以下ネタバレです
ゆさゆさと体を揺らされて、目を覚ます。
主人公「・・・未来くん」
未来 「○○ちゃん、起きて」
主人公「ああ、ここドバイだっけ・・」
未来 「起きられる?どうしても見せたいものがあって・・・」
主人公「うん、起きられるよ。でも・・・、まだ外暗いね・・・」
時計を見ると、まだ5時30分。
正直まだ眠い・・・。
未来 「早く起きてよ~」
主人公「うん・・・、ちょっと待って」
なかなか起きてこない私の頬に未来くんは優しくキスをする。
未来 「起きないと、これよりももっとすごいことしちゃうよ」
じゃあ・・・起きるのやーめた!! (≧▽≦)
主人公「もうっ、起きるよ」
未来 「ふふ、じゃあ待ってるから準備してね」
私は起き上がって、出かける準備を始めた。
未来くんに連れられてやって来たのは、砂漠。
まだ青みを帯びた空が、パノラマに広がっている。
主人公「砂漠って、静かなんだね。砂が風にさらわれる音が聞こえそう」
未来 「見渡す限り、砂しかないもんね。アラビアンナイトの世界って感じじゃない?」
未来くんは、さっきから腕時計を気にしている。
主人公「あ、もしかして日の出を待ってるの?」
未来 「うん、当たり。もうすぐのはずなんだけど・・・」
主人公「・・・あ、未来くん見て!」
地平線から、太陽が顔をのぞかせる。
ゆっくりと、真っ白な光が昇り、私たちを照らし出す。
隣を見ると、未来くんが朝日に向かって手を合わせている。
未来 「来年も、○○ちゃんと一緒に朝日が見られますように」
(未来くんったら・・・) うっ・・・可愛い(*^o^*)
私も朝日に向かって手を合わせる。
主人公「来年も、未来くんと一緒にいられますように」
微笑み合って、砂漠の朝日を眺めながら手をつなぐ。
会話はなくても、つないだ手からお互いの感動が伝わる感じがした。
一度近くの街で昼食をとってから、もう一度砂漠へ。
気温は昨日ほど上がっておらず、長袖のシャツを羽織るくらいでちょうどいい。
未来くんは現地のスタッフの人と話して、4WDを借りて戻ってくる。
未来 「○○ちゃん、今日は砂漠満喫ツアーだよ!乗って!」
主人公「え。未来くん、運転できるの?」
未来 「あ、そっか。○○ちゃんと一緒の時って、たいていタクシーだもんね。日本だとそんなに乗ってないけど、こういうレアな体験が出来そうなときは乗ってるよ」
主人公「そうなんだ」
(未来くんが運転してくれる車に乗れるなんて、ちょっと楽しみ!)
未来くんがハンドルを切るたび、ブレーキ音が晴れ渡る空に響く。
起伏の激しい砂漠では、車が動くたびに車体が大きく傾く。
未来 「砂漠のドライブ、楽しいよね。日本と違って、交通規制もないから好き勝手に運転できるし」
楽しそうに言う未来くん。
でも、私は必死に車内でしがみついている状態だった。
このデコボコの地面を走るのだから、当たり前なんだけれど。
さらに、未来くんはスピードを出すのが大好きみたいで、はしゃぎながら飛ばしてる。
(これじゃまるでジェットコースターだよ!)
(未来くんとの初めてのドライブなのに、しがみついてるだけで必死だし・・・)
ガクン!
車体が大きく揺れて、しがみついていた手が外れる。
(あっ、しまった!)
ゴン!!
頭を車の天井で思いっきり打つ。
思いがけない痛みに、打ったところを両手で押さえる。
(い、痛い・・・)
私の異変に気付いた未来くんが、車を止めてくれる。
未来 「○○ちゃん、今すごい音がしたけど・・・大丈夫?」
選択肢
A:大丈夫じゃないと怒る
B:頭を打ったと痛がる
C:安全運転でとお願いする
未来 「今、○○ちゃん頭ぶつけちゃったよね・・・?」
主人公「うん・・・ぶつけた」
未来 「やっぱりそうだよね!大丈夫?」
主人公「えっと・・・未来くん」
未来 「なあに、もしかしてすごく痛むの?」
主人公「ううん、そうじゃなくてね。できれば、もう少し安全運転にしてくれると嬉しいなって」
大人なので、ちょっと優しく諭します(^_^;)
未来 「ごめんなさい、つい夢中になっちゃった・・・」
主人公「未来くん、好きそうだもんね。こういうの」
未来 「大好きだけど、もう絶対気を付けるから!安全運転で行くね。砂漠だからちょっと揺れちゃうけど」
未来くんは、スピードを落として、ゆっくり動き出した。
(ホントは、こういうアトラクションっぽいこと、大好きなはずなのに・・・)
主人公「ありがと、未来くん」
未来 「ううん、さっきのは僕が悪いもん!ホントにゴメンね」
そこから先は慎重に運転してもらえたので、快適にドライブを楽しめた。
しばらく走ってから、私たちは外で休憩を取ることにした。
砂丘の砂には、車のタイヤ痕と、私たちの足跡だけが残っている。
(なんだか、世界に私達だけしかいないみたい・・・)
砂丘の彼方を眺めていると、茶色がかったもやのようなものが見える。
主人公「・・・あれ?未来くん、あれって何だろう。なんだかもやみたいな・・・茶色いのがどんどん近付いてくるけど」
私が指さした方向を見ると、未来くんは眉をひそめる。
未来 「・・・あ。まずな、砂嵐だ」
逃げた方がいいのかと慌てる私に未来くんは車に戻ることを提案。
砂嵐はよく起こることで進路を見てもその方がよさそうだと。
未来くんはぽんぽんと私の頭を撫でてくれる。
その手の優しさに、気持ちも落ち着いてくる。
(未来くんがそう言ってくれると、安心できるなぁ。こういう時は私なんかより全然頼りになるもん)
未来 「ふふっ、○○ちゃんのほうが年下みたいだね。なんだかお兄ちゃん気分で楽しいな」
(そういわれると、ちょっと複雑な気分・・・)
車内に戻ってから数分後、砂嵐に呑み込まれ、太陽の光も届かなくなった。
車体がカタカタ揺れるくらいで、車の中に砂嵐が入ってくることもない。
(でも、やっぱりちょと怖いな・・・)
未来 「・・・怖い?」
未来くんが、少し意地悪そうな笑顔で私に尋ねてくる。
主人公「ちょっと怖いけど、大丈夫」
未来 「僕もいるしね」
主人公「うん。頼りにしてます」
やがて砂嵐が収まると、周囲には静けさと晴れやかな空の色が戻ってくる。
(自然って、すごいなあ・・・。さっきの嵐がウソみたいに穏やかになってる)
未来 「何も大事にならなくてよかったね。さて、時間も時間だし、そろそろ帰ろっか」
未来くんが、車のエンジンをかけようとしたその時。
未来 「・・・あれ?」
主人公「どうしたの?」
未来 「エンジンがかからない」
未来くんは、何度かエンジンをかけようと試みる。
けれど、何の音も聞こえてこない。
未来 「うーん。さっきの砂嵐のせいで壊れちゃったのかな」
周囲には、まだ街の影も形も見えない。
砂に囲まれ、草の一本すら生えていない場所。
未来くんは車の様子を見に外へ出ると、トランクやボンネットを開けて状態を確認する。
珍しく難しそうな顔をして、未来くんは戻ってきた。
エンジンが砂だらけでダメっぽい・・・。
救助を待つしか方法がない。
未来 「もし、助けが来なかったら・・・僕達ここで死んじゃうかもしれないよ・・・」
未来くんがこんなふうに不安ながる姿って、あんまり見たことがない。
選択肢
A:きっと助けに来てくれる
B:絶対大丈夫だよ
C:もしもの時は歩いて帰ろう
主人公「きっと、誰か助けに来てくれるよ」
未来 「そうかな」
主人公「この車を貸してくれたスタッフさんたちが探してくれるよ」
未来 「・・・ホントに来てくれるかな」
主人公「大丈夫だよ。未来くんと一緒なら乗り越えられないことなんてないと思うから」
未来 「ホントにそう思ってくれてるんだ・・・嬉しいな。やっぱり○○ちゃん大好き」
急に未来くんが私に飛びつくように抱きついてくる。
主人公「ちょ、ちょっと、そんな大げさな」
未来 「そんな○○ちゃんの期待にはやっぱり応えないとね」
未来くんはニヤリと笑って、携帯電話を取り出す。
主人公&私「え、砂漠でも携帯って使えるの?」
未来 「うん、携帯って言うか・・・ちょっと違うんだけどね。うちで開発中の製品だから、詳しくは内緒」
なんだろ?
未来くんはどこかへ電話をかけている。
(スタッフの人に電話したのかな?)
未来 「もう大丈夫だよー。あとはゆっくり休んでよう」
主人公「どこに電話を掛けたの?」
未来 「それは秘密だよ」
(誰が来るんだろう・・・?)
15分後。
バラバラ・・・
頭上で何かのプロペラ音がする。
ヘリコプターが降りてこようとしている。
(ヘリコプター??)
着陸したヘリコプターから出てきたのは、昨日であった大富豪。
通訳の人も一緒にいる。
主人公「未来くん、なんで昨日の人がここに!?」
未来 「ああ、あの後せっかくだからお友達になったんだよ。これからいろいろとお仕事出来るかなっと思って」
主人公&私「えっ、いつのまに!」
未来 「ふふっ、そういうの得意だから」
未来くんはにこにこ笑って私を見つめる。
(・・・もしかして・・・!)
主人公「未来くん、もしかしてさっき弱気なことを言ったのって・・・私のこと試したんでしょ!」
未来 「うーん、試したっていうより、ちょっとからかっちゃった」
主人公「ちょっと!」
未来 「でも、さっきの○○ちゃんの言葉すごい嬉しかったよ。あんなこと言われたらますます○○ちゃんのこと好きになっちゃうよ」
主人公「・・・もう」
未来くんは傾きかけた太陽の下、鮮やかに笑ってみせた。
私達は大富豪に助けられて、近くの街へと戻ってきた。
大富豪はこれから会議だと言って、そのまま別の国へと出かけて行った。
今はレストランで食事中。
遭難した後の食事は、また格別の美味しさだ。
主人公「ごはんが食べられるって幸せだね~」
未来 「あははっ!○○ちゃん、ホントに幸せそう」
そのとき、未来くんの電話のバイブ音が聞こえた。
未来 「あ、ちょっと待ってね」
未来くんは手短に電話を終えると、私に微笑んで言う。
未来 「準備できたから、行こっか」
主人公「え、どこに行くの?」
未来 「せっかくアラビアに来たんだからね。アラビアンナイトごっこ」
こういうところは子供っぽいよね。それがまたいいんだけど・・・
未来くんはいたずらっ子のように笑って見せた。
夜の砂漠は、ぽっかりと明るい。
今夜は満月。
月明かりが、やさしい光を砂漠に降らせている。
主人公「昼とは全然違うね」
未来 「エキゾチックで、ドキドキするのは夜の方だと思うんだけど」
主人公「そうかも」
夜の砂漠は少し冷える。
未来 「○○ちゃん、寒い?」
主人公「・・・ちょっと」
ふっと未来くんの横顔を見る。
やわらかい月の光に照らされて、ぼんやりと浮かび上がっている。
(キレーイ・・・)
未来 「・・・なあに?」
主人公「キレイだなと思って」
未来 「うん、キレイだよね」
主人公「違うよ、そっちもだけど・・・未来くんの横顔が、キレイだなって思って」
未来 「ふふっ、一緒だ」
主人公「え?」
未来 「僕も、この景色のことだけを言ってるんじゃなくて・・・○○ちゃんが、キレイだなって思って言ったんだよ」
主人公「未来くんってば、ホントに私を喜ばせるのが上手だね」
未来 「冗談じゃなくて、ホントなんだけど?」
未来くんが小さく笑って、私の頬にふれる。
未来くんの瞳が、レモンクリームみたいな月の光に染まっている。
(ホントに、未来くんキレイだな・・・)
目を伏せると、私たちはキスをした。
こんな砂漠の夜には、やさしいキスがよく似合う。
それから未来くんをぎゅっと抱きしめて、彼の胸に顔をうずめた。
やっぱり未来くん可愛いなぁ・・・
母性本能くすぐられるわ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: