋を後にした。

古びた回廊を私達は進んでいく。

シンさんに話しかけるものの、うるさいと怒られてしまった。

機嫌が悪いのは、さっきケガをしたのではないかと心配になる。

その時、シンさんが突然、片膝をついて。

主人公「シンさん!?大丈夫ですか!?やっぱりケガをしてるんじゃ・・・」

シン 「・・・床に気になる古代文字を見つけただけだ」

シン 「・・・なんだ?お前はそんなにオレに構って欲しいのか?」

  ええ・・・まぁ・・(〃∇〃)

シンさんは私の身体を引き寄せると、意地悪な声で囁いた。

シン 「アホなことを言ってないで、先に進むぞ」

立ち上がったシンさんはそのまま回廊を進んでいく。

主人公「シンさん、ちょっと待ってくださいっ。歩くの・・・早いです・・・」

シン 「・・・おまえは足が短いからな」

  否定はしません f^_^;

主人公「シンさんの足が普通の人より長いんです」

(あ・・・でも、歩調を合わせてくれた・・・)

シン 「歩くのが辛くなったら言え。足手まといになる前におぶってやる」

主人公「シンさん・・」

シンさんの優しさが嬉しくて、思わず手を掴むと眉をひそめられた。

主人公「調子に・・・乗りすぎですか?」

シン 「・・・」

主人公「シンさん?無視しなくても・・・わっ!」

シンさんは私の手を引くと、そのまま私を抱きしめる。

主人公「シ、シンさん・・・?」

シン 「勘違いしてんじゃねーよ。向こうを見てみろ」

  えっ!勘違いなの??すっごく残念・・・。゚(T^T)゚。

主人公「あれは・・・棺?な、なんか妙な格好をした人がヨロヨロと出てきましたよ!?」

???「ウウ・・」

(ひ、人じゃないかも!?)

シン 「俗にいうミイラって奴か。しかも槍やら剣やら持ってやがる。この建物の兵士だったのかもしれねーな」

主人公「ミイラ!?ど、どうしましょう!?」

シン 「どうせ、この聖域を侵す者・・・とか言って襲い掛かってくるに決まっている。おまえはそこの柱の陰にでも隠れていろ」

主人公「は、はい・・・」

ゆっくりと近づいてくるミイラ兵にシンさんが舌打ちをする。

シン 「あちこち崩れてて、ひどいもんだな。顔の半分がねーヤツもいるじゃねぇか」

主人公「え!ほ、本当ですか?」

  (((( ;°Д°))))

シン 「お前は目をつむってろ」

シン 「少し埃っぽくなるぞ。嫌ならこれで口を覆っておけ」

主人公「は、はい。・・・ありがとうございます」

シンさんが私にハンカチを投げてくれる。

ミイラ兵「コノ聖域ヲ侵スモノハ誰ダ・・・」

シン 「予想通り過ぎてつまんねーんだよ。さっさとかかって来い!」

ミイラ兵「フガッ!」

銃を取り出すかと思ったシンさんは、ミイラ兵の包帯を引っ張ると、そのまま転倒させる。

シン 「数百年ぶりに美味いもんを食わせてやるよ」

ミイラ兵1「コ、コレハ・・・爆薬・・・モガーッ!」

ミイラ兵2「ヨクモ仲間ヲ・・・」

シン 「ほう・・・まだ仲間と言う意識があるのか?そのカラカラの脳みそで」

ミイラ兵2「ヒドイ事ヲ言ウナー!」

シン 「お前にはこれをくれてやる」

襲い掛かってきたミイラ兵の口に今度は銃口を突っ込んだ。

シン 「目が覚めるぜ?」

ミイラ兵2「フガー!ゲホン、ゲホンッ」

(シンさんの戦い方が何か違うような・・・?いつもより過激っていうか・・・)

至近距離で銃を撃ったシンさんが、そのままミイラを蹴飛ばす。

ミイラ兵2「オマエ・・・キチク・・・」

ミイラ兵1「ウウ・・・入ッテキタ、オマエタチガ悪イノニ・・・コンナ仕打チ・・・」

ミイラ兵2「死者デモ、モットアタタカイココロ持ッテル」

ミイラ兵たちは隅に固まると、ひそひそと話を始める。

シン 「その手の褒め言葉は聞き飽きたな。幽霊船の幽霊にも言われたぜ」

ミイラ兵1「ハッ・・・!トイウコトハ・・・・モシヤ、オマエハシリウス海賊団ノ荒波ノ魔術師シン!?」

シン 「どうしてお前がオレの名前を知ってんだよ・・・っていうかなんなんだその通り名は」

ミイラ兵1「冥界ニイル、オレノ友達ガ、アノ幽霊船ニ乗ッテイタノダ!死者ヨリ残酷ナ人間ガイタト聞イタガ・・・」

ミイラ兵2「ソ、ソレガ、コノ男・・・キャア!幽霊ニマデ怖ガラレルナンテ怖イ!」

  す、すごいっ・・・ シンさん超有名人じゃん ( ´艸`)

(冥界の住人にまで怖がられるシンさんって・・・)

シン 「死んでるくせに何が怖いんだよ。生きた人間みたいなこと言いやがって・・死んでるのか生きてるのかハッキリしろ」

ミイラ兵1「ヒイィッ!」

シンさんがミイラ兵を蹴飛ばすと、ミイラ兵はブルブルと震えている。

ミイラ兵1「死ンデモ怖イコトハアル!幽霊トカ、不完全ナ術トカ・・・」

シン 「不完全な術?何の話だ。そういや・・・おまえら、どうやって復活した?」

ミイラ兵2「ソ、ソレハ・・・言ッタラ怒ラレル・・・」

シン 「怒られるって誰にだよ。オレはいま苛ついてんだ。さっさと話さねぇと・・・」

肩口を抑えて小さく舌打ちをしながら、シンさんが銃を抜いた。

  苛ついてる時のシンさんっていつもにも増して怖いよ( ´艸`)

ミイラ兵「キャア!」

(肩を抑えて苛ついてるって・・・シンさん、やっぱりケガをしてるんじゃ・・・)

主人公「シンさん!やっぱり、ここに流れ着いたときに私を庇って・・・」

柱の影から飛び出そうとしたとき、後ろから誰かに口を塞がれた。

主人公「!?」

(誰!?・・・声が出せない・・・!)

身体には包帯が巻きつき、私はそのまま別室へと連れて行かれてしまった。


目を覚ますと、大きな椅子が2つある部屋にいた。

そして、椅子の正面には祭壇のようなものが置かれている。

主人公「ここは・・・」

???「王の間だ。気に入って頂けたかな?」

主人公「え・・・?」

後ろから響いてきた声に背後を振り返ると・・・

そこには王冠をかぶり、豪華な服を着た人が立っていた。

(この人・・・王様・・・?)

(でも、包帯を巻いてるってことはやっぱりミイラなの・・・!?)

ミイラ王「ようこそ、我が王宮へ。我が王妃となる者よ」

うやうやしく頭を下げる、この青白い王に・・・私は小さく息をのんだ。



つづく---