皐月さん15日目です


以下ネタばれです





新聞には大きく二人の写真が載っている。

モザイクはかかっているけど見るひとがみたらわかる。

風子 「○○、こんな記事気にすることないよ。それに家の前にはマスコミも来てないし、皐月さんが話をつけてくれてるのかも」

主人公「でも・・・!また・・・迷惑がかかって・・・」

記事には皐月さんを中傷するような煽りが書かれていた.

『カジノ王、女性のギャンブル運はない?』

世間から見ると二人の関係はありえないのか・・・それにしてもへこむ・・・

呆然としていると携帯がなった。

皐月さんから・・・でも何を話せばいいかわからない。

主人公「・・・はい、△△です」

皐月 『北大路です。新聞記事はもうご覧になりましたか?』

主人公「はい・・・すいません。こんなことになって・・・」

皐月 『何を謝ることがあるんですか?私も○○さんも謝る必要など、どこにもありません』

主人公「でも・・・迷惑をかけているはずです」

皐月 『迷惑などと感じていませんよ。信じてください。それに、迷惑を掛けるのは私の方です』

主人公「えっ?」

(それってどういうこと?)

皐月 『今すぐ貴女の元に駆けつけ、安心させたいのに、それができないわが身を恨みます。どうか、記事のことは気にしないでください』

(この人は・・・どうしていつも私のことを、心配してくれるんだろう・・・)

(いつもなら、幸せな言葉も今日は辛い・・・)

皐月 『○○さん、今はカジノはマスコミだらけなので、夜、アパート近くの公園に来ては頂けませんか?』

主人公「もう・・・外で会うのは・・・」

皐月 『大丈夫です。マスコミはなんとか巻いて行きますし、○○さんの方には迷惑を掛けないよう、通達してあります。私に会って頂けますか?』

主人公「・・・はい」

皐月 『ありがとうございます。それでは、時間などは追って知らせます』

安堵の声が受話器越しでも伝わってきた。

(きっと、皐月さんは抱きしめて、大丈夫だって・・・気にするなって言ってくれる)

(でも・・・私は・・・皐月さんの迷惑にしかならない)

新聞記事にもう一度目を通す。

(好きだけど・・・好きだから、これ以上傍に居たらいけないのかもしれない・・・)

「身分違い」という単語が、目に焼き付いて頭から離れない。

この恋が始まった時感じた壁を、もう一度突きつけられた気分だった。


待ち合わせ時間に公園に行くと、皐月さんはもう来ていた。

皐月 「○○さん。会社の方は大丈夫でしたか?」

主人公「私の方はマスコミも来ていなかったので、大丈夫です。本当にありがとうございました」

皐月 「当然のことです・・・本当は前回同様、実家に来て頂く方がいいと思ったんですが・・・逆に決定打になると、周囲に止められました」

主人公「はい・・・。それが、正しいと思います」

(実家にお邪魔していたら結婚秒読みとか北大路家のことまで中傷されそう・・・)

主人公「あ、私が書いた雑誌が、変な形なんですけど、ほぼ完売みたいなんです」

わざと明るい声で話す。

皐月 「そうなんですね・・・○○さんの頑張りが、このような形で世間に広まってしまい申し訳ありません」

主人公「とんでもない!たとえどんな形であったとしても皐月さんの色々な一面をみてもらえるので嬉しいです。それで、近々重版がかかるんですが、雑誌で重版なんて滅多にないから、うちの会社喜んじゃって・・・」

皐月 「○○さん・・・?」

主人公「次は誰を取材しようか、なんて騒ぎになっているんですよ」

皐月 「○○さん」

主人公「そうしたら、また誤解されたりして・・・なんだか、大変ですね。でも、そうしたら全部誤解だって分かってもらえる日がきますよね!」

皐月 「○○さん」

突然皐月さんが私をきつく抱きしめた。

皐月 「無理をして明るく振舞わないでいい」

皐月 「私の前で、我慢をしないでください・・・」

皐月 「前回のこともあったので、重々気をつけるべきでした。けれど、私は後悔していません。○○さんは気にせず今までどおりでいてください」

(みんなが皐月さんみたいだったら放っておいてくれた?頑張れって背中を押してくれたのかも・・・でも大勢の人は身分違いだと責め立てる・・・)

主人公「このまま私と皐月さんは一緒にいられるんでしょうか・・・」

皐月 「いれますよ」

皐月さんは予想通り、迷うそぶりも見せずキッパリと告げた。

主人公「そうだったら、いいな・・・」

皐月 「○○さん?」

主人公「やっぱり・・・今の日本でも・・・身分の差って、あるんですね・・・好きって気持ちだけでは、乗り越えられないんだろうな・・・」

皐月 「○○さん・・・そんなことをおっしゃらないでください」

皐月さんの大きな手が、頭を優しく何度も撫でてくれる。

主人公「私は、皐月さんのことが好きです・・・初めて会った時は、完璧でいつも人に気を配っていて・・・素敵だなって憧れの気持ちが大きかったんです」

(いつもリムジンで迎えに来て・・・ちょっと面倒とか、実は思ってたな・・・)

  やっぱりね~ ( ´艸`)

主人公「でも、たくさんの時間を一緒に過ごして、子供のようなところもあって・・・でも、同じアパートに来てくれて、私達から見た視線を知ろうとしてくれたことすごく嬉しかったです・・・同じものを、同じように感じられるんだって・・・勝手にヤキモチを妬いて、皐月さんを困らせたこともありました。でも、それがあったから、自分の気持ちに向き合えもして・・・2人で過ごした期間が、本当に嬉しかったです。時にはちょっと強引で・・そんなところが、全部、全部、好きでした」

視界が歪み、皐月さんの顔がはっきり見えなくなっていた。

皐月 「ありがとう、○○」

主人公「でも、やっぱり皐月さんには私みたいなのじゃ、全然不釣合いですよね」

我慢してもやっぱり涙が零れ落ちた。

主人公「だから・・・この恋は叶わない恋だったんです」

皐月さんは抱きしめていた手の力を、さらに強めた。

皐月 「愛には年齢も国境も、もちろん立場も関係ありません」

主人公「でも、現実はやっぱり厳しいですね」

皐月 「そんなことはありません。現実だからこそ、身分の差など、あってはいけないんです。もし、心に鍵をかけ自分に嘘をつくのなら、それこそが間違いだ」

主人公「どうして、そこまで言い切れるんですか・・・」

皐月 「貴女が教えてくれたんです」

皐月 「あなたがなんと言おうと、これだけは受け入れるわけにはいきません」

主人公「でも!」

皐月さんは私の言葉を包むように、優しく触れるだけの口づけをしてきた。

皐月 「私が愛に身分の差など関係ないことを証明して見せます」

嬉しいけど・・・首を横に振っていると、皐月さんは抱きしめてくる。

皐月 「必ず証明します。だから、もう泣かないで」

皐月さんはいつものように優しく微笑んで、涙を拭ってくれた。

私は強く抱きしめ返すことでしか、皐月さんの気持ちに答えることが出来なかった。


それから数日後--公園で会って以来皐月さんとは連絡を取っていない。

皐月さんのことを思うと胸が苦しくて涙が浮かんでくる。

今は仕事に集中しようと仕事を始めたときだった。

編集長「おい、△△。今日、北大路皐月がカジノで重大な発表をするそうだ」

主人公「重大な発表・・・?もしかして・・・!」

(証明して見せるって言っていたけど、あのことと関係あるんじゃ)

編集長「何か心当たりがあるのか?だったら、こんな所にいるな!」

主人公「でも・・・」

編集長「でも、じゃねーだろ!行って北大路皐月の言葉を聞いてやれ。お前のためなんだろ?」

ぐっと、手を握りしめ、私は頷いた。

主人公「はい、行ってきます!」






選択肢

・記事について話す

・現実は厳しいですね


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あー明日ラストだぁー!!

なんかドキドキする o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

なに発表するんだろうね?

ハピエンだと嬉しいんだけど・・・

昨日のことがあるし・・・初めのころテキトーだったからな・・・