文章すら造形で認識している脳 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

勝手に、リブログのリブログ。

私もしのばさんの記事、めっちゃわかるわ・・・と思いながら、別の事に考えを飛ばしていたのだけれど。ぬこさんの記事を見て、「それよー!それもなのよー!」と。

 

以下ぬこさんの記事から抜粋:

 

私の場合・・・

 

○○駅を降りたら、○○の像のある出口から出て、最初の道をドーンといって、パン屋さんのある信号を左に曲がって、暫くいったら、左手にダイソーさんと○○っていう飲食店とマツモトキヨシが並んでいるところがあって、そのマツキヨのビルの5階。(あ、マツキヨの道を挟んだ向かいにはイオンがあるよ。)

 

といった感じになる。

 

 

いや、私もっとひどいわ・・・。

 

○○駅の改札出たら、まず右手。ハイ、右手でーす!右!お箸持つ方です!で、出口に銅像があるねん、後ろ向きに。そしたら、その出口で正解。で、真ん中の一番ふっといどーんとした道をてくてくいくやん?で、信号2つか3つ先で「え?このまま行って正解?」とちょっと不安になるあたりで赤いパン屋さんがあるねん。小麦のマーク描いてる、ジブリっぽいやつ。それを左に曲がって、やっぱりしばらくちょっと不安になるぐらい歩くねん。信号いくつか渡って・・・2つかなぁ、3つかなぁ、覚えてへんわ。でも、最後にわたる歩行者信号は「とうりゃんせ」やわ。「とうりゃんせ」の後に、急にダイソーと○○と黄色いマツキヨがむぎゅって並んでるねん。「どんな並びや!なんか、色とロゴが目に痛いわ!」ってつっこんだ、その黄色いマツキヨの5階。大体全部で15分ぐらいでたどり着くで。あ、ビルの入り口は、マツキヨ入口の手前やで。マツキヨに入らんときや。

 

 

ってなると思う(笑)。いらん情報わんさか。不安になるとか、目に痛いとか、HSP的心情が入りまくる。情報多すぎる(笑)。

 

 

 

所で・・・どこで見たのかなぁ。聞いたのかなぁ。日本語で聞いたのかなぁ。英語で聞いたのかなぁ・・・。ポンコツすぎる、私の記憶力は、全然覚えてないのですが。

 

『視覚優勢』について、最近どっかで見たか聞いたかした内容。はぁ、なるほど・・・と思ったんやけど。

 

視覚優勢の場合、LD傾向が高い・・・と。つまり、文章を読むのが難しい代わりに、視覚で、造形で、物事を理解する脳が発達しているのだ、と。私のブログ界隈の人々は、もう、発達障碍や、学習障害や、知的障害というのは「ある」「ない」の二択ではなく、グラデーションなのだという事はわかっていると思う。お医者さんの診断で「はい。発達障碍・学習障害・知的障害です」と言われるのは、今後の生活にサポートが必要で、そのための診断書が必要だから。

 

つまり、「発達障碍傾向」「学習障碍傾向」「知的障碍傾向」であれば、かなり広い範囲になる。つまり、「ちょっと苦手」を通り越して、「かなり苦手」な人を含める事が出来る。

 

で、視覚優勢の人というのは、言葉ですら造形で理解している事が多いのだと。だから、「だいたい」で読むのだと。読みなれたタイプの文章であれば、必要なワードだけを「造形」として脳で理解して、「こういう意味だな」と、理解するのだそう。

 

例えば、I think I am leaning towards neurodivergent. という文章があったとして。 I tnihk I ma leannig toarwds neuoridvreegnt でも、視覚優勢・おおざっぱタイプの人は読めてしまうのだと。きっちり、確実に、ワードを性格に捉えて理解するタイプの人には、意味をなさなくなるのだと。で、結構長い文章を、この最初の文字と最後の文字だけ合わせて後は入れ替えたワードで読んだんだけど。私、別に、何の苦労もなく普通に読んだ。

 

なるほどね・・・。ホンマや。私、ちゃんと言葉を、正しいスペリングとかで捉えてない。大体の形や流れで覚えてるから、何事もなく読めてしまうわ・・・と。

 

でも、こういう人は、視覚優勢度が高くなるほど、LDの傾向も高くなるのだそう。特に、教科書など、文章で、絵や図解がないものほど、そして、ワードの意味を覚えなくてはいけないものほど、視覚優勢の人には難しくなる事が多いそう。

 

 

 

・・・私やんけ!

 

 

 

私、数年前に「資格取りなさい」と言われた。世界基準で取るやつで。みんなに、「Sangoはすでに理解してるし、頭いいから大丈夫よ!」と言われたのに、1つ目の試験をいつまでも合格できなかった(爆笑)。

 

さて。言い訳をしよう。

 

マークシートだったのだ。

 

似たような回答から、正解を求める形式のマークシート。内容を理解していても、ぱっと目で見て「形」で文章を理解しようとする私にとって、似たような回答がほんのちょっと違うだけの文章から正解を選ぶのは、めっちゃ難しかった。「もう、先生になったら?」と言われるぐらい、この資格の内容については、教えられるほどの理解力なのに。試験受からんかった。

 

せめて、昔風の文章問題にしてくれたら、答えられたし、一問一答形式でその場で質問をして答える形であれば、正確に答える事ができたと思う。

 

マークシートで、4択の中の1つを当てるのは、難しすぎた。

 

結果、暗記力がスゴイASD傾向強めの人が半年(これは、これでミラクルやねんけど)かけて取る資格を、私は4年かけて取りました(笑)。途中で試験傾向が変わってしまって、勉強しなおしたりして。「もう、止めようかな」と思うぐらいやった。周囲の人には、「なんで、そんなに時間がかかるん?」とびっくりされるぐらいのダメさやった。

 

しかも・・・。教科書も、同じような事がちょっとだけ違う感じで書いてあるところが感カ所かあり、そこに来ると、「何回同じところ読んでるねん!」と自分でツッコミたいほど、ちょっと目を離すと、どこまで読んだか忘れてしまって、同じところを繰り返して、ぐるぐるする始末であった。

 

視覚優勢傾向が高い人は、LD傾向が高い・・・それ、私やん・・・(爆笑)。と思ったのでした。

 

 

その一方で・・・。

 

 

ナタリー: Sangoは、これはどこで勉強したの?

私: え?勉強・・・してへんな。専門分野の記事まとめとか、リサーチ会社の記事とか、そんなん読みまくっただけ。

ナタリー: ・・・聞く人間違えた。

私: えええ!なんで。

ナタリー: Sango、気が付いてないの。

私: ええ?

ナタリー: あなた、ものすごく頭いいのよ。だから、そんの読んだだけで、さらっと理解するのよ。そりゃ、勉強しないよね。

 

 

えー・・・。と思ったけれど。ふと思い出した。最近、おじい本部長にも言われた。

 

 

おじい本部長: 君のすごいところは、理解力だよ。ちょっと見聞きしただけで、ちょっと資料を渡しただけで、どんな事が重要で、何を言わんとしているのか、それを理解してしまう。それは、たぐいまれなる才能なんだよ。

 

 

何をいうてはるんや・・・。私は勉強にめっちゃ時間がかかる人間や・・・。

 

 

そう思ってたんやけど。なるほど・・・。確かに、文章を「造形」でとらえるから、そこからの理解力は早いのか。なるほど・・・。

 

 

でもなぁ。ほどほどがよかったと思うねんけどなぁ・・・。