以下ネタバレです





偽造した会員証をもって、女装した宙さんがオークション客に変装。

宙  「それじゃ、あとでね!」

流輝 「ああ・・・すべて計画通りに進めよう。みんな、配置についてくれ」

健至 「了解!」

私と流輝さん以外のみんなが、部屋を出て行った。

部屋の中には気まずい沈黙が流れる。

昼間の流輝さんと拓斗さんの会話。

『あいつが泣かないように、守ってやって』

『あいつのこと、幸せにしてやって』

流輝さんの口から、あんな言葉聞きたくなかった。

私はまだ、流輝さんへの想いを吹っ切れてないのに・・・

流輝 「・・・そろそろ準備が整った頃だな。オレたちも配置に着こう」

主人公「はい、わかりました」

流輝 「そうだ」

流輝さんが振り向いて、私を見つめた。

流輝 「花水木の花言葉、知ってるか?」

主人公「いえ・・・」

流輝 「『私の想いを受け入れてください』だってさ」

主人公「そうなんですか・・・」

まるで私の今の気持ちを現してるかのようだと思えた。

主人公「流輝さん、私・・・」

流輝 「○○」

流輝さんが、そっと人指し指を私の唇につけた。

流輝 「何も言わないでくれ」

主人公「・・・」

それから、流輝さんが片手に手袋をはめた。

  やっと出てきたー かっこいいー!!! о(ж>▽<)y ☆

流輝 「・・・オレも今、必死で想いを抑えてるんだ。オレたちにはミッションがある。必ず、おまえのひいじいさんの絵を取り戻そう」


私達はホテルの裏口付近に身をひそめて、モニターの様子を眺めた。

オークション会場では『花水木』のオークションが始まった。

3000万から始まった入札価格が上がっていって・・・

宙  「5000万!」

会場がざわついて、客の視線が一斉に宙に注がれた・・・その時、

パッ!

電源が落ちて、会場が闇に包まれる!

しばらくして、健至さんが絵を持って走ってきた。

健至 「流輝、花水木ゲットしたぞ!これを持って、隠れ家に逃げてくれ!」

流輝 「了解!」

健至さんから受け取った絵を、流輝さんがケースの中にしまった。

流輝 「健至、おまえらも無事に脱出しろよ!」

健至 「おう、任せとけ!」

私はスノーモービルにまたがる流輝さんの後ろに座った。

流輝 「しっかりつかまってろよ!」

主人公「はい!」

スノーモビルが猛スピードで雪の中を駆ける!

しばらく進んだところで・・・

バンッ、バンッ

銃声の音がして振り返ると、警備員たちがスノーモービルに乗って追ってきていた。

流輝 「くそっ、食い止めきれなかったか・・いいか?絶対に手を離すなよ」

主人公「・・!」

弾があたらないよう、スノーモービルがジグザグに走る!

流輝 「あれを超えるぞ!」

主人公「あれって・・・まさか、あの崖ですか!?」

一気にスノーモービルの速度が上がって・・・

主人公「きゃああああ!」

スノーモービルが唸りをあげて、崖を飛び越える!

流輝 「よし、追っては振り切れたな」

主人公「・・・」

流輝 「おまえ、大丈夫か?」

ショックで声が出ないよ。体もプルプルと震えが止まらない・・・

流輝 「大丈夫じゃないな」

流輝さんにふわっと抱きしめられる・・・

流輝 「ごめんな、怖い思いさせて・・・もう、怖くないから」

ぽんぽんと背中を叩く、優しい手つき。

不思議だ・・・流輝さんの腕に包まれたら、自然と震えがおさまった。

主人公「・・・もう、大丈夫です」

流輝 「よし、いい子だ」

流輝さんが望遠鏡を取り出して、遠くを眺めた。

流輝 「ログハウスからかなり離れた場所まで来ちまったな。しかも・・まずいことに、吹雪になってきた」

雪の勢いがどんどん強くなっていく・・・

流輝 「どこか休める場所を探そう」

その後、私達は古い山小屋を見つけて避難。

囲炉裏もあり、その上タオル・毛布もそろっていた。

流輝さんが囲炉裏の火をつけると温かい空気に包まれた。

そして、流輝さんは濡れた私の髪を拭いてくれる。

こうして髪を拭いてもらうのは2度目。

初めて流輝さんの家に泊まった時・・

その時のことを2人思いだす。

流輝 「イヤな奴だって思っただろ?」

主人公「はい」

流輝 「ははっ!正直な奴だな」

主人公「ただ・・・面倒見が良くて、お兄ちゃんみたいだって思いました」

流輝 「・・・実際、オレはお兄ちゃんだからな」

実家からの帰りの車の中で、流輝さんが呟いた言葉。

『成人式まで生きられない、か・・・』

『赤ん坊の伊吹を見て思ったんだ。オレが守らなきゃいけないって』

『その想いが逆に、あいつには重荷だったのかもな』

(あの言葉を聞いたとき、流輝さんを支えたいと思った。心の底から、強く。でもそれは、叶わない望みなんだ・・・)

流輝さんが、私の体に毛布をかぶせてくれる。

流輝 「風邪ひかないよう、くるまっとけ」

主人公「・・・ほんと、流輝さんはお兄ちゃんですね」

以前にも風邪気味だったときにも気遣ってくれた。

あの時は、流輝さんを好きになるなんて思わなかった。

こんな切ない気持ちになるとも・・・

流輝 「あの頃・・・寝る前に、おまえとなんでもない話をしてる時間が楽しかった」

主人公「ほんとですか・・・?」

流輝 「ああ・・・熱心に芸術の話をするおまえを見て、すげぇ可愛いなって思ったよ」

  。゚(T^T)゚。

主人公「うっ・・・ひっく・・・」

泣きたくなんかないのに。

それなのに、涙がこみ上げてくる・・・

流輝 「・・・おい、なんで泣くんだよ」

主人公「優しくしないでください」

  うん・・・ (ノ_-。)

流輝 「・・・」

主人公「お願いです、優しくしないで・・・優しくされると、辛い・・・」

  うん・・・ ・°・(ノД`)・°・

流輝さんが、そっと私の肩を抱き寄せた。

流輝 「ごめんな・・いっつも、辛い想いさせて」

流輝 「もう泣くなよ・・・な?」

そんな優しい声で言われると、ますます涙が止まらないよ・・・

流輝 「わかった・・・じゃあもう、思いっきり泣け。胸と肩、どっちがいい?」

主人公「・・・胸」

流輝さんが、私に向かって両手を広げた。

流輝 「ほら、おいで」

私はたくましい胸に顔を埋めて、涙を流した。

黙って私の髪を撫でる、やさしい手。

この手を離したくない・・・

それは望んじゃいけない事なの・・・?

流輝 「静かだな。まるで、世界にオレとおまえの2人しかいないみたいだ」

小さな声で呟いて、流輝さんが私のオデコにキスをした。

流輝 「ダメだな・・・オレが、おまえには近づかないって言ったのに」

主人公「・・・今だけは、このままでいてください」

流輝さんの腕に、ぐいっと力が込められる。

肌を通して、流輝さんの体温が伝わってくる。


吹雪が収まるのを待って、私達はログハウスに戻った。

みんな無事に戻ってきていた。

流輝 「拓斗。東京に帰ったら、早速3枚の絵の裏に描かれた暗号を解読してくれ」

拓斗 「・・・」

流輝 「拓斗?」

拓斗 「・・・ああ、わかってる」

宙  「たっくん、どーしたの?ボーっとして。なんか顔色悪くない?」

拓斗 「・・・べつに」

健至 「ともかく、これで『椿姫』の居場所をゲットできれば、全ミッション完了だな!」

  これって・・・流輝の台詞だと思うんですが・・・?

全てのミッションが完了すれば、私と流輝さんは赤の他人に戻る・・・

ボス 「○○ちゃん、体が冷え切ってるだろ?早く風呂に入っておいで」

主人公「はい、ありがとうございます・・・」


お風呂上り、廊下を歩いていると・・・

拓斗 「・・・2人きりで話せるか?」

(拓斗さん・・・いったい何の話だろう?)




選択肢

・抱きしめ返す

・はい



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想いはちゃんと通じ合ってるのに・・・

そういうの一番辛い (_ _。)


そしてたっくんのことも・・・