私が繊細なだけだろうか・・・ | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

先日、社員表彰があった。

 

あるマネージャーから推薦された社員を、全体会議で表彰する事にした。その内容はもちろんしっかりしたもので、部が一番大変だった時期に、自分の仕事もこなしながら他の人の仕事もカバーし、そして、仕事内容の変更もし終えた・・・というもの。

 

ただ、このマネージャーが書いた表彰内容を見ると、「夜中まで仕事をし」とか「休みも返上して」とあったので、「オーバーワークをすると表彰される」という前例を作りたくないので、「本来の役割を超えて」とか「ストレッチをして(英語でよく言う言い回し)」を使って、書き換え作業をした。

 

もう一つ、「えっ。これはあかんやろ」と思う内容があって、そこは大きく削った。

 

そして、彼女は仕事内容そして「役割を超えた活躍」や「本来のキャパシティを超えたストレッチワーク」で表彰されたのだけれど。その後に、そのマネージャーが付け足した。

 

 

マネージャー:もう一つ付け足しておきたいんです。彼女はこの時、父親が亡くなって、すごく大変だったにも関わらず、この頑張りでした。この頑張りに、みなさん拍手を。

 

 

えーーーーーー。私ががっつり削ったところ・・・。そんな「父親が亡くなった」なんてパーソナルな事を、100人規模の社員の前で言う?そして、そんな事して、「父親亡くなっても仕事しないと、表彰されない?」とかいう、変な印象与えてへん?!

 

 

ものすっごいびっくりしたし、何なら嫌悪感すら感じたけれど。「言ってあげたわ!」というマネージャーの悦に入った表情と、それを優しく見守るリズの笑顔をZoom画面で見てたら、何も言われてへんかった。

 

 

・・・どうなんやろ・・・。言うて、ええやつ?

 

 

そういえば、ちょっと前に、同僚のお父様が亡くなったときも、私は実は驚いた。同僚はもともとイギリス国籍で、今はアメリカに住んでいる。1か月ほど、お父様のお葬式その他もろもろでイギリスに戻っていたのだけれど。

 

 

リズ: ラニさん、彼がアメリカに戻ってきた時に、アパートに花が届くようにしておいてちょうだい。

 

 

と、そして、リズの部下全員に彼のお父様が亡くなった事実はメールでシェアされた。この同僚がCCに入った状態で。ちょっとびっくりした。えっ・・・メールで業務連絡な感じでシェアされるの・・・?と。

 

 

今までこの感じはなかったから。

 

 

おじい本部長の時に似たような事があったのだけれど。おじい本部長は、パーソナルに1:1でそれぞれの部下に伝え、「ニコール部長の仕事で助けてあげられる事があったら、考慮するように」と言った。私にも、私との1:1で伝えてもらえたので、「そのようにします」とニコール部長が本来する仕事を、彼女の部下とすり合わせした。

 

こうして、表立って「業務連絡です。~さんのお父様が亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします」というメールが行きかう事はなかったし、もちろん、みんなの前で発表される事などなかった。

 

確かに「花」は素敵かもしれない。

 

でも、これはチーム全員に伝える必要があるのだろうか・・。

 

私であれば、大々的に花を送ってほしくはないし、それをチーム全体に知られたくもない。「皆様、しばらくお休みをいただき、ありがとうございました」と返信をするのは嫌だから。もっと言うのであれば、花も送られたくない。お葬式やもろもろ大変な事を国でしてきて、ようやく普段の生活に戻れる・・・と思ったら、どーんとどでかい白いユリの花がアパートを占拠する・・・考えただけで、落ち込む。

 

私が繊細さんなだけなんだろうか・・・。多分、花を送られたくないのは、私だけなんだろうな・・・。

 

 

気になっています。