24/7とは・・・・・??
ヒップホップ用語の1つである。めんどくさいから説明を端折ると「24/7=always」である。
最近はJ-POPアーティストとのfeaturingが著しいJ-HIP HOPだが、恋愛関係の曲が多いためか最近はこの単語が歌詞に頻出である。
今回のお話は、前回の24/7とは違うサイドのストーリー。今回は我が駒澤大学体育会洋弓部部員であるジンダムをモデルにお話を進めよう。
前回は相当ふざけた内容で書いてしまったが、今回はガチで話を書こうと思う。
それでは、始まり。
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「今年のバレンタインこそ、一番大切なあの子に想いを伝えられたらいいな。
・・・・いや無理だろどう考えても。あー無理無理。
うっわ!なんかもうイルミネーションとかバレンタインデーとかマジでもう死ねよ!」
こう言いながら街を歩いていくのは村下新(むらしも あらた)である。
彼は私立駒日大学の1年生。地元は北海道の出身である。
高校時代からアーチェリーを始め、駒日高校進学後でもアーチェリーは続けている。
ちなみにスポーツ推薦で入学しただけあって、アウトドア・インドアでレッドバッジを取得する程の実力。
全国から「蒼い鬱神」という異名を取るほど、実力はあるのだがいかんせんマイナス思考なのが玉に傷。アーチェリーに対してはプラスに切り替えられるからいいのだが。
彼は過去に手痛い失恋を経験して以来恋に大変臆病になっている。
失恋を言いわけにするタイプというか、とにかく鬱になって仕方ないというか、もっと言えば自分に対して生易しいのかもしれな
「その辺にしておけよ!!もう余計落ち込んじまうじゃねえかよー!!(◎`ε´◎ )」
と、とにかく(^▽^;)この新が小説の主人公である。
季節はバレンタインデー。いつぞや雨宮剛太郎という彼の先輩が秘密結社リアキラーを立てて「リア充抹殺計画」というものを立てたものの、当然計画倒れに終わってしまったためにリア充は世の中にはびこっていた。
※リア充抹殺計画については過去の小説「君と僕とリア充と」を参考
ちなみにリア充は決して害虫とかそんな存在ではない。それなのに新は
「どいつもこいつもイチャイチャイチャイチャしやがってよぉ!!ヽ(`Д´)ノ
俺だって彼女欲しいよコンチキショー!!」
叫んだって得られるものは変人を見ているかのような通行人の眼だけである。
いや、変人か。失礼。
その手痛い失恋というのは、よりにもよって悲惨なものであった。
ものすごく縮めて説明すれば、それまで付き合っていた部活の同期の彼女である秋元結衣(あきもと ゆい)を2個上の先輩にあっさりと盗られたのである。
しかもよりにもよって春合宿の最終日前日の飲み会に、酔ってしまって新が
「だいしゅき!結衣タンだいしゅき!だから・・・・
僕の瞳に、ナイス☆ショットо(ж>▽<)y ☆」
と意味不明なことを叫んでしまったために周りの部員共々結衣までドン引きしてしまったのである。
それを見計らったかのように、4年生である宮森亮矢に
「こーれは事件だね!大丈夫かい秋元?ちょっと騒がしいし、夜風に当たろう」
といって結衣共々連れて行かれた。
これは後の話だが、亮矢に結衣が
「せっかくだし星を見に行かないかっ('-^*)/(キリッ」
と言われた瞬間に結衣も
「先輩・・・・・私・・・・・・そんなこと新に言われたこと無かった・・・・・です。
だって射場デートばっかりでどっっっっこにも普通のデート連れてかれなかったんですもん(ノ_-。)
先輩、これからはあなたの瞳にナイス☆ショットですねヘ(゚∀゚*)ノテヘヘ//////////」
お前、その言葉にドン引きしたんじゃなかったのか。
兎にも角にも、そんな手痛い自己責任失恋を経験した新は恋愛に対して臆病になっているだけなら良かったのだが・・・
その怒りをリア充共にぶつけていた。特に部員だ。
夏合宿の時から交際が発覚してしまった春大と弓音だったが、もちろん他人の前ではイチャイチャすることなく過ごしていた。
部内恋愛がいかに他に対して迷惑をかけるかは知っていたからである。そりゃあ目の前でイチャイチャしてれば誰でもイラつくものだが。
が、さすがに二人とも普通の大学生カップル。たまにはイチャイチャしたい。
「ねえ春、あたし久しぶりにお台場行きたいなー♪
o(〃^▽^〃)o」
「おお!そうか。じゃあ楽に行こうぜ!!」
会話が全く噛み合って無い気がするが。
街中で手をつなぎながら歩いていく。たまたま今日は全体練習が無かったので、1か月に数回の普通のデートの日だ。アーチャーカップルは大変である。
それをたまたま見かけてしまった新は目をギラリ((o(-゛-;)
「ユルスマジ。リアジュウユルスマジ。」
ナレーターである私も相当嫌な予感がする。
「先輩たち、自主練もしないでこんなところで余裕ぶっかましですか!!いいですねえトップアーチャーカップルは!!」
的中した。アーチェリーだけに。
・・・・・おっと、むなしい空気はスルーしてナレーションを続けよう。
いきなり街中で声をかけられた二人は、びっくりすると同時に
「たまにはいいじゃないか。ハッハッハッ」
「そうだよ~・・・・私達もたまには・・・・ね?(ドラビ・・・じゃなかった春大と目を合わせて)それより新、こんなところでどうしたの?」
大人の対応だ。怒らずに汚い可愛い後輩の対応をしている。
「どうしたもこうしたもありますかいなぁ!!」
中途半端な関西弁は辞めて欲しいと思った君、至って平常だ。
「だってだって、俺・・・・もういいッス!お忙しい中失礼しました!自分これで!」
どうしてここにきた理由ぐらい話してから行けよって思った君、平常だ。
「あぁ!・・・おい。仕方無いヤツだ。ハッハッハッ(´▽`)」
「新もあんなことやっちゃったもんねー。仕方無いかあ。・・・・あ!でも、ひょっとしたらあの子のこと知ってると思う?」
「知らないだろうなあ。そうなってるってことは。」
「ねー(*´Д`)=з あ、春!あそこのお店行こうよ
あたしクレープ食べたい!」
「そうだな。あぁ、そうだよ!俺たちはクレープ屋さんに行くんだ!ハッハッハッ。あ、でも今財布の中500円しかないな。何せ俺はニューウエーブに」
「あーいいからいいから(;^_^A 早く行こうしゅんちゃん
(*゚ー゚*)」
色んな意味でイってるすごいカップル2人は街中に消えていった。
「あ、雪・・・・じゃねえし!!こんなん地元で散々見たから見たくない!さむっ」
寒がりだったようだ。
いつの間にか雪が降ってきていた。
「仕方ないな。先輩たちに八つ当たりしても。」
よくぞ言った新。
「やっぱリア充爆発しろ!!」
今の撤回。
いつも通り、仕方なく三子玉川(みこたまがわ)にある大学の射場へいく。
手元には先輩であるブラックから渡されたレモン牛乳のリラックマがある。
・・・・・あれ?これ仮面ライダー???
失礼(;^ω^Aこっちこっち。
「一人寂しくアーチェリーか!まあ弓が恋人だっけ?バカは言うことが違うよね!」
ひねりつぶした。
いつも通り弓を出す。弓はWIN&WINのINNO CXTにINNO EX POWERの実質48ポンド。
色は蒼い鬱神なのに白。
実は新はWIN&WINのスポンサーなのだ。なので弓をテスターとして使っている。
30を黙々と射つ。58・59・57・・・安定して高いスコアリングだ。
恋愛もスコアリング出来れば
「真の鬱を感じられるのは、今の俺だけだ。誰にも邪魔なんかしちゃりるfwe88yfi」
噛まなければカッコ良かったな。
一人で黙々と射ち続ける。
そこに
「失礼します!ちわ!・・・・あ、新じゃん!こんなに寒いのに・・・」
「あ、理香先輩じゃないっすか。ちわっ!」
そう言いながら来たのは4年生の理香である。
「あたしもインカレインドア近いからねー。時間無いからなあ・・・・」
「あ、理香先輩は最後のインカレインドアでしたね。」
「そ(*゚ー゚*)いやー寒いよねー」
二人で18を射つことになった。
二人とも雪が降る中で射ち続けていく。
二人は「駒日最強コンビ」としても名を轟かせていた。
もちろん弓音や春大もいるが、この2人は必ずインカレ関係の大会で3位以内に入っている。
二人でインカレターゲットで優勝した時は、思わず抱き合ったほどだ。
地方への遠征や練習・・・・・いつでも二人は一緒だった。
そういう意味で、新にとって理香は「師匠」であり理香にとっても「愛弟子」であった。
ただ、新には違う感情が湧きあがってきていた。
好き。どうしようもなく、理香が。
隣で射ちながら、ドキムネが止まらない。
弓音「ドキムネってなあに?」
察してくれ。頼む。
理香はGMXにINNO EX PRIMEを使っていた。実質38ポンド。女子なのに高ポンドを引きこなす。
色はどういうわけか新と同じ白。ちなみにこれを使う前もプロアクセントの白。どうしてなのか・・・・??
新は、いつか想いを伝えなければいけないことぐらい分かっていた。
早くしないと理香は卒業する。
でも、新の失恋が全てに対して前に進めなくしていた。
射ち終わって、矢取り。これを何十回何百回も繰り返す。アーチェリーほど単調でキツいスポーツも無い。
さすがに寒かったのか途中休憩。
「はいこれ。」
「あざっす。あ、このコーヒー好きなの覚えてくださってたんですね。」
「当たり前でしょー(*⌒∇⌒*)あんたの好みなんて、もう19年も一緒じゃ分かるって」
なぜ19年なのか?
実は新と理香は幼馴染だったのだ。高校までずっと同じ。実を言うと、新がこの大学への誘いを受けたのは理香が入学したことがきっかけだったりもする。
「昔は理香ちゃんって呼んでくれたのに、大学入ってから理香先輩だなんて・・・・寂しいなあ。うえーん(/TДT)/」
「それじゃあ弓音先輩と同じじゃん!(^▽^;)」
「そう?あ、やっと昔に戻ったねー♪」
「あ、いけね。先輩たちにからかわれないためだったのに・・・・。新挽回!」
二人でコーヒーを飲みながら笑いあう。
それは小さいときに笑いあったあの日のようだった。
「全くもうあんたは・・・・あ、そうだそうだ!」
そう言いながら鞄をごそごそと探る。
「はいこれ。」
「あ、これ・・・・サンキュ!いつもありがと。」
渡されたのはバレンタインのチョコ。毎年毎年手作りのチョコをくれるのは理香だけだ。
ただ、渡した後の理香の様子がおかしい。明らかに目線が泳いでいる。
「あれ?ど、どうしたんだよ理香姉、顔真っ赤だけど?」
そう言いながら新の顔も真っ赤だ。
「あ、空けてみてよ!」
「へ?いつもの通りのチョコでしょ?」
包装をゴソゴソと開いて中を見る。
「これいつもとおな・・・・・え?」
その中身はいつもと同じ。ハート形のチョコ。
ただ、そのチョコにはいつもと違ってメッセージが入っていた。
「私の大切で大好きな新へ。」
そう。本当に本命のチョコだったということである。なんか書いててむなしくなってきたのは内緒だ。
チョコをみつめながら新の顔は真っ赤だ。硬直している。
「あ、あのね・・・・私、いつまでも言えないままで卒業したら本当に離れ離れになっちゃうから・・・・言うね。
私新のことだーーーーーーいすきっ!」
「ほ、ほぇ!?∑(゚Д゚)」
驚いて坊主頭に生えた草原がいかり立つ。
「あんた、いつまで経っても言ってくれないからね!男の癖に!\(*`∧´)/
正直秋元のことで相談されたときにすっごく苦しかったんだよ?
でも嬉しそうにしてるあんたの顔見たら応援しなきゃって思ったんだ。
あんなことになるなんて思わなかったけど。」
「う・・・・・。(´д`lll) 」
顔がさっきと違って蒼くなった。蒼い鬱神の見たこと無い真っ青だ。
「今まではずっと弟だって思ってた。
でもね、いつも一生懸命で、ひたむきで、遊ぶこととか放っておいてアーチェリーばっかり。
そんな新、周りはバカだって言ってたけど。
でもね、あたしはそんなあんたが好きになってたの。」
19年の想いが、言葉となって出てくる。涙とともに。
それを新はじっと聞く。
「あんたと一緒に練習行って、試合に出て、たくさんの時間一緒に過ごした。あたしがここきてからしばらく会えなかったからね。本当にうれしかったんだ。」
「・・・・・。」
「新をもっと近くで、もっと見ていたいの。だから・・・・・だから・・・・」
言葉にならず、途中で涙が出てくる。それを新はそっと抱き寄せた。
「バーカ(・∀・)」
「はああああああ!!??」
「あはははっ!!理香姉、何言ってんだよもう・・・・・。
ありがとう。本当にありがとう。
俺も大好き。マジで大好き!!!!」
二人の影が雪に重なる。
「ふふっ・・・本当に泣かせてばっかりなんだからあんたは・・・・」
「挽回する!」
「約束だよ?」
「当たり前!」
そう言いながら、二人はまた18を射ちに行く。
これからもずっと、ずっと一緒。
━─━─━─━─━─END
うおー!!久しぶりにガチで書きました。
いかがでしたでしょうか?いつもバカエンドになるはずの俺の小説にしては意外だったでしょ?(笑)
いやー・・・・・しかしねえりらっくま、これで良かったのかな?
「べ、別に泣いてなんか無いんだからね!!フン!!///////」
ツ ン デ レ
かよ。

