以下ネタバレです



マザーが言った私に見せたいもの・・・

小さな、天然石で造られた細工箱だった。

この細工箱の謎が解けたら協力をしてくれると言うマザー。

そしてこの箱はひいおじいちゃんの作品だという宙。

この箱・・・見覚えがある!

ただいつどこで見たのか思い出せない。

宙が細工箱を手に取りいろんな角度から眺める・・・

宙  「!!・・・ここだ」

宙が箱の底面を見て呟いた。

隠し扉があると言うが、私には一枚の天燃石にしか見えない。

宙  「見ててごらん」

宙が稲垣さんの作った割りばしの半分くらいの特殊な棒で天然石を叩く。

  あっ・・・昨日メールにあった道具ね(o^-')b

宙の言う通り、蓋になってる部分がとれて、箱が二つの複雑な形に分解された!

分解された箱の形は私のイニシャルになっていて、宙がそれを並べた。

マザー「さすがね、ブラックフォックスのヒロ。でも、そこまでは、私でも辿りつくことが出来たのです」

マザー「ミスターからその箱が送られてきてすぐに・・・でも開け方はわからずに・・・」

宙  「・・・」

マザー「開け方をお尋ねする手紙をミスターに送ったけれど・・・それからちょっとして、差出人の名前もなく、ミスターが亡くなったという手紙が届いたの・・・」

マザーが、涙ぐんだ。

マザー「きっとご家族の方が気を使ってくださったのね・・・」

(!!!)

宙  「ほかに・・何か手がかりは・・・?って、聞いちゃったら反則かな?」

マザーは微笑んで首を振る。

マザー「この箱に、メッセージが添えられていました。『この箱のパズルと同じイニシャルの、私の血を受け継いだ娘がいつかマカオに現れたなら、ぜひ話をして見て欲しい。その時、この箱の最後の謎が解かれる。世界を震撼させる大発明の封印が解かれる』と」

宙  「!!これ・・・僕達ブラックフォックスがずっと追い続けていた最後の至宝かもしれない!?」

主人公「!!!例の、私の指紋が必要だとかいう?」

宙  「わかんないけど・・・いったい、何が入ってるんだろう・・・」

宙が、分解された箱を丁寧に点検した。

(あ!!)

主人公「あ!思い出した!!この箱・・・マカオにくる飛行機の中でもひいおじいちゃんがこの箱の話してた事、夢に見たんだった!私が恋をする年頃になったらこの箱のことを思い出して欲しい、って!」

主人公「たしか、こうして・・・」

アルファベットの形になった箱のパーツを手に取った。

主人公「こう!」

ひいおじいちゃんに言われた通り、私の右手の人差し指を、その箱の一部に押し付けると・・・

パリーン!

~~~♪

なんだか古びたオルゴールのような、懐かしい、メロディが数秒響いた。

主人公「あ、こっちが割れた!」

割れた天然石の中から光がさして・・・

宙  「ホログラムだ!マジかよ・・・大正時代に、ホログラム・・・さすがすぎる・・・」

ホログラムの虹色の光の中、ひいおじいちゃんの姿がうっすらと像を結んだ!

ホログラム『○○、カルメン、ひさしぶりだねぇ!』

ホログラム『このメッセージを一緒に見ているという事は、○○がステキな女性に成長して、マカオのカルメンと出会うそんな奇跡が起こっている、という事だね?すばらしい!僕が君にプレゼントした、恋のレシピを覚えているかい?あの頃不可能だったあの薬が、21世紀を目前にした今なら作れるかもしれない』

ホログラム『でも、あの薬が実際に出来たとして使い方をあやまると、世界を変えるほどの危険な薬になってしまう。だから僕は、この発見を、誰にも伝えず死神への手土産にしようと思うんだ』

マザー「!!」

宙  「ミスターは予測してたんだ。もし、薬が実現化したら、どんなことになるかを・・・」

ホログラム『しかしねえ、発見したら伝えたい、と思うのが、発明家の性なんだね。だから僕は、この発見の秘密を、この箱に封じ込めて、マカオの地で成熟したレディになっているであろう、親愛なるカルメンと僕の血をひく、幼い孫娘・・・この二人がいつか出会うかもしれない、という奇跡に託すことにする』

ホログラム『カルメンからまえに教えてもらった催眠術を使って、私のひ孫娘の○○に、愛する人とマカオに旅立つ日が来たら、この箱の開け方を思い出すように、と、謎を封印しておいた』

ホログラム『さてここで、世紀の大発見、無敵の惚れ薬のレシピを発表するよ!カルメンにレシピを贈った時には栽培不可能だと思われた夢のバラの花だけど・・・』

ホログラム『今現在なら、この種類のバラ・・・』

ホログラムにバラの花が映った。

ホログラム『このバラの苗を持って、最近、潮の流れの関係で、この辺りの位置に移動した島・・・』

ホログラムに、東南アジアっぽい島々を示す地図が現れた!

そこは先日一緒に行ったフィリピンの無人島!

ホログラム『この島で栽培することに成功すれば、理論的にはあの媚薬が完成する』

ホログラム『カルメン、○○、僕は今、迫っている『死』という未知の世界を楽しみに受け入れようと思っているよ。これを見ている今、君たちが幸せでありますように』

ホログラム『カルメン・・・マカオで過ごした日々は、君と言う幼い教師を得たおかげで僕の人生の中でも格別に輝く、楽しい発見に満ちた日々だった!ありがとう。死後の世界で再開するときには、僕の知らない死後の地球がどんなであったか、そして僕のひ孫が、どんなステキなレディになってどんなパートナーと一緒だったか、じっくり聞かせておくれ!ツァイチェン!(またね!)』

ホログラムはそこで終わった・・・

埃っぽい古い館に、チラチラと、ホログラムの残像だけが舞って、消えた。

ひいおじいちゃんはマザーの気持ちに気付いていた・・・

マザーはしばらくの間号泣していた。

宙が切なそうな顔で、私の腰に手を回して、強く抱き寄せた。

主人公「マザー・・私・・・なんだか、マザーのお気持ち、少しだけ分かる気がします」

マザー「え?」

主人公「以前はブラックフォックスのことも『犯罪者』と決めつけて嫌ってたし、正しい事以外は絶対にダメ、そういう人間でした」

宙  「・・・」

主人公「でも、宙を好きになって・・・なんていうか、人には、そうせざるを得ない時期っていうのもあるのかな?って。マザーが、私のひいおじいちゃんを心から想ってくださって、でも、ひいおじいちゃんには、最初から家族がいて・・・そのやるせなさを、『△△』づくりに向けてしまった・・・そう言う気持ち、宙と出会って、彼を好きになった今なら理解できる気がします」

主人公「その・・・理屈とか、常識とかを超えるほど、男性に惹かれるのって・・・それはそれで・・・っていうか、それこそが、純粋な愛なんじゃないですかね・・・」

主人公「なんて・・・すいません。エラそうに・・・」

マザー「・・・いいえ。そんな風に言ってくださて・・・ありがとう・・謝謝・・・」

主人公「大事なのはこれからじゃないでしょうか?」

マザー「これから・・・?私はいくつも、罪を犯したのに・・・あの方の血をひくあなたが、私の罪を許して下さるの?」

主人公「許すも許さないも!!!ひいおじいちゃんを、そんなに深く愛してくださて、ありがとうございます」

マザー「!!ありがとう、○○さん。ありがとう。あなたがマカオにくる日を待っていて良かった・・・」

マザーが私の手をしっかりと握った。

宙  「マザー、『△△』壊滅のためブックフォックスに協力してくださいますね?」

マザー「協力します。そして、お願いします。どうか・・・私の過ちを・・・魔の媚薬『△△』をこの世から消し去ってください」

宙と私は、強く頷き合った。


マザーから『△△』に関する情報を細かく聞いた後ホテルに戻った。

ゆっくりバスルームを使わせてもらい部屋へともどる。

そこにはバスタオルを持った宙が待っていてやさしく髪を拭いてくれる。

主人公「宙だって疲れてるのに、そんなに私に気を使わないで?」

宙  「気を使う、って言うか・・・自然に思うんだよね。○○ちゃんの事ダイジにしたい、って・・・」

主人公「宙・・・」

宙  「・・・今日さ、・・・マザーの前で言ってくれた言葉、嬉しかった。僕が『惚れさせ屋』とかしてたコト、その部分だけはこの先もずっと軽蔑されるんだろう、って、そう思ってたから」

主人公「『惚れさせ屋』をやってたこと、肯定は出来ないよ?傷ついた人たちだっているんだろうし・・・でも、過去に過ちがあるからってその人そのものを否定するのは違う、って・・・宙と話して、気づかされたの。私の今までの潔癖さは、何も知らない子供の潔癖さだったのかも、って」

宙  「コドモ?」

主人公「うん。世の中には、私には想像もつかないようなことがたくさんあって、そういう世界にいる人、いた人の事を否定してしまったら自分の世界を狭めるだけだ、って」

宙  「そっかぁ・・・うれしいな・・・・・」

宙  「僕・・・僕は、本当に・・・○○ちゃんに出会えてよかった。生まれてきてよかった、って心から思えてるよ、今」

主人公「宙・・・」

宙が背中から、ぎゅうっと、私に覆いかぶさるように抱きしめる。

大きな胸。

胸がきゅーんとする・・・。

主人公「私も・・・宙と出会えて良かったな」

私も自然に、後ろから伸びる宙の腕を抱きしめた。

主人公「遠くで見てたよりもずっと逞しい腕・・・」

主人公「なんだか、運命感じちゃうね・・・」

宙  「ん?」

主人公「だって、まさかフィリピンのあの島が『△△』を作るための、特殊なバラの花の畑になっていたなんて」

宙  「僕らが初めてキスした島だよね」

主人公「う・・・うん」

宙  「○○ちゃんのひいおじい様が導いてくれてるみたいで心強い・・・みたいな感じしない?」

主人公「うん。するかも」

宙  「きっと・・きっとやってみせるから。『△△』を壊滅させてひいおじい様と、○○ちゃんの名誉を守って見せるから」

主人公「うん。でも、私もがんばるからね?」

宙  「危ないからダメだって言っても聞かないよね、○○ちゃんは」

主人公「もちろん!これは私の事件だって、言ったよね?戦いたいの、私も。宙が一緒にいてくれるなら私、絶対に負ける気しない!」

宙  「僕も。ねぇ、○○ちゃん」

主人公「なに?」

宙  「僕は、これから先、いつだって君と一緒にいる。君の望まないことは絶対にしない。その誓いをこめて・・・今夜・・・君と、一つになりたい」

うなずくかわりに、私は、宙と唇を重ねた・・・





選択肢

・宙はいいの?

・驚いちゃう

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「21世紀目前の今なら」ってあったけど・・・

いつの設定?

今って21世紀だもんね・・・

細かい事言ってすいませんm(_ _ )m

でも・・・なんか気になっちゃって (^o^;)


あとねー、

「君と、一つになりたい」って・・・・

シンデレラの未来くんの番外編「バレンタイン編」でもおなじ様な事言ったよね?

年下くんは聞くの?

個人的には言わないでほしいかな・・・