以下ネタバレです
警備員の足音が徐々に近づいてきて、息をひそめた。
シャッ!とためらうことなくカーテンを開ける音、足音が聞こえ鼓動はどんどん早くなっていく。
(流輝さんの体温も上がってる・・・。もうすぐそこにいるんじゃ・・・)
ガタッ!!
警備員「ん?何の音だ」
タタタ・・・
(警備員の足音が遠ざかっていく。助かった・・・?)
子どもが侵入していたようで警備員は追いかけていった。
主人公「流輝さん、よかったですね」
流輝 「ああ。こんなところで止めたら、物足りないからな」
(そうだった・・・!)
主人公「あの・・・んッ・・・!」
流輝さんの唇が激しく触れてきた。
(どうして・・・そうしてこんなことになってるの)
痛いくらいのキスに、やるせない気持ちが湧いてきて、もう止められなかった。
空いてる手で、流輝さんを叩いた。
パシッ!
主人公「止めてください!!」
流輝 「○○・・・」
主人公「・・はぁ・・・はぁ・・・もう・・・こんなの流輝さんらしくないよ・・・」
流輝 「・・・」
流輝さんは動きを止め、体の上からどきベッドが軋む音がした。
流輝 「悪い・・・。ゴメン、ちょっとオレどーかしてたわ」
主人公「いえ・・・」
流輝 「今の○○はオレのものなのにな」
両頬を包み額をぶつけてきた。
流輝 「許してくれ」
主人公「・・・」
流輝 「仲直りのキス・・・していいか?」
主人公「・・・ヤです」
流輝 「お、おい!」
ぷいっ、と流輝さんに頬を包まれたまま、横を向いた。
主人公「・・・今の流輝さんは、ひどかったです」
流輝 「だっ、だから・・・謝って終わりとはならないだろうけど・・・」
主人公「その通りです!」
流輝 「だからって・・・・人と話すときは、目を見ろって教わらなかったか?」
主人公「今はいいんです」
流輝 「こっち見ろよ」
主人公「イヤです」
流輝 「・・・○○がその気なら、オレも好きにさせてもらうぞ」
主人公「さっきまで、好きにしていたじゃないですか」
流輝 「アレはオレであって、オレじゃない。今が本当のオレだ。だから、好きにしてないってわけだ」
主人公「横暴!」
頭を掴まれて、顔を正面に力で動かそうとしてきた。
流輝 「させろよ」
主人公「嫌です!」
ぐぐぐっ、と流輝さんの力がこめられ、なんだかおかしくなってしまう。
流輝 「何笑ってんだよ」
主人公「ふふ、だって。そんなに真剣になる流輝さんがおかしくって」
流輝 「そりゃ、真剣になるだろ・・・。○○を怖がらせちまったんだから。その上・・・キスはダメって言われたらな」
主人公「・・・って、なんで包帯なんて持ってるんですか?」
流輝 「さあ?なんでだろうな」
主人公「ヘ、ヘンな使い方しないでくださいよ・・・?」
流輝 「バーカ」
言うと、私と流輝さんの腕を一緒に巻き始めた。
流輝 「ほら。これなら、ずっと一緒だ」
主人公「ダメです!これも使い方間違えています」
2人の手首を繋いだ包帯をほどき始めた時・・・。
流輝 「隙あり」
チュッ、とわざと音を立てて、可愛く優しいキスを頬にしてきた。
主人公「え・・・頬・・・?」
流輝 「まだ、オレのこと怖いって気持ちがあるかもしれないからな・・・今はこれで我慢しといてやる」
やさしいな・・・
叱られた子供みたいで可愛い、愛おしく思える。
そんな気持ちをこめて、流輝さんの頬に軽くキスをした。
流輝 「・・・嬉しいよ。ありがとな。でもさ・・・○○からするなら、口でいいんじゃないか?」
主人公「ダメです!」
流輝 「厳しいな」
主人公「ふふ。反省ですね」
流輝 「ったく。○○には敵わない気がしてきたな」
ぼやきながら、乱れた私の服を直してくれた。
主人公「ありがとうございます」
流輝 「別に、礼を言われるようなことじゃねーよ。それで、まだミッションを続けるのか?」
主人公「もちろんです!でも、どこを探しましょうね・・・」
再度ヒントのカードを見る。
なんだかリコーダーの穴のように見えてきて・・・音楽室へ。
音楽室には1本のリコーダー。
でもなんの細工も、ヒントになりそうなものもない。
と、流輝さん音楽室の窓から眺める中庭の桜がキレイだといい、窓を開けて2人並んでみる。
昔、あの桜の木のところでブラックフォックスのみんなと遊んでいたと話してくれる。
でも、遊びの内容は言いたくないみたい。
その後、流輝さんはヒントがわかったようで、ピアノの蓋を開ける。
そこにはヒントと同じ大きさの透明なカード。
2枚を重ね合わせると、音符になった。
ピアノで弾いてみる・・・『さくら さくら』
警備員に見つかるぞー ( ´艸`)
流輝 「・・・・もしかして」
主人公「さっき、中庭で遊んでいたって言ってましたよね。行きましょう!」
流輝さんも私も、今は宝探しに夢中になっていた。
中庭には立派な桜の木が植えられていた。
流輝 「見つけた」
主人公「どこですか!?」
流輝 「ホラ、上だよ」
流輝さんの視線の先を追うと、枝に小さな箱がくくりつけてあった。
流輝 「ちょっと待ってろ」
ヒョイッ、と軽い足取りで中ほどまで木登りをして、宝を取ってきた。
主人公「ありがとうございます。中身、なんでしょうね!」
流輝 「どうせ、ボスが隠した宝なんてろくなもんじゃ・・・」
フタの隙間から中身を見たのか、流輝さんは勢いよく箱のフタを閉じてしまった。
主人公「ろくなもんじゃなかったんですか?」
流輝 「もちろんだよ。よし、帰るか」
主人公「えっ!私、まだ見せてもらってません!」
流輝 「いっ、いいんだよ」
主人公「なんですか、それ!見せてください」
流輝 「ダメだ!」
なんとか流輝さんの手から箱を奪い取って蓋を開けてみると、そこには1枚の写真が入っていた。
流輝 「待て・・・!」
主人公「これって・・・子供の時の写真ですよね?」
写っているのは、戦隊ヒーローの格好をしたブラックフォックスのメンバーたちだった。
流輝 「・・・」
(みんなの子供時代・・・かわいい!)
主人公「ふふ、流輝さんもこんな風に遊んでいた、子供時代があったんですね」
流輝 「当たり前だろ」
(耳まで赤くなて・・・可愛いな・・・)
(蛭川さんが青で、稲垣さんが黄色・・・流輝さんが緑?)
主人公「流輝さん、こういうとき赤を着そうなのに、どうして緑なんですか?」
流輝 「オレも本当は赤がよかったさ。でも、宙がどうしても赤を着たがったから、譲ってやったんだよ」
主人公「流輝さんってこの頃から周りをちゃんと見て、みんなのこと考えてたんですね」
流輝 「・・・そうか?」
主人公「はい」
流輝 「そうか・・・。○○にそう言ってもらえると嬉しいな」
流輝さんは、改めて写真に目を向ける。
流輝 「なんだよ、こんな写真まだ持ってたんだな・・・」
主人公「流輝さん・・・?」
(どうしたんだろう・・・。目元が潤んでる・・・?)
流輝 「・・・親父にも滅多に褒められたことがなかったオレをさ、ボスだけは、昔からちゃんと見てくれてたんだ。本当はオレも、拓斗みたいにひねくれたり、健至みたく笑ったり、宙みたくわがまま言ったりしたかった。・・・けど、できなかった。そんなオレを、この時ボスだけは・・・」
涙がうっすらと目元に溜まっていた。
流輝 「あの人だけはオレを抱きしめて、『エライ!いい子だ』って褒めてくれたんだ」
主人公「・・・流輝さんの傍にそういう人がいてくれて、よかったです」
(泣きたい時もあるよね。素敵な思い出を教えてくれて、嬉しい)
流輝 「写真も恥ずかしけど・・・。もっと恥ずかしいもん見せたな」
主人公「恥ずかしくなんてないです!」
流輝 「そうか?昔のことで、涙ぐむなんて、男らしくない気がするけど・・・」
主人公「私はそんな流輝さんのことも好きです」
流輝 「バーカ」
主人公「もう・・・」
流輝 「昔はボスしか見てくれなかった。・・・でも、今は○○がいるもんな」
主人公「はい・・・私が流輝さんの傍にいます」
答えると流輝さんは私の体を強く、抱きしめてきた。
流輝 「それだけで、十分だ」
桜の木の下で、流輝さんは私にキスをしてくる。
甘くてとろけるほど優しいキスを・・・。
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相手の感情だけで求められると・・・無理だな・・・
むなしくなりすぎて・・・
相手にとっての自分の存在価値を疑ってしまう→ギクシャクする→別れる
って感じだわ (/_;)/~~
でも流輝みたいにその後の一生懸命さの伝わるフォローがあれば良いかな・・・
しばらくは後引くけど・・・ (^o^;)