『日本共産党の百年』を、資料収集と並行しながらやっと読み終えた。全体として、不破氏のものの見方(記述方法)が基調になっているという印象を受けた。
今回は主に『百年』で言及されている長めの重要論文、いわゆる〝三つの覇権主義〟(ソ連共産党、中国共産党、朝鮮労働党)を批判する論文中心に掲載した。合わせて収集し掲載した論文等としては、〝廃止〟された61年綱領決定時(第8回党大会)の綱領(草案)の報告、それから個人論文として、立木洋氏の「新植民地主義と日本政府の態度」を掲載。立木氏の論文は、今では見るかげもなくなった17回党大会当時の党の立場を示す一例として掲載した。
「日本政府の自決権への基本的態度は、二つの点から見ることができる。その一つは、アメリカ帝国主義の世界戦略を基本とした対外政策の補完的、協力的役割を積極的に担っているという点であり、もう一つは、日本独占資本の帝国主義的、新植民地主義的対外進出を促進するという点である。」
今では見られないと言えば、前回掲載したいわゆる「10・10」論文は、トロツキーの「永続革命論」や当時の第四インターなどにも触れためずらしい論文である。この論文は、不破氏の党史に関する著作でも『百年』でも留保なしで評価されていることから、トロツキーに対する日本共産党の評価は変わっていないということであろう。
『資料館』については引き続き更新するが、まとまった量の掲載は今回までとしたい。
今回の掲載文書は以下のとおり。
1、党大会関連
・中央委員会の綱領(草案)についての報告(8回)
2、重要論文(国際)
・国際共産主義運動にかんする諸問題についての決定(63/10/18)
・ソ連共産党中央委員会の書簡(一九六四年四月十八日付)にたいする日本共産党中央委員会の返書(64/9/2)
・ニクソンとアメリカ帝国主義(71/8/21)
・日中問題と日本共産党(71/9/9)
・米中共同声明とニクソン美化論の新段階(72/3/25)
・真の平和綱領のために(1981/6/30)
・是認できないポーランドの事態(1981/12/15)
・「労働新聞」の乱暴な覇権主義の論法(1984/9/27)
・核兵器廃絶を世界政治の日程にのせた提案として歓迎(1986/1/17)
・米国の対リビア爆撃を糾弾する(1986/4/16)
・野蛮な覇権主義の典型のあらたな証明―朝鮮労働党『国際生活』誌論文がしめすもの(1986/6/29)
3、重要論文(国内)
・「納税者憲章」の提案(1992/2/15)
・労働基準法の抜本的改正についての提案(1992/2/29)
4、個人論文(立木洋)
・新植民地主義と日本政府の態度(1986/4)
管理人(2023/10/14)