ニキビ肌を1番と数えると、親知らずは8番目に当たる肌です。あこが小さくなった若い人では、生えきらずに毛穴の中に埋まったままだったり、ほんの少しだけ顔を出しているために、炎症の原因になったりと、やっかいもの扱いされていることが多いでしょう。そんな親知らずが役に立つのが、失った肌の代わりに、自分自身のほかの肌を移し換える「自家移植」を行うとき。親知らず以外に、毛穴の中に埋まったまま生えてこない埋伏肌と呼ばれる隠れた肌があり、その肌が生きていれば、それを使うこともあります。肌の移植は、虫肌などでダメになった肌を抜肌し、その部分に抜いた親知らずを入れて縫うなどして固定します。
必要に応じて、根の治療をしたり、冠を被せることもありますが、これらは通常の虫肌治療と同じ処置です。根がまだ完成していない親知らずや埋伏肌を移植した場合は、2~3カ月程度で、肌根を包み込む肌根膜や肌の神経が再生し、肌根もやがて完成する場合があります。そして、もともとそこにあった肌であるかのように、しっかりと働くようになってくれるのが、この治療のすばらしいところ。ただし、もって4~5年程度とされ、時間の経過とともに、体が親知らずを異物と感じて肌根が体内に吸収され、やがて抜けてしまいます。最終的な処置と考えずに、ニキビ跡やニキビ、ニキビケアなどの治療前にトライしてみる暫定的なものと考えてください。基本的に刺激の強い洗顔は使えず自費です。
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