こんにちは。

雨が降って
ひんやり冷たく
冷え冷えしていましたが

日差しは
紫外線たっぷり
じりじり痛い感じくらいの
お天気ですね。

朝日もどんどん
東北側にうつっていって
早い時間から東側が明るくなって
きています。

ゴールデンウィークがもうすぐ
はじまりますね。

今回は
春の土用特集の読書で

大竹文雄さん著の
「経済学的思考のセンス
 ~お金がない人を助けるには~」
を読んでみました。

 

 

 


プロローグで
お金がない人を助けるには?
にぎゅっと凝縮していますが、

キーワードは
「インセンティブ」と
「因果関係」であり

身近にある様々な格差を通して
「経済学」で考えてみることで

経済学的思考のセンスを身につけよう!と
いう本です。

しかしながら
自分としては
昔から
「経済学」のセンスはないな、と
思います。

社会に出るにあたって
「中学生」までの知識で
なんとか乗り切ろうとしていた自分。

苦手すぎてどうしよう、と思っていた
大学生時代でした。

例として
Ⅰではイイ男は結婚しているのか?

 インセンティブと因果関係について
 実際に
 ・いい男は結婚しているのか?
 ・女性は背の高い男性を好む本当の理由は?
 ・肥満防止と自然災害対策に共通するものとは?と

 人々の努力や意欲と
 それぞれの因果関係があるのかどうかを
 統計を通して披露していきます。

Ⅱでは賞金とプロゴルファーのやる気
 リスクとインセンティブのトレードオフと称して
 ・技術者の職務発明に対する報酬の在り方とは?
 ・大学教授を任期制にすると?
 ・賞金の多寡はプロゴルファーのプレーに影響するのか?

 これらについても
 それぞれ統計などを用いて、因果関係をみていきます。

Ⅲは年金未納は若者の逆襲である
 経済合理性か非合理性か
・公的年金は「ねずみ講」なのか?
・ワークシェアリングはなぜ広まらないのか
・成果主義はなぜ失敗するのか?

 日本の中で長年年功賃金がはびこっているため
 これを経済学で説明しつつ
 年功賃金の4つの理論・理由や問題点を述べつつ

 「失業」についても全世界あるいは日本国内で
 データを元に話をしています。


Ⅳでは所得格差と再分配
 格差社会の幻想と未来では
・日本の所得格差が拡大してきたのはなぜか?
・みかけの不平等と真の不平等とは?
・所得格差の拡大を心配うる人が多いのに、
 小さな政府が支持されるのは?


それぞれの親しみやすい疑問から
実際にはどうなのか
データや統計を元にしつつ

「意欲」「インセンティブ」をみながら

格差が生まれつつ

その格差との因果関係について

経済学的に問題点について
考えていくということが繰り返されます。

頭の体操といった感じですが、
データをみるときにも
疑問を持ちながらやっていくと

これも「バイアス」などがかかっているのでは?
と思ってますます混乱します。

さらに一筋縄ではいかない
さまざまな問題が絡みあっているため
それぞれの問題についての
因果関係を調べるうちに
ものごとが難しくなってしまって
解決に至らずすっきりしない、となってしまい

「経済学」が嫌いになってしまうという
悪循環があるような気がします。

問題点については
親しみやすいですが、

問題点を抽象化する段階のところで
「混乱」が生じてしまうので
そこをさらにわかりやすく

具体的→抽象的になると
もう少し「経済学」が
身近に感じられるのになあ、と思ってしまいました。

自分は頭があんまりよくないので、
このロジックというか
頭の体操が好きな人は

ぜひこの本を読んでみてもらうと
面白く読めるのだろうな、と
思います。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。