こんにちは。

桜が終わったと思ったら
次はツツジが咲き始めて

緑が少しずつ増えてきて

青空とのコントラストが映えて

晩春、初夏を感じる陽気になりました。

さて
令和になってから

ますます以前の世界と
変ってきているような感覚がある中で

橘 玲さんの
「テクノリバタリアン
 ~世界を変える唯一の思想」を読んでみました。

 

 

 


橘玲さんの
経済感覚などは
結構好きで
「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」とか
「臆病者のための株式投資入門」とか
「主婦と二億円」などを読みつつ

独特の資本論が特徴的です。

今回は
イーロンマスクや
ピーターティール

サムアルトマンや
ヴィタリックブリテンなど

超天才過ぎて
ついていけない状態の人たちの
ベースになっている思想について
話しをしてくれます。

安心安全が大好きな日本人からは
「自由」や「合理性」を考えて
自らが「自立」している世界を生きて行けば
希望が見えると一筋の光を照らしてくれるようです。

さて、そうは言っても
なかなか理解するまでにも
時間がかかりました。

PART0の
 4つの政治思想を30分で理解する

というところも
自分としては
3回程度読んでやっと
「なんとなくわかる」状態です。

その中で問題となるのが
「自由」

現代の問題を解く上では
「自由」に至高の価値を与えており、

自分らしく生きられる
人生を選択して自己実現できる世界が前提となっています。

そのなかで
リベラル化とアイデンティティー化は
コインの表と裏になるというのもわかりやすく感じました。

今話題になっている
LGBTなどのマイノリティも
リベラル化が進めば進むほど
アイデンティテイーが強く意識されるので

「中庸」の立場がなくなってしまい
対立してしまうということでした。

リベラリズムの中で
「公正」「平等」を重視するリベラルと
「自由」を重視するリバタリアンに分けられるというのが
大きな流れです。

その中で
日本の政治スタイルが
若者の間でこの分け方と
実際の状態との解離があるのも
政治に対する興味のなさの表れかと感じてしまいました。

この図がわかると
なかなか現代の状態が
以前とかなり変わっていることがわかって
目からうろこの状態になります。

その後の
PART1~4にかけては
映画「X-MEN」を題材にして

選ばれたものたち
テクノリバタリアンである人物像を
話しをしていきます。

PART1では
イーロンマスクと
ピーターティールのそれぞれの生い立ちから
思想にかかわっていきます。

その中で
「死への不安」が影響しているのではないか、と
いうことを述べていました。

PART2では
現代の中での仮想通貨など
ネットやコンピュータ化の中で

「クリプト・アナキズム」
(暗号アナキズム)
について話をしていきます。

アナキズムとは無政府主義で
行きつく先は
政治・政府が介入しない世界ではあるものの

言いつく先は
自主管理ができる人たちだけの
マイノリティーの世界になりうるのではないかと
話しをしています。

PART3では
「死を克服する」ということで
徹底した管理社会について話をしています。

現代で重視される
「費用対効果」つまり「コストパフォーマンス」を重視すると
徹底した管理社会になるといわれています。

それを総督府功利主義と言われていますが
これも一歩間違えると
優性主義になりうるとは述べています。

一方で人間はどんなに賢くても
厄災は予測もできないですし

理論だけで動いているわけでもないので
疑問を投げかけます。

さらに
PART4ではネクストジェネレーションとして

テクノリバタリアンである
賢いマイノリティーたちが
テクノロジーの力で
「よりよい世界」をつくろうとしており

その中でどうやって生きていくのかは
それぞれの力や生き方にかかっているということで

PARTXの
世界の根本法則と人間の未来につながります。

「フラクタル理論」や
「ロングテールの法則」など

はじめにで
「数式」にとらえられている世の中で

天才たちは
凡人には理解できない
かなり上層部に行ってしまって
格差が広がるばかりだと
感じてしまいました。

さてその世の中で
「自分はどう生きるのか」

これが一番大事なところだと
「自分らしく」とは
それぞれ
自分たちの心や考えに従って
行動するような勇気を与えてくれる
そんな本だと感じました。

思想論というよりも
哲学的世界でもあり

もう少し自分でもかみ砕いて話せるようになるまで
読み込みたいと思いました。

頭のよいみなさんは
もう少しすんなりと頭に入ると思いますので

ぜひ読んでみてくださいね。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。