ある展覧会を見に、雨の中千葉市美術館へ。
この美術館は千葉市の中央区役所の七階八階にあるのだが、ビルの下層部に旧川崎銀行千葉支店の建物をそのまま残し、その建物を新しいビルが包み込むように建っている。
建物正面。古い石造りの建物を包み込むように建てられた新しいビルの様子が良くわかる。
このような建築方法を鞘堂(さやどう)建築というそうだ。ロンドンのロンドン塔の近くにもローマ時代の建物を包み込んだビルがある。日本では珍しいと思うが、中尊寺の金色堂が鞘堂建築である。ただし、コレは金箔貼りのお堂を守るために鎌倉時代に建てられたもの。大屋根で覆われた野口英世の生家も、鞘堂といえないこともないか?
上の画像、向かって右側にあるエントランスの内側から見たところ。旧建築と新しい建築がうまく接合されている様子がわかります。
旧銀行の内部。
現在はホールとして利用されています。