マイノリティー:いい年してお小遣いもらう私 | マイノリティのお話

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ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

昨日の『最大の壁はいつも母』が暗すぎる話だったので、バランスとります。

 

母が鬼か閻魔かのようなブログになってしまったのですが、多分、あれは人生に数回の震度7レベルの『母の乱』の一つだ。普段は震度3-5ぐらいで収まっている。あんなの、しょっちゅうあったら、私多分もう魂抜けきってる。

 

昔から母の愛情は、感じすぎるほど感じていた。だから、母が私が大好きな人ができてうまく行っている事を報告したら喜んでくれると思っていたのに、正反対の反応だったのでかなり戸惑ったのだ。でも、私は知っている。母は、私を好きすぎるのだ(母が好きすぎる記事)。

 

帰省に向けて、いよいよ荷物詰め始めました。あと、一週間で帰省する。そこで、いろいろ必要書類等あさってたら出てくる出てくる。

 

ポチ袋。子供の頃のものではない。ここ数年のものだ。

 

毎回帰省する度に、震度5レベルの『母の乱』は数回起きる。それだけで済めばよいのだが、時々、母の乱によって、『妹の乱』や『父の乱』につながったりすると、震度5でもそのあとの余震や被害度は飛んでもなく大きい母だけならともかく、妹も貝のように固まり、久々の家族そろっての団らんのはずが、部屋に引きこもる人や、意味なく散歩に出ていく人や、泣き続ける人が出るのである。

 

そんな時、お願い、こんなのイヤ・・・と思いながら、通常運転をしているのは私だけなので、盛大に料理を作ったり、おいしいワインを買って来たり、それぞれの好きなものを作りまくったり、買いまくったりして、ご機嫌を取る。ネットショッピングも最大限に活用して、贈り物がわんさか届き、意味もなく花が生けられ、わかりやすくハッピーな演出をする

 

父は数年前からそれに気が付いているのだと思う。ある時「これに懲りずに帰って来いよ」と玄関先で、スーツケースをタクシーに運ぶ私に言った。

 

いや、多分、母も気が付いているのだ。何故なら、母は爆発もするけれど、そのあとに地の底まで落ち込むからだ。もちろん、それは「なんでこんな事になったの。私何にも悪い事していないはずなのに」という落ち込みがほとんどだけれど、「お母さんが悪いのよ。もう、全部お母さんが悪いんだよね。もう、死にたい」と、自分をやみくもに責めるパターンもある。

 

そして、そんな時の帰省の最終日。家に呼んだタクシーが来ると、母は「これ、何にもあげられないけれど。タクシー代に使って」と、ポチ袋に入った多すぎるタクシー代をくれるのだ。ポチ袋には「Sangoちゃんへ」と、もうとっくにアラフォーの私にちゃん付けで宛名が書いてある。

 

見慣れた、母の字。小学生の頃、(記憶力の達人であるASD母や妹に比べて)だいぶ理解の遅い私のドリルを添削する、先生兼母の字。達筆だけれども、小学生にも見やすい、キレイな母の字

 

この小さなポチ袋に入れるためにピン札を用意し、中に入れ、丁寧に宛名を書く。母の事だ、多分、前の日に私が寝てから用意したに違いない。これに父は一切関与していない。父はこんな事に気は回らない。母からの心遣い、気遣いなのだ。

 

時々母は言う「あー、思い出すわ、Sangoちゃんの小さかった頃。本当にかわいくてねぇ!」。印象に残っているもの事が一番浅い層に記憶されているASDの母。もしかしたら、母の記憶の中の私は、小さいSangoちゃんのままなのかもしれない。日々、母の言う事をよく聞く小さいSangoちゃんと、アラフォーになって全く思い通りにならない私。母の葛藤の原因は、これなんじゃないかな、とも思う。だって、自分の頭の中でかわいい子供だと思ってる人が急におばさんだったら、本当に気持ち悪い。

 

アラフォーにもなってSangoちゃんへと書かれた多すぎるお小遣いをもらう世間的には恥ずかしい話だ。でも、これをもらう事が親孝行だと思う。ごめん、お母さん。私はあなたから逃げました。あなたが育てたらこうなると思っていた娘にもなれなかった。本当は、お母さんを大好きな娘でありたいけれど。でも、そうすると私の心は壊れます。そんな私に、大事そうに渡してくれるポチ袋。もう、何回もらったかわかりません。

 

多分、今年もまた、帰り際に渡されるんだろうな。それを「ありがとう!大事に使うね」と言って受け取るけれど。いつも、そのポチ袋を見るたびに、母の愛と、とてつもない罪悪感を感じるのです

 

はぁ。朝から泣いてしまった、これの後半書きながら。

 

これから、デートなんだけど(笑)。さて、デートの準備、目を冷やす所から始めようかな。