こんにちは。

円安
インフレーションに伴って

「春闘」で
やっと賃上げするようになりましたが

そんな中で
河合 薫さんの
「働かないニッポン」を
読んでみました。

 

 

 


タイトルからして
衝撃的です。

内容もなかなか
独自路線をいっており

思わずくすっと笑ってしまう
しかも超ブラックユーモア的な内容を

わかりやすく解説していて
しかも
奥が深くて考えさせられます。

プロローグとして
「働き損」の国

日本人の
「働かされ感」について

「一億総モラトリアム」
社会や組織に対して
主体性は自分ごとではなく
他人事と思っている
日本人たちのなんと多いことか!

会社や組織のためだけではなく
社会のために
「働きたい」という
意欲がある人が
たったの5%しかいないといいます。

世界平均は20%なんですけど…

「働く」とは
「はた」つまり他人を「らく」楽にすること
感じからも人が能動的に動くのですが、
やらされ感がはびこっています。

第1章の
意欲を奪われる若者たち は
30代の
「できれば仕事をしたくない」
「わくわくする」の意味がわからない
「頑張り損」の世の中について

どうしてそうなっているのかを
ここ最近の歴史的背景から
ひもといてくれます。

第2章では
中高年無理ゲー社会として
いわゆる
筆者のいう
「働かないおじさん」についての話をしていきます。

50歳代からさらに上の
社会や会社の人たちのお話がメインです。

思い当たるところがあって
面白く読めます。

第3章では
第1章、第2章を受けて
それぞれの世代の人たちが
なぜ働く意欲をなくしてしまうのか

「じじいの壁」をキーワードに
話しを進めます。

第4章の
日本的マゾヒズムの呪縛から逃れる
は「幸せ」について
「生きていく」ために
どういう立場でいればいいのか

について
今いう心理的安全性の職場などについての
根本的なところを述べています。




そして最終章である
第5章の
脱「働かないニッポン」のためにできること
として
6カ条を提示しています。
第1条 「普通」を疑う
第2条 仕事はカネのためだと考えない
第3条 仕事にやりがいを求めない
第4条 年齢を言い訳にしない
第5条 信頼されようと思わない
第6条 愛をケチらない

第1、2、4、6はその通りでしたが、
第3条に関してはひとこと。
まずは基礎として血の吐くような努力や
継続継続継続として
一人前になるには
やりがいなんて言葉ははかない、と思うと
納得がいきます。

第5条の
信頼に対しては
「人」としてしっかりと受け止めることが
大事という意味での
信頼のため

あくまで自分を受け入れるのではなく

相手を受け入れるのが先という視点での
「信頼されようと思うな」です。

この6条を最後の章にもってきたことによって
救いがある本になっています。

さらに
自分の今いる職場は
なんて恵まれているんだ!と
この本を読んで思ってしまいました。

とともに
改革していくことの重要性も
ひしひしと感じた本でした。

みなさんもぜひ手にとって
読んでみてくださいね。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。