皐月さん最終日

今度はハピエンでした(^_^)v



以下ネタバレです




編集長に言われてカジノに着くとたくさんのマスコミ。

会見の内容や過去の話などいろいろと話してる。

今までは好意的だったマスコミが今は皐月さんの敵に見えてしまう。

しばらく待っていると皐月さんが登場した。

皐月 「皆さま、この度はご足労頂きましてまことにありがとうございます」

皐月さんはいつもと変わらぬ足取りで前に進み出て、優雅に頭を下げた。

マスコミは報道された内容について質問をするが、皐月さんは進行を続けた。

皐月 「本日皆さまにお越しいただいたのは、弊ホテルに新しいファシリティを作りましたので、そちらのご紹介です。そちらまで、みなさんをご案内します」

マスコミたちはこの内容に不服。

怒声を上げている。

(皐月さん、大丈夫かな?)

初めて見る光景に驚き、心配で皐月さんを見てしまう。

すると、皐月さんはいつもの優しい笑みを浮かべていた。

皐月 「今回のファシリティのオープンは皆さんのご質問への答えにもなると思います。ですので、お越しいただけますか?」

皐月さんの言葉にマスコミは黙り込んでしまった。

皐月 「では、参りましょうか」

(すごい、いつも堂々としていて、私もあんなふうに強くなりたい・・・)

(あんな風に、皐月さんのことが好きなんだって堂々と言えたらいいのに・・・)

思わず胸元をギュッとつかみ、報道陣から少し距離を置いて、後ろからついて行く。


連れてこられた場所は、真っ暗で何も見えなかった。

暗闇の中あちこちで人の怒鳴り声、固いものがぶつかる音が聞こえてきた。

私は、といえば壁伝いに移動し、人の声がしない方へ移動。

皐月 「みなさま、ご静粛にお願いいたします」

暗闇の中、皐月さんを探してしまう。

皐月 「これを作るために私も我慢しておりました」

皐月 「では、皆様にお見せいたします!どうぞ!」

皐月さんの合図を待っていたように、会場にはうっすらと日差しが差し込んできた。

ドームがゆっくりと開いていき、暗闇だった場所に光が満ちる。

主人公「花・・・」

名も知らない色とりどりの花が、太陽の光に照らされて咲き誇っていた。

(キレイ・・・。これ、全部同じ花だ)

カジノの中にいるのを忘れ、お花畑にいる気分だった。

皐月さんの顔を見ると、目が合った。

(き、気のせいじゃない・・・皐月さんが私を見てる。何をするんだろう)

皐月 「この花の名前は皆さん、ご存知でしょうか?」

皐月 「アネモネ、この花の名前です」

マスコミ1「どういうことですか?!」

マスコミ2「北大路さん、何がしたくてここに連れて来たのか、説明してください!」

マスコミ2「あの記事についての説明はないのですか!」

皐月 「説明致しますよ。今から、彼女のために・・・」

マスコミ1「彼女のために・・・?」

皐月さんは足元に咲く花を愛でるように見つめ、語り始めた。

皐月 「皆さんが知りたいと思っている女性は、私がこの手で幸せにしたいただ一人の女性です」

皐月 「そして、このアネモネの花たちは彼女を思い、彼女へ伝えたい気持ちそのものです」

(気持ち・・・?どういう意味が込められているの?)

気になり皐月さんを見るけれど、彼は花を見ていた。

マスコミからも質問が上がりそうだったけど、皐月さんはそれを遮り語り始めた。

皐月 「彼女はいつも頑張っていて、自分で出来ることを精一杯して、馴れない場所に戸惑いながら、ゆっくりと自分のペースで歩いている人です」

出会いから話し出し、私の中の思い出と皐月さんの思い出が重なり合っていく。

朝食に誘い、お祭りに誘い、ディナーに誘い・・・一緒にいることがとても楽しく、そしてときには他の男性に嫉妬もした。

皐月 「そこら辺にいる男と何も変わらない、ただ1人の男です」

皐月 「けれど彼女は、私との間に壁があると言いました。私には見えない壁ですが、苦しそうに、壁がある、そう言って涙を流しました」

ここにきて、初めて皐月さんの顔が苦悶に歪んだ。

皐月 「次の瞬間、その壁を壊すのが私の役目だと思いました」

皐月 「だから約束をしました」

皐月 「愛には、ポジションや育ってきた道筋による差はないと証明します、と」

マスコミ1「・・・この花は、どう関係があるんです?」

皐月 「アネモネの花に想いを託したかったんです。彼女のために、彼女がこの花を見るたびに私の気持ちを思い出すように・・・」

アネモネの花に包まれながら、皐月さんに包まれている錯覚が起りそうだった。

皐月 「△△○○さん。この先私が共にいたいと思う女性は貴女以外に考えられません

皐月さんの瞳が私をとらえた。

皐月 「どうか、私の隣に来て頂けませんか?

急に名前を呼ばれ、驚きとともに、涙がこぼれてきた。

皐月さんの視線の先を探しだしマスコミが騒ぎだす。

またマスコミの視線&言葉が再び苦しいものを思い出させる。

(こんな言葉に負けたくない・・・。皐月さんが好きだって、伝えられるようになりたい)

逃げる道をなくすように思わず叫んでしまう。

主人公「そちらがわに・・・・皐月さんのそばに、行ってもよろしいでしょうか?

皐月 「ええもちろん。ここは貴女の場所です

迷いもなく告げられた言葉にマスコミは口をつぐんだ。

主人公「私の場所・・・?」

皐月さんはそう言いながら、片手をかざし私に近付いてきた。

皐月 「貴女が自分で築いた場所です。自信を持ってください

(皐月さんが待ってくれている・・・)

私と周囲が作り出した壁を乗り越えようと、気持ちが動いた。

一歩目、二歩目と震える足を動かしたけれど、何かが弾け走り出す。

主人公「皐月さん・・・!」

皐月 「やっと貴女に気持ちを伝えられます」

皐月さんは私の手をとり、指を絡め、空いている手で涙を拭ってくれる。

皐月 「○○さん、ずっとあなたのことが好きでした

主人公「・・・わ・・・私も、好きです・・・皐月さんのことが・・・でも、立場が違うから・・・我慢しないといけなくて・・・

皐月 「そんなものしないでください。私が我慢できませんでしたけどね」

主人公「も、もう!何を言っているんですか・・・」

冗談のようなことを、真面目な顔で言われて思わず笑ってしまう。

皐月 「言いましたよね。証明してみせると、これで信じてもらえましたか?」

主人公「はい・・・信じます・・・。皐月さんの気持ちを・・・信じたいです・・・」

皐月 「よかった・・・」

嬉しくて涙が溢れてくる。

皐月さんは穏やかに微笑みながら、私の涙を拭ってくれた。

主人公「どうして、アネモネ、なんですか?」

皐月 「貴女のことを思いながら、選んだんです」

主人公「皐月さんはいつもそう言ってましたけど、わかりません・・・」

皐月 「ふふ、花言葉ですよ」

主人公「じゃあ、ずっと・・・?」

皐月 「はい。ステルンベルキアの花言葉は、『じれったい』です。その頃から、私の我慢は限界だったのかもしれません」

主人公「そんな意味があったんですね・・・」

皐月 「はい。じれったくて、大切にしたくて、日々葛藤でした」

皐月 「次の花はクロッカスでしたね。あのとき、○○さんの瞳は不安や迷いばかりで、何が原因かもわからず、僕も不安でした」

主人公「エリーさんの時ですね・・・。今思い出しても、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

皐月 「だから私を信じてほしかった・・・ですから、この花を渡せるだけ渡しました」

主人公「そんなこと・・・全然知らなくて・・・」

皐月 「それでいいんです。私は自分の態度で貴女に信じてもらわなければいけないんですから。花は、おまじないのようなものです」

皐月さんはそこまで言うと、足元に広がるアネモネの花を見つめた。

皐月 「アネモネの花言葉はご存知ですか?

主人公「・・・知りません

アネモネの花から視線を外し、私の目を真っ直ぐに見つめてきた。

皐月 「この花言葉は忘れないでください

主人公「はい・・・

皐月 『あなたを愛しています』

主人公「・・・皐月さん」

足下に広がるアネモネの花一つ一つに込められた思いが体中を駆け巡り、涙になってまた溢れ出してきた。

皐月 「この言葉を受け取ってくれますか?

主人公「はい・・・!

うなずくと皐月さんは優しく私の体を抱きしめた。

マスコミ1「おい、これはスクープだぞ!」

マスコミ2「すぐに差し替えだ。タイトルは『現代のシンデレラの誕生』だ。記事に出来るよう編集を急げ」

マスコミ1「これはしばらく騒動になるぞ!北大路皐月を射止めたのは、一般の女性だ」

マスコミのシャッターの音と、フラッシュの光、騒ぐ声がどこか遠い場所で起こっているようだった。

(こんな夢みたいなことが起こるなんて、思ってもいなかった・・・)

(でも騒がれることも前は怖かったのに、皐月さんが一緒だからもう平気)

(ずっと二人でいられる)

皐月 「○○さん」

主人公「はい・・・」

耳元で囁かれるのは微かにくすぐったくて、それでいて心地がいい。

皐月 「○○さんからもお聞きしたいです。アネモネの花言葉・・・」

主人公「えっ!?」

皐月 「ふふ、駄目ですか?」

主人公「いえ・・・駄目じゃないです!」

(私もちゃんと伝えたい・・・)

主人公「私も皐月さんのことを愛しています・・・

皐月 「嬉しいです・・・。私は貴女とアネモネの花に誓います。○○さんを愛し続けると・・・

皐月 「そして、世界で一番○○さんを幸せな女性にしてみせます

皐月 「ですから、信じてください

主人公「はい・・・信じます・・・」

皐月さんの低い声が耳元で囁く。

こんな王子様に愛の告白をもらえるなんて・・・数カ月前は思ってもいなかった。

彼にふさわしいファーストレディになんてなれないかもしれないけど・・・

私が皐月さんを思う気持ちは、真実で・・・

彼の気持ちも、ほかの誰にももらったことがないくらい、真っ直ぐで、誠実だ。

皐月 「愛してるよ」

彼からの言葉は、今までのどんな言葉よりも、私を幸せにした。





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おぉーー!!

やっと、ハピエンとれました!

甘くて長い・・・皐月さんにやられました・・・(〃∇〃)

これはプロポーズですよね?

こんなふうに言われたら溶けてしまいそう・・・о(ж>▽<)y ☆

でも途中の主人公が・・・ゴメン、あまり好きじゃなくて・・・

ちょっと思いが冷めてしまった(;´Д`)ノ


これで気兼ねなくエピができますっ!