ゆづくん第2話です


以下ネタバレです





お化け屋敷から無事出てきた私達。

悠月 「○○」

悠月さんが、ソフトクリームを持って立っている。

主人公「あ、ありがとう」

(悠月さんがこんなことをしてくれるのは珍しい・・・あまりに怖すぎて、お化け屋敷出るまで一言も話さなかったから、もしかして悠月さん、まだ私が怒ってるって思ってる?)

悠月 「次、何に乗る?おまえが乗りたいって言ってたあれに乗るか?」

主人公「うん・・」

(実は、最初からそんなに怒ってなかったんだけど・・・怖くて泣きそうになったのは本当だけど)

悠月 「それとも、女はやっぱ観覧車とかがいいのか?おまえが乗りたいやつでいいよ。絶叫系でもいいし」

なんとかして機嫌を取ろうとしてるのがわかる。

なんだか新鮮でちょっと楽しいのでこのまま怒ったふりをすることにした。


それからいくつかのアトラクションを取材。

十分取材できたので帰ろうと思っていたら・・・

悠月 「お、お土産屋」

悠月 「ちょっと見ていくか。おまえ、ああいうの好きだろ?」

主人公「うん・・・」

主人公「あ、このパンダカーのストラップ、かわいい」

悠月 「すげーレトロなデザインだな・・・2つ買うか?」

主人公「え?2つ?」

悠月 「俺とおまえの」

(それって・・・おそろいでつけるってこと?そういうの、いつも恥ずかしいからって嫌がるのに)

悠月 「おまえ、おそろいとかそういうの好きだろ」

(さっきからすごく気を遣ってくれてる・・・ちょっと悪いことしてるような気がしてきたな)

主人公「悠月さん・・・」

悠月 「ちょっと待ってろ、買ってくるから」

主人公「あ・・・うん」

(悠月さん、本当に悪いって思ってくれてるんだ・・・)

(私も起こったフリなんてして、悪かったかも・・・ここを出たら、ちゃんと謝ろう)


花やしきを後にして---

悠月 「ちゃんと取材できたか?」

主人公「う、うん」

悠月 「下町特集ってことは、他のとこも行った方がいいんだよな。どこ行くかな」

(悠月さん、まだ気を遣ってくれている・・・)

主人公「あのね、悠月さん・・・私」

悠月 「下町って言えば、やっぱ銭湯とかだよなー。・・・ん?銭湯?」

悠月 「あ!そういえば、ここの近くに・・・」

主人公「え?何?」

悠月 「なんで今まで忘れてたんだ!行くぞ、○○!」

主人公「え?え?」

主人公「ま、待って悠月さん!どこに行くの!?」

わけがわからないまま、私は悠月さんに引きずられるようにして走った。


主人公「悠月さん、ここ・・・銭湯?それにしてはなんかすごく立派・・・」

悠月 「浅草で有名なんだよ。露天風呂がすげー広いし、景色もいいし」

主人公「そうなんだ・・・うん、特集に銭湯を入れるのもいいかも・・・」

悠月 「だろ?気に入ったか?」

主人公「もしかして、私の特集記事のためにわざわざ連れてきてくれたの?」

悠月 「下町で銭湯を特集してる雑誌も、あんまりねーだろ」

主人公「確かにめずらしいかも・・・でも銭湯の情報って、結構需要あるんだよね。私も雑誌に載ってたら、つい行ってみたくなるし・・・」

悠月 「よし!じゃあ、ちょっと待ってろ」

悠月さんは意気揚々と中へ入って行った。

(・・・なんであんなに張り切ってるんだろう?)

悠月さんは番台さんになにかを熱心に話していた。

悠月 「・・・ってわけで、ここ、貸し切りたいんですけど」

番台 「か、貸切だって!?」

(え!?まさか、ここも貸し切ろうとしてるの?)

主人公「ゆ、悠月さん!いくらなんでも無理だよ」

悠月 「花やしきだって予約すれば貸し切れるんだから、ここだってできるだろ。花やしきは貸し切れなかったけど、おまえのためになんかしてやりてーし」

(悠月さん・・・私の為に?)

主人公「でも、ここはお風呂だし・・・お風呂に入ってる人に、出ろ!って言うわけにもいかないよ」

番台 「そうだねえ・・・ちょっと難しいかもしれないね」

主人公「ですよね・・・」

悠月 「なんとかなりませんか?」

番台 「ちょっと無理だねえ」

主人公「悠月さん、お風呂に入って色々と覚えてくれば記事も書けるから大丈夫だよ。そのかわり男湯の方は悠月さんが協力してくれれば」

番台 「あんた、北大路悠月さんだよね?私もあんたのファンだから貸切にしてやりたいのはやまやまなんだけど、他のお客さんが風邪を引いちゃうと困るしねえ」

主人公「そうですよね。突然こんなことを言ってしまって、すいません。ありがとうございました」

番台 「あ、ちょっと待ちな。貸切は無理だけど、こっちはどうだい?」

主人公「こっち?」

番台 「うちは家族風呂もやってるんだよ。そっちも露天風呂だし、気持ちいいよ。今ちょうど空いてるから、もしよかったら入って行きな」

悠月 「家族風呂?何だ、それ?」

主人公「その名の通り、家族だけで入るお風呂ですよ。個室で、普通の家のお風呂の何倍もある感じで・・・そっか、家族風呂の特集っていうのも、楽しいかも」

悠月 「俺、家族風呂なんて初めてだ。ちょっと楽しみになったきたな」

(悠月さん、嬉しそう・・・よかった、元気が出てきたみたい)

主人公「じゃあ、そっちをお願いします」

番台 「はいよ」

主人公「ありがとうございます」

番台 「若いってのはいいねえ。悠月さんと仲良くね」

主人公「はい」


(・・・よく考えたら、家族風呂だから・・・悠月さんと一緒に入るってことだよね)

(悠月さんがはしゃいでるのを見てホッとしちゃって、深く考えないで来ちゃったけど・・・)

(これってもしかしてピンチなんじゃ・・・)

主人公「バスタオル1枚で悠月さんとお風呂に入るなんて、は、恥ずかしすぎる!」

(どうしよう、早くしないと悠月さんが露天風呂で待ってるし・・・)

(いつまでも考えてても仕方ないよね・・・よし!)

私は覚悟を決めて、バスタオル1枚で露天風呂に出た。

悠月 「おう」

主人公「う、うん」

悠月 「・・・」

主人公「・・・」

悠月 「何やってんだよ、風邪ひくから早く入れ」

主人公「そ、そうだね」

(2人でお風呂に入るのって初めてだから、すっごく緊張する・・・)

悠月 「・・・なんでそんな端っこに行くんだよ」

主人公「だって・・・」

悠月 「俺だって・・・恥ずかしいんだからな」

主人公「悠月さんも?」

悠月 「なんか、お前・・・いつもと違うし、バスタオル1枚とか・・・反則だろ」

主人公「は、反則って」

悠月 「おまえの裸なんて、見るの初めてじゃねーのに・・・なんでこんな緊張しなきゃなんねーんだ」

主人公「ちょ、ちょっと!そういうこと大声で言わないで!」

(わ、話題をお逢えよう・・・そうだ!さっきのこと、謝らなきゃ)

主人公「悠月さん、あのね・・・さっきは」

悠月 「さっきは・・・悪かった」

主人公「え?」

悠月 「お前があんなに怖がるなんて思わなくて・・・つーか、お化け屋敷で怖がってきゃーきゃー言ってるおまえがかわいかったから・・・もっと怖がらせようと思っちまって」

主人公「私も・・・驚かされた時にはあんな風に怒っちゃったけど、実は、それほど怒ってなかったっていうか・・・悠月さんのこと、ちょっとからかっちゃって・・・ごめんなさい」

悠月 「怒ってなかったのかよ」

主人公「うん・・・最初は本当にひどい!って思ったけど、よくよく考えれば、べつにそこまでは」

悠月 「んだよ・・・」

(悠月さん・・・怒っちゃったかな)

悠月 「安心した・・・おまえが怒ることって珍しいから、どうしていいかわかんなかった」

主人公「いっぱい気を遣わせちゃってごめんね」

悠月 「もういーよ」

悠月さんが私の方に移動してきて、お湯が波打つ。

主人公「わ!悠月さん、こっちこないで!」

悠月 「なんでだよ」

主人公「だって、私バスタオル1枚・・・」

悠月 「そんなもん、取ればいいだろ」

主人公「む、無理!っていうか、見られるのが恥ずかしいのに、取ったら逆効果・・・」

悠月 「こっち向け」

背中に、悠月さんの気配を感じる。

後ろからそっと肩に手を置かれて・・・

悠月 「○○・・・」

恐る恐る振り向くと、熱を持った悠月さんの唇が重なった。

主人公「悠月さ・・・っ」

(・・・お風呂に入ってるせいかな・・・なんだかいつものキスよりも熱っぽい・・・)

主人公「・・・っ・・・悠月さん!」

抱きしめられて何度もキスを繰り返されて、頭が麻痺したように動かなくなった。

悠月 「なんだよ、止めんなよ」

主人公「だって・・・のぼせちゃうよ」

悠月 「仲直りのキスなんだからいいだろ」

主人公「で、でも・・・」

悠月 「つーか、なんで怒ったフリなんてしたんだ」

主人公「そ、それは・・・だって、悠月さんが驚かせるから・・・それにいつも意地悪されてるし・・・ちょっと仕返しのつもりで」

悠月 「へー。オレ相手にいい度胸してんな」

主人公「うう・・・すみませんでした・・・」

悠月 「ウソだよ。別に怒ってねーって」

主人公「でも、私が怒ってるフリしてる間の悠月さん、ちょっとかわいかったし、それでつい調子に乗って、いじめちゃった」

悠月 「かわいかった?」

主人公「あ」

悠月 「そういうことする奴は・・・オシオキが必要だな」

主人公「オシオキ!?」

(なんか、不吉な響き・・・)

後ろから私の肩に回されていた悠月さんの腕が解かれたかと思うと・・・

主人公「きゃっ!悠月さん、ば、バスタオル取らないで!」

悠月 「オシオキっつっただろ」

主人公「セ、セクハラ!それオシオキじゃなくてセクハラだから!」

悠月 「一緒に風呂入っておいて何言ってんだよ」

主人公「わー!本当に取れちゃう!待って!」

悠月 「そんな今さら・・・」

主人公「今さらでもなんでも、恥ずかしいものは恥ずかしいの!」

(っていうか・・・裸を見られること以上に、バスタオルを取られるっていう行為が恥ずかしい・・・!)

悠月 「じゃ、取るのは勘弁してやるよ」

主人公「ホント?」

悠月 「そのかわり、あちこちにキスしまくるからな」

主人公「そ、それも待って!」

悠月 「どっちか選べ」

主人公「他の案でお願いします」

悠月 「ワガママな奴だな」

悠月 「んーじゃ、おまえから俺にキス」

主人公「え!?」

悠月 「いつもオレからじゃねーか。たまには○○からしろよ。ただ軽いのじゃ許さねーからな。ちゃんと俺が満足するキスしろよ?」

(悠月さん、性格変わってない!?)

  ちょっと遼一っぽいかな?

悠月 「早くしろ」

主人公「うう・・・恥ずかしくて死にそう・・・」

悠月 「俺の許可なしに死ぬとか、許さねー。おまえは、一生俺のもんだからな」

主人公「・・・うん」

お湯が波打つと、悠月さんの熱のこもったキスの嵐に・・・私はただ素直にうなずいた。




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はぁー、シンデレラはいいな、甘々で(///∇//)

私もお化け屋敷とか絶対無理なので主人公の気持ちわかります

あんなことされたら私だったらぶん殴るわ・・・

だって・・・マジで怖いんだもんσ(^_^;)

あとね、お風呂一緒に入るのも照れちゃう・・・