俺は高校からアーチェリーをしているワケで、それまでは5年間バスケ部にいたためにバリバリの体育会できた。
バスケ部の頃の思い出は良くない。ワケわからないしごきがあったからだ。
監督だったり、先輩だったり。
休日は練習が始まる3時間前には学校に行って、体育館の鍵を借りる。当然学校が空いてない中先生が来るのを待つ。
バスケがうまい1年は優遇され、俺は下手だったから雑用ばっかり。
1リットルあったスポーツドリンクが先輩が黙って勝手に飲んで自分が飲む時にはすっからかんな時もあった。
先輩が来たら自主トレを一旦止めて『ちわっ!』と挨拶。
町中で、学校で会っても同じ。足を止めてデカイ声でちわっ!と挨拶。
先輩にプレーで迷惑をかけたらぶん殴られた。
監督も何度も張り手をやられ、練習中に悔しくて泣くこともしばしばだった。
思い出したくないけど、今だから笑えることだ。
高校のアーチェリー部は緩かったけど、挨拶は欠かさずにやっていた。
更に大学。緩すぎて最初は戸惑いつつ、他大の連中の真似をしながら
『失礼します!』『ちわっ!』『した!』『やっ!』
という挨拶、掛け声も覚えた。
体育会の良いところは礼儀が徹底されてることだ。
ただ、ワケわからないしごきとかはいらないけど。
うちの大学のOBはたまに部の運営方針に意見するときがあるぐらいで他は口出しをしない。『お前達の部なんだからお前達で作るんだ。』っていうのが、うちのOB皆様の意見だ。
他の大学と比べてOBがかなり寛容だ。
過去の実績もある。
けど鼻にかけたり自慢はしない。
だから俺はOBを尊敬している。
本当に恵まれてるなと思う。
うちが廃部寸前になったときに力を貸してくださったOBの方々は今でも本当に良くしてくれる。
だから駒大も息を吹き返し、俺もアーチェリーをやれている。
体育会として、あるべき礼儀を守ること。
それは失っちゃいけないものだと俺は思う。
OBにも恵まれてるし、前のような『強いけど楽しくない駒大』じゃなくて、『強くて楽しい駒大』を作り上げていくことが、俺たち現役の使命かなって思う。
そのやる気は卒業まで絶やさないつもりだ。
他大の3年は『もう今年で最後にしようぜ』って言ってくるけど、
俺は生涯アーチャーでいたいから、やれるところまでやってみようって思う。