まずはゆづくんから(*^▽^*)

以下完全ネタバレです





(取材で私を指名してきたのって・・・やっぱり・・・)

主人公「悠月さん・・・ですか」

編集長「おっ、知らなかったのに気が付くってことは、やっぱり以心伝心ってやつか」

主人公「だって、他にいないですよ」

編集長「悠月さんから直接電話があってな、これから超極秘イベントがあるらしい」

編集長「で、うちの編集部には普段世話になってるから」

編集長「おまえを招待したいってことだ」

主人公「超極秘イベント・・・ですか?」

編集長「これを記事に出来れば、うちとしても大スクープだからな」

編集長「超極秘なだけあって、たぶん他の雑誌は招待してないと思うし」

編集長「記事になりそうなこと、聞いて来い!」

主人公「わ、わかりました」

編集長の勢いに押されるように、私は編集部を出た。


(超極秘イベント・・・って、そんなのこんなバレンタイン当日にあったっけ?)

(もしあったとしたら、きっと悠月さんが事前に教えてくれるはずだし・・・)

(この間VIPルームでみんなに会った時も、そんな話は出てなかったけど・・・)

運転手「お客さん、どちらまで?」

主人公「えっ・・・あ、えっと・・・じゃあ・・・」

とりあえず私は悠月さんの家の住所を告げた。

(どういうことなのか、行ってみればわかるよね・・・)

(もしかしてまたみんなで何か考えてて)

(本当に極秘のイベントなのかもしれないし)


主人公「こんにちは、△△です」

悠月 「おー、遅かったな

主人公「悠月さん、あの、極秘イベントの取材って伺って・・・」

悠月 「おう。ま、いーから入れよ」

主人公「はい・・・」

(・・・なんか、悠月さん以外に誰もいないみたいなんだけど、気のせい?)

主人公「極秘イベントって、急に決まったんですか?」

主人公「この間お会いした時は、何も仰ってませんでしたけど・・・」

悠月 「つーかおまえ、なんで敬語なの?

主人公「え?仕事ですから・・・

悠月 「おまえ、今日、何日だよ?」

(・・・悠月さん、なんかそわそわしてる?)

主人公「えっと・・・2月14日ですね」

主人公「あっ、今日のイベントって、もしかしてバレンタイン関係ですか?」

主人公「それなら、さっそくイベント会場に移動して・・・」

悠月 「俺がおまえのこと呼び出すのに、仕事なわけねーだろ

悠月 「もう密着取材だってとっくに終わったんだし」

主人公「だって、極秘イベントって・・・」

悠月 「ああ、まだ信じてんのか?あれ、全部ウソ」

主人公「ウ、ウソ!?

悠月 「バレンタインにおまえと過ごすための口実に決まってんじゃん

主人公「ええ!?

悠月 「仕事っていえば、堂々とおまえに会えるだろ?」

悠月さんが得意げに笑う。

主人公「そんな、自信満々に言われても!」

主人公「編集長、完全に信じてたのに・・・。超極秘イベントで大スクープだから」

主人公「記事になる取材して来いって」

主人公「何もないって編集長になんて伝えればいいか・・・」

悠月 「だったら、俺とおまえのバレンタインの様子、書けばいいだろ」

悠月 「バレンタイン当日、北大路悠月のプライベートに密着!とかで」

悠月 「それはそれでスクープだろ?」

主人公「そんなむちゃくちゃな!」

(ああ、どうしよう・・・)

(記事になりませんでしたなんて言えない・・・絶対に怒られる・・・)

(でも悠月さん、私と過ごしたいって思って、わざわざ呼び出してくれたんだ・・・)

(って、ドキドキしてる場合じゃないよ!)

主人公「本当にどうしよう、記事・・・」

悠月 「おまえ、俺と仕事とどっちが大事なわけ?

主人公&私「そんな、どこかの女の人が言いそうなセリフを言われても・・・

悠月 「で、チョコは?」

主人公「え?」

悠月 「バレンタインって言えば、チョコだろ」

主人公「あっ・・・」

悠月 「・・・まさか、用意してねーなんてことは・・・」

主人公「だ、だって今日プライベートで会えると思ってなかったから」

主人公「用意はしてあったんだけど・・・持って来なかった・・・」

申し訳ない気持ちで伝えると、悠月さんがものすごく残念そうな顔をする。

悠月 「マジかよ・・・」

(うう・・・私だって、できれば今日渡したかったけど・・・)

(昨日も一昨日も、お互いのスケジュールが合わなくて結局会えなかったし・・・)

主人公「悠月さん、ごめんね・・・」

悠月 「おまえな、俺に楽しみにしてもらえるなんて、貴重だぞ?」

主人公「・・・うん」

(そうだよね・・・だって、あの天下の北大路悠月だし・・・)

(付き合ってるってこと自体、実はまだちょっと半信半疑というか・・・)

悠月 「でも、絶対に今日、おまえからチョコをもらう」

主人公「ええ!?」

悠月 「もらえないとなると、なおさらほしくなるだろ!」

主人公「じゃあ、今から買いに・・・」

  用意してあるんなら取りに帰ればいいのに・・・

  それは許されないの?

悠月 「んな色気のねーチョコなんていらねー」

悠月 「今日、これから作れ!」

悠月 「おまえの手作りチョコ以外は食わねーからな」

主人公「い、今からですか!?」


選択肢

 A:わかりました!

 B:無理です!

 C:考えさせてください!


主人公「わかりました」

(今日渡せるなら、日ごろの感謝の気持ちを込めて)

(せっかくのチャンスだし今からでも作って渡したい)

悠月 「おっ、やる気だな」

主人公「私だって、いつも食べてばっかりじゃないってことを証明するよ」

主人公「やる時はやる・・・はず!」

悠月 「よし!じゃあ今から材料を買いにいくぞ」

主人公「そっか、悠月さんの家にチョコの材料なんてあるわけないよね・・・」

悠月 「おまえ、何気に失礼だな」

主人公「だって、悠月さんが自炊してるのなんて見たことないし」

悠月 「まあ、飯も炊いたことねーけどな。別に必要ねーし」

悠月 「じゃ、近くのスーパーにでも行ってみるか」

悠月さんに引っ張られるようにして、私は近所のスーパーへ向かった。


悠月さんの家からちょっと歩くと、大きなスーパーが見えてくる。

主人公「あ、あそこだね」

悠月 「おー、いつも遠目で見てたけど、入るのは初めてなんだよな」

主人公「・・・悠月さん、もしかしてスーパー自体、行くの初めて?」

悠月 「よくわかったな」

(だって、悠月さんほどスーパーが似合わない人っていない・・・)

(そもそも、自炊しなかったら来る用事なんてないもんね)

悠月 「よし、買うぞ!」

主人公「そんな、気合入れて買うほどのものは・・・」

子供のようにはしゃぎながら入っていく悠月さんを、まるで母親のような気持ちで追いかけた。

悠月「これ、押していいのか?」

主人公「カート?いいけど・・・」

(・・・カートを押す悠月さんの姿・・・ものすごく貴重かも・・・!)

(ああ、デジカメ持ってきてない!こうなったら携帯で・・・)

記事のことも考えて、携帯のカメラで悠月さんを撮影。

悠月 「すげーなこれ!思いもんでも買えるぞ!」

主人公「う、うん・・・」

(・・・撮られたことに気づかないほど、テンション上がっちゃってる・・・)

(私にとっては当たり前の場所だけど、悠月さんはむしろかなり新鮮だよね・・・)

悠月 「おっ、なんだこれ!」

主人公「なんだって・・・肉だよね」

悠月 「へー!こうやって売ってるもんなのか・・・」

悠月 「俺がみたことあんのは、全部皿に乗ってるからな」

主人公「普通はこうやってトレイに入って、ラップがかけられてるものなんだよ」

悠月 「皿に乗って売られてんじゃねーのか」

(なんかアレだな・・・)

(お魚は、切り身の状態で海を泳いでると思ってる子供みたいな・・・)

主人公「・・・って、悠月さん!?」

主人公「なんでキノコの方のトリュフなんてカゴに入れてるの!?」

悠月 「あ?高いもん使ったら、うまいのができるだろ?」

主人公「もしかしてツッコミ待ち!?」

主人公「キノコのトリュフは、チョコのトリュフとは無関係だよ!?」

悠月 「おまえ・・・バカにしてんのか!俺だってそのくらいは知ってるよ!」

悠月 「あ!このキャビアとか入れたら・・・」

主人公「高いもの入れればいいってもんじゃないから!」

主人公「っていうか、なんでスーパーなのにトリュフとかキャビアなんて売ってるのここ・・・」

悠月 「一応、ここはセレブ御用達のスーパーらしいからな」

悠月 「こんくらい売ってて当たり前だろ」

悠月 「おっ、イチゴジャム!チョコの中にイチゴジャム入れたら、絶対うまいだろ!」

主人公「それはもう、素人が手を出してはいけない領域のような・・・」

主人公「チョコとイチゴジャムが混ざっちゃって、大変なことになるような気がするけど」

悠月 「なんだよ、それでもチャレンジするもんだろ、人間なら」

主人公「意味がわかりません」

主人公「もう、早く会計しちゃいましょう」

(これ以上お店の中を歩くと、とんでもないものを買われそうな気がする・・・)

悠月さんが会計を済ませて、買ったものを2人で袋に入れていると・・・

奥様1「ねえ、ちょっと奥さん・・・」

奥様2「あらやだ、私もさっきからそう思っていたところよ」

奥様3「やっぱりそうよね!?」

(・・・なんだろう?なんかこのお店の中が騒がしいような・・・っていうか、この雰囲気・・・)

(知らないうちに、なんか遠巻きに女の人に囲まれてる!)

奥様1「でも・・・ほら、隣にいる人、誰かしら?マネージャーさん?」

奥様2「それにしてはちょっと親密よねえ・・・もしかして彼女?」

奥様3「そういえば、前に噂になったことあったわよね?」

奥様3「白雪姫?人魚姫?編集部の人とかって・・・」

(シンデレラです・・・)

(っていうか、あんまり悠月さんの近くにいたらマズイよね・・・)

(彼女といたって噂になって悠月さんに迷惑がかかっても困るし・・・)

奥様達の視線を感じて、さりげなく悠月さんから離れる。

でも、すぐに腕をつかまれた。

悠月 「おい、どこ行くんだよ」

主人公「え、あ、あの・・・」

悠月 「おまえは俺の自慢の彼女なんだから、堂々と俺の隣にいればいいんだって」

(自慢の彼女・・・)

(どうしよう、すごく嬉しい・・・)

奥様4「あの・・・北大路悠月さんですよね!?」

奥様4「私、あなたがデビューしたころから大ファンで・・・」

一人の奥様が果敢に悠月さんの前に進み出る!

悠月 「ありがとうございます」

悠月 「デビューしたころから応援してくれてるなんて、嬉しいです」

(わー、悠月さん、営業スマイル・・・)

(でも、普通の人ならあれでがっちりハートをつかまれちゃうよね・・・)

奥様4「あらちょっと!やっぱりいい男!」

奥様4「握手してもらえるかしら?娘に自慢しちゃう!」

悠月 「もちろん、喜んで」

奥様1「ちょっと!じゃあ私も!」

奥様2「私、サインもお願いしていいかしら!?」

奥様3「あの、ここに『みえ子さん江』って書いてください!」

一気に押しかける奥様達に、悠月さんは笑顔を絶やさず対応する。

(さすがプロ・・・こういうのも、慣れてるんだな)

(でも・・・ちょっとこれは・・・)

気が付くと、お店にいた女性たちがみんな詰めかけたような情態になっていた。

主人公「ゆ、悠月さん!大丈夫!?」

悠月 「さすがにこれはヤベエな・・・」

従業員「あの、こちらへ!」

(あれ、従業員さん!?)

(なんとかしてお店の外に出ないと、迷惑がかかっちゃう!)

店長 「みなさん、落ち着いてください!」

奥様2「ちょっと、悠月さんを出してよー!」

奥様4「私、握手してもらっちゃった!」

奥様3「私なんて、サインしてもらっちゃったわよ!」

(うわ、どうしよう、すごい騒ぎに・・・!)

従業員「こっちに裏口がありますから、そこから出てください!」

主人公「あの、すみません!お店に迷惑かけちゃって・・・」

従業員「いえ、私も悠月さんのファンなので、嬉しかったです!」

従業員「それに、悠月さんが来てくれた!って噂になれば」

従業員「女性のお客さんもいっぱい来てくれますから」

悠月 「バンバン宣伝しちゃってください」

従業員「ありがとうございます!」

従業員「あの・・・応援してます!がんばってください!」

悠月 「うん、ありがとな」

(さ、さすが・・お店の人まで味方につけるとは・・・)

私達は店員さんの協力で、なんとか外へ出ることができた。

主人公「すごい騒ぎになちゃったね・・・うわ、あのお店、入り口がすごいことに・・・」

遠くから見ると、お店の出入り口に人が詰めかけて、騒然となっている。

悠月 「ま、これであの店も繁盛して、良かったんじゃねーの?」

主人公「悠月さんって、すべてのことに関してポジティブだよね・・・」

(でもチョコの材料は買えたし・・・お店には悪いことしたけど)

(とりあえずよかったな・・・)

悠月 「あ、おい」

主人公「え?」

悠月 「持つ」

主人公「え?大丈夫だよ、そんなに重くないし・・・」

悠月 「いーから」

悠月さんが、私の手からビニール袋を取り上げる。

(わざわざ重い方を持ってくれた・・・)

主人公「悠月さん・・・ありがとう」

悠月 「・・・別に」

悠月 「つーか、こうやってスーパーの袋持って歩くのも新鮮だな」


選択肢

 A:同棲してるみたい

 B:夫婦みたい

 C:家族みたい


主人公「こうしてると、周りからは夫婦みたいに見えるかな」

悠月 「見えるだろ」

(そ、即答!?)

(『バーカ』って言われるつもりで言ったのに・・・)

悠月 「おまえとこうやって歩くのも、新鮮だしな」

悠月 「さっきみたいな騒ぎがいつもだとメンドーだけど」

悠月 「でも、○○がいるなら、たまには庶民の暮らしも悪くねーな」

主人公「庶民って!」

(確かに、悠月さんの暮らしに比べたら庶民だけど・・・)

(でも、いつもは私がセレブな体験をさせてもらっているせいか、すごく新鮮・・・)

主人公「悠月さんが買い物袋持つ姿、意外と似合うね」

悠月 「バーカ。俺はなんでも似合うんだよ」

主人公「今度はエコバック持ってこなきゃ」

悠月 「なんだよ、エコバックって」

話しながら、悠月さんが手をつないでくれる。

(近い将来、これが当たり前の光景になればいいのにな・・・)