悲しみの「しみ」 小山 薫堂
一度 心についてしまった 悲しみのしみは
そう簡単には 落とせません。
新しい経験という”洗剤”で
どんなに洗っても 無駄です。
楽しさを 上から塗り重ねたところで
根本的な解決にはなりません。
時間が経てば しみは やや薄くなりますが
心の影は 消えません。
残念ながら 悲しみのしみ抜き は
存在しないのです。
でも、こう考えたら どうでしょう?
悲しみのしみは、しみではなく
その人ならではの 人生の模様。
そして、痛みから 生み落とされた
優しさの種。
今日は珍しく東京も大雪。
夜まで降り続き、10cmも積もるという予報。
爆弾低気圧 の仕業なんですって!
成人式の晴れ着姿には酷ですね・・。
私、先日、誕生日を迎えました。
成人式を軽く2回超えた とっくにオトナのはずでしたが、
ようやく 今になって
人として少し成長できたかな・・・とやっと思えるようになりました。
これまでよりも、人の傷みや苦しみを深く理解できるようになった気がする から。
「相手の立場になって考える」なんて、あたりまえに出来ているつもりでしたが
出来てなかったんですね・・・これが。
96歳のカナダ人シスターの素敵な言葉。

「人は 生きている限り 成長し続ける作品 」
人生の終わりに自分で納得できる作品でいたいな。
