第29回党大会の2日目、山下芳生副委員長による「松竹伸幸氏の除名処分再審査についての報告」が、代議員による審議なしで拍手によって確認された。

 再審査請求を提出した松竹氏に対して受け取り通知すらせず、大会での一方的報告と拍手で表決したことは、この党の度量のなさをあますところなく示している。
 党大会間近になって再審査請求の「資格」がないとする土方声明が出されたことから松竹氏の請求「却下」は火をみるより明らかだったが、問題は報告の中身である。「多数派形成のための活動」が「派閥・分派をつくること」だとする党指導部の見解、さらに編集者としての行動を「分派活動」だとする地方の党機関の見解、これらの特殊な見解が党大会で表決されたことはきわめて重い意味をもつ。これは党指導部に対する批判の抑圧効果しかもたらさず、今後の党の自己改革を妨げるだけだ。

管理人(2024/1/17)