こんにちは。

5月は陽気がよくて
比較的過ごしやすい温度だったり
季節ですね。

仕事をはじめとして
勉強などもとってもはかどる時期です。

さてその中で
真山 仁さんの書いた
「疑う力」を読んでみました。

 

 

 


作者は企業買収の裏側を書いた
「ハゲタカ」でデビューした
新聞記者なども勤務経験のある方です。

慶応大学の慶応丸の内キャンパスで
実際に公開講座となった
「「正しい」の疑い方」を基にして

その際のレポートを提出しつつ
講義で議論を踏まえて
話しが進みます。

それぞれの章に
ショートストーリーが入っているのも
楽しめますし

それぞれの章について
「課題」や「テーマ」があって
とても面白く

1章1章それぞれで読んでも
読み応えかつ
考えさせられるテーマが満載で
興味深く読めます。

第1章では「幸せ論」
としてお金と経済をはじめとして
日本における幸せとは?という問いかけになっています。

第2章では「民主主義」とは?
民主主義の功罪と、
本来のあるべき姿に戻れるか?という文章です。
現代で「個性化」を問われている中では
面白いテーマです。

自分自身は「民主主義」は面倒くさい、

と思っていたのですが
それは、それぞれの個性を尊重すれば尊重するほど
話し合いなどが重要になってきて
 

折衷案が出てくる、

「中庸」のよさがでる、

さらに

進化することにつながるということが
よくわかり、納得させられました。

第三章は
「疑う力」を養うということで
「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーの
小説を用いて「正しい」を疑うという
至極全うなお話になります。

「ちょっと待てよ」と立ち止まって
自分で考える、
巧みな嘘を疑ってみる、
そうすると「情報発信者」の発信意図があり
自分たちを欺こうとしていることもあることに気が付きます。


第四章は「エネルギー」問題について
SGDSと言われている
クリーンエネルギーたち。
これらから日本のエネルギー問題を多面的に検討します。

これは小学生くらいから
ずっとずーっと社会の時間などに
テーマになる問題点で

さて、問題に対して
それぞれの立場からの長所短所を知って
自分自身はどのようなものがいいのか
意見をもてるのが重要かと思いました。

第五章は「安全保障」の問題
自分としては
ここの視点は目からうろこの問題提起でした。

「戦争」が悪いことは当たり前なのですが、
そのような状態にならないために
どうしていくのか、

今の日本の現状、世界の現状を踏まえると
なかなか一筋縄ではいかない問題です。

第六章は「未来への指針」として
今までの第一~五章を受けて
日本のこれから
自分たちの立ち位置を考えつつ
若者たちと話し合って
交流するのが大事だとのべています。

現在の日本の
様々な問題点について
ぎゅっと凝縮していて
読みやすくなっている本です。

ぜひみなさんも
一度読んでみてくださいね。