「愛なのに」という映画を視聴しました。
瀬戸康史さん主演のラブコメ(だと思う)で、
なかなか面白かったのですが、最後の方に、
(笑えないよな、これ)
というシーンがありました。
瀬戸さん演じる多田がかつて片思い
していた一花には亮介という婚約者が
いるのですが、こいつが自分たちの
結婚式の担当ウエディングプランナー
の美樹と浮気中というクズ。
ところが最後の方でこいつが美樹に、
「そろそろバレそうだから、今日で
最後にしたい」
とセックスの後で言うと(このへんも
かなりのあさましさ)、美樹は怒りも
せず、
「した後で、言うんだ」
と呆れ顔でつぶやき、
「わかった、いいよ」
と言い放つのです。
あっさりした美樹の態度が面白くない
亮介は、
「未練とか、ないの？」
「俺に魅力がない？」
などとグチグチからみ始めます。
その後の会話がこれ。
美「する時、私がいつも上になりますよね」
亮「それが好きなんじゃないの」。
美「いや、どちらかというと苦手」
亮「えー、じゃ何で？」
美「あの・・・ヘタ、ですよね」
つまり、相手が下手だから、自分が気持ち
よくなるためには上になって思い通りに動
かないとだめ、というわけです。
そして、最後のとどめはこれ。
「群を抜いて、下手」
こう言われたらたいていの男はへこみます。
ましてや、自分はなかなかモテていると自惚れ
ている、というか勘違いしている奴は、恥ずか
しさのあまり逆ギレするかもしれません。
普通、面と向かって女性に、セックスが下手、
と言われることはそうないと思います。
経験人数が多く、比べる対象が多い女性は
それを口に出して言えば、男にだらしない女と
思われるとわかっているので言いません。
だから、そう思われてる男って、実はかなり
多いんじゃないでしょうか。
僕は幸いにしてそういう経験はありませんが、
この映画を観て、
(そう思われたことがない、と言い切れるほど
の自信はないかも)
と思いましたから。
若い頃に観ていたらいろいろ考えただろうなぁ。
そう思わせられるシーンでした。