以下完全ネタバレです
買い物から帰った来た私達は、早速チョコ作りに取り掛かった。
(とは言っても、作るのは私で、悠月さんは見てるだけなんだけど・・・)
悠月 「何作るんだよ」
主人公「何って、チョコを・・・」
悠月 「じゃなくて、チョコにも色々あんだろ」
主人公「うーん・・・」
主人公「ナイショ」
悠月 「なんでだよ」
主人公「だって、先に知っちゃったらおもしろくないと思うし」
主人公「できてからのお楽しみってことで」
悠月 「なんだよ!ケチ」
主人公&私「ケチって・・・悠月さん子ども?」
悠月 「あーくそ、気になるな・・・」
チョコを湯煎で溶かしていると、悠月さんがキッチンを出たり入ったりする。
(私も、悠月さんに行ったり来たりされると気になる・・・)
主人公「ダメだ、失敗したら困るから集中しなきゃ」
主人公「あ、いけない、お湯が沸いてる!」
刻んだチョコをボウルに入れて、鍋に移そうとしたとき・・・
主人公「熱っ!」
悠月 「○○!どうした!?」
あわてて悠月さんがキッチンに駆け込んでくる。
主人公「お湯を沸かしてた鍋に間違って触っちゃって・・・」
主人公「でも大丈夫、ちょっと火傷しただけだから」
悠月 「大丈夫か!?ちょっと待ってろ、今氷用意するから!」
主人公「え?悠月さん、このくらいだったらちょっと冷やしておけば・・・」
悠月 「氷水!火傷っつったら何がいる?包帯か!?」
主人公「いや、あの・・・」
悠月さんが走り回って、氷やガーゼ、包帯を持ってきてくれた。
主人公「・・・悠月さん、なんで湿布まで・・・」
悠月 「あ!?」
悠月 「焦ってたから間違えて、とりあえず手当たり次第持って来ちまったんだよ!」
悠月 「それより大丈夫か?ヒリヒリしねーか?」
ビニール袋に氷を入れて、悠月さんが冷やしてくれる。
主人公「うん。一瞬触っただけだから、そんなたいしたことはないよ」
悠月 「火傷はあとに残りやすいから・・・ホントに大丈夫か?」
主人公「大丈夫だよ。悠月さん、騒ぎすぎ」
悠月 「そっか・・・よかった」
(本当にたいしたことないのに、すごく心配してくれてる・・・)
(ちょっと感動しちゃうな・・・)
悠月 「おまえは俺のもんなんだからな、勝手に怪我とかすんなよ」
主人公「ええ!?」
悠月 「もう、一人の体じゃねーんだから」
主人公「あの、誤解を招く言い方しないで・・・。もう大丈夫だから、チョコ作っちゃうね」
悠月 「はあ!?何言ってんだよ、おまえ、じっとしてろ」
悠月 「またなんかあったら、俺の心臓がもたねー」
嬉しい・・・(///∇//)
主人公「そんな、しょっちゅうドジしてるわけじゃないから」
主人公「それに、料理とかしてたらこのくらいはたまにあるし・・・」
悠月 「いーから、向こうのソファーに座って待ってろ」
主人公「え?待ってろって・・・」
選択肢
A:チョコはどうするの?
B:まさか、悠月さんが作るの?
C:じゃあ、お言葉に甘えて・・・
主人公「も、もしかして・・・悠月さんが作るつもり・・・?」
悠月 「なんだよ、悪いかよ」
主人公「え!?本当に!?」
(お肉がトレイに入って売ってることも知らなかった人がいきなりチョコを作るの!?)
(絶対料理とかしたことないよね?)
主人公「あの、悠月さんにそんなことさせるの悪いから・・・」
悠月 「いーんだよ、俺がやりたいんだから」
主人公「でも・・・今日ってバレンタインなのに、悠月さんが作るなんて」
悠月 「オレを誰だと思ってんだよ。チョコ溶かして固めるだけだろ」
悠月 「こんなのサルでもできるわ」
いや・・・ムリ!!
主人公「え・・・」
(すごく不安なんだけど・・・)
悠月 「よし、じゃあまずこのチョコを溶かしゃいーんだな」
主人公「うん、鍋の中に入れて・・・」
言い終わる前に、悠月さんがボウルのチョコをお湯の中に入れようとする!
主人公「わー!ゆ、悠月さん!何を・・・!」
悠月 「あ?だってこのチョコ、溶かすんだろ?」
主人公「そうだけど、直接お湯の中に入れたら、チョコが溶けてなくなっちゃうよ!」
悠月 「だから、溶かすんだろ?」
主人公「そうじゃなくて、チョコを溶かすんであって、お湯の中に入れて溶かすわけじゃ・・・」
主人公「ああ、ややこしい・・・!」
なんとかチョコの溶かし方を説明して、理解してもらう。
悠月 「ああ、なるほどな。だからこれにチョコ入れてあんのか」
主人公「そうそう、それを鍋の中に入れて、お湯が入らないように・・・」
悠月 「おー、楽勝楽勝。まあ、安心して見とけって」
(本当かなあ・・・)
(レシピを見なくても作れるのってトリュフくらいだから)
すごいじゃん!私レシピみないとわかんないけど?
(それを作ろうと思ってたけど・・・)
(ちゃんとしたものを作れる気がしない・・・)
悠月 「よし、固めるか!」
主人公「え!?もう!?悠月さん、まだチョコが溶けきってないよ」
主人公「ちゃんと丁寧に、トロトロになるまで溶かさないと」
悠月 「めんどくせーな。大体溶けてんだからいーだろ」
主人公「でもちゃんと溶かさないと、あとで塊があったらおいしくないよ」
主人公「あ、生クリーム、温めておかなきゃ」
悠月 「よし、これだな」
主人公「あと、ブランデーを・・・」
悠月 「ま、待て!いっぺんに言うな!」
私が作り方を教えて、悠月さんがその通りに作っていく。
キッチンはまるで戦場のようだったけど、なんとか形にすることができた。
主人公「で、最後にココアパウダーをまぶして完成!」
悠月 「おー!すげー!」
悠月 「やればできるもんだな!」
主人公「本当だね・・・」
(お湯の中にチョコを投入されそうになった時には、どうしようかと思ったけど・・・)
悠月 「じゃあ、早速食うか!」
主人公「うん。がんばったから、きっとおいしいよ」
完成したチョコを持って、私達はリビングに移動した。
チョコを作るのに夢中で、すっかり周りは暗くなってしまった。
主人公「なんだか、悠月さんからチョコをもらったみたいになっちゃったけど・・・」
悠月 「最近は逆チョコってのも流行ってんだろ。別にいーんじゃね?」
主人公「そうだけど・・・」
(あとで、用意してあったチョコ、ちゃんと渡そう)
悠月 「いーから早く食ってみようぜ」
主人公「うん。いただきます」
不格好なトリュフを一粒、口に入れる。
主人公「・・・」
悠月 「・・・」
主人公「・・・ん?」
主人公「・・・なんか・・・チョコの味とはまた別に・・・」
(何か、得体のしれない甘さが混ざってるような・・・)
(おいしい・・・とは言えないような、すっごい微妙な味・・・)
選択肢
A:作り方、間違えた?
B:おいしくないね
C:お、おいしいよね
(でも、せっかく悠月さんが一生懸命作ったのに・・・)
主人公「お、おいしい・・・よね」
悠月 「いや、まずいだろ」
(やっぱり?)
主人公「ごめんね悠月さん、私の伝え方が悪かったのかも」
主人公「きっとどこかで作り方、間違えちゃったんだね」
悠月 「いや・・・」
悠月 「そっか・・・ダメだったか・・・」
主人公「え?」
悠月 「チョコにイチゴジャムってあわねーんだな」
主人公「・・・悠月さん?」
悠月 「甘いもん同士、仲良くすりゃいいのに・・・相性悪いのか」
悠月 「初めて知った。イチゴジャムも万能じゃないんだな」
当たり前だ!!
主人公「悠月さん、何・・・」
(・・・もしかして!)
主人公「悠月さん、あのイチゴジャム、入れたの!?」
悠月 「おまえが違うとこ見てる隙にな」
主人公「このよくわからない味の犯人は、イチゴジャム・・・!?」
悠月 「おまえがトイレにでも行った隙に入れようと思ったんだけど」
悠月 「なかなか席たたねーから、バレるかもって冷や冷やしたぜ」
悪びれもせず、悠月さんは涼しい顔をしている。
主人公「普通に作ったらおいしくできたのに・・・」
悠月 「人間、チャレンジ精神は大事だぞ」
主人公「そりゃあそうだけど・・・」
主人公「こんなところで発揮しなくてもいいのに・・・」
悠月 「このチョコどうすっかな・・・ノエルにでも食わせるか?」
悠月 「日本のバレンタインには、チョコにイチゴジャム入れるんだぞって言って」
主人公&私「それはちょっとかわいそうな気が・・・」
悠月 「じゃあ、おまえから兄貴にプレゼントして渡しとく」
主人公「せっかく仲良くしてもらってるのに、関係に亀裂が入るよ・・・」
悠月 「ま、いい思い出になったろ」
悠月 「チョコは意外とうまくなかったけどな」
主人公「意外というか、当然というか・・・」
主人公「チョコと生クリームとイチゴジャムのコラボは、やっぱり素人には無理だったね・・・」
(でも、確かに楽しかったかも・・・)
主人公「あ、これ、携帯で写真撮っておこう」
主人公「悠月さんが初めて手作りした、イチゴジャム入りチョコ・・・」
悠月 「あっ、おまえ、何やってんだよ!」
主人公「記念になっていいじゃない」
(そして、記事にもなって一石二鳥・・・)
悠月 「次はもっとまともなの作ってやるよ」
主人公「次?」
悠月 「おお、また2人で料理すんぞ」
主人公「悠月さん、楽しかった?」
悠月 「意外とな」
(悠月さんってなんでもできちゃうから、料理とか本格的に始めたら)
(きっと、私よりずっと上手になっちゃうんだろうな)
(それはそれで、彼女としては肩身が狭い・・・)
主人公「次は私もちゃんと手伝うからね」
悠月 「おまえにはチャレンジ精神が足りねえ」
主人公「悠月さんはチャレンジ精神旺盛すぎるよ・・・」
主人公「じゃあ私、ここ片づけちゃうね」
(あ、イチゴジャムの瓶が・・・半分以上なくなってる!)
(悠月さん、イチゴジャム好きだもんね・・・でも)
(何もこんなに入れなくてもいいのに。チョコの味が強いとはいえ)
(こんなに入れたらさすがにイチゴジャムが勝っちゃうよね・・・)
ジャムの瓶を見て呆然としていると・・・
そっと、後ろから悠月さんに抱きすくめられた。
主人公「・・・悠月さん?」
悠月 「バレンタインだから、チョコもいいけど、でも、おまえのほうがほしくなった」
主人公「えっ・・・」
悠月 「こっち向けよ」
主人公「だ、だって・・・改まってそう言われると恥ずかしいっていうか・・・」
主人公「んっ・・・」
少し強引に、悠月さんが唇を押し付けてくる。
主人公「悠月さんっ・・・」
悠月 「・・・ん、ちょっと待て」
唇を離して、悠月さんがキッチンに手を伸ばす。
手には、チョコレートが入ったボウル。
主人公「それ・・・チョコレート?」
主人公「さっき溶かしたチョコレートの残り・・・」
悠月 「ちょっとじっとしてろ」
主人公「な、何するつもり?」
悠月さんが溶けたチョコを指ですくって・・・それを私の唇に軽く塗った。
主人公「悠月さん・・・!?」
それから、チョコの部分をペロッと舐められた。
主人公「きゃっ・・・」
悠月 「こーすれば、おまえとチョコ、両方味わえる」
悠月 「・・・甘いな」
今度は、深い深いキス・・・
口の中だけでなく、胸いっぱいに悠月さんの甘さが広がる・・・
主人公「・・・悠月さんも、甘い」
悠月 「もっと味わいたいだろ?」
主人公「・・・うん」 (///∇//)
思わずうなずくと、悠月さんに抱き上げられた。
主人公「わっ・・・」
主人公「悠月さん!自分で歩けるから!」
悠月 「いーじゃん。俺、おまえのこと、こうしてベットに連れて行くの、快感」
悠月 「俺のもん、って感じがして」
(すぐそうやって恥ずかしいこと、さらっと言っちゃうんだから・・・)
でも、さっきのチョコよりも甘い、これからの時間のことを考えて・・・
私は、悠月さんにそっと抱きついた・・・
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ホントにイチゴジャムすきだなぁ
お菓子作りって難しいから適当にイチゴジャムなんか入れられたら
ダメだよね?
この話、甘いね・・・
こんなに大事にされたらチョコと一緒に溶けちゃいそう・・・・(///∇//)
ってか、ゆづくんみたいな彼氏欲しくなっちゃった