「記憶にございません」
「私の記憶では...」
「当省は◯◯法を所管しておらず、判断できる立場にないため、お答えを差し控えさせていただきます」
「専門家とも協議した上で、検討して参ります」


先日の国会中継を聞いていると、このような答弁が聞こえてきました。

官僚答弁と揶揄されたりもします。

そもそも誠実に答える気がないのでは、と思えるような答弁、答えないのが勝ちなのか?と思ってしまうような答弁もあります。

私はかつて、大学院という少しアカデミックな場所にいましたので、官僚答弁を使うことに違和感を感じていました。質問に対する答えになってない場合も多いからです。


しかし最近は、官僚答弁を使うメリットも分かってきました。

官僚答弁を使う側のメリットは、そのガードの固さにあります。というのも、官僚答弁では、基本的に間違ったことを言っていません。


例えば、

「◯◯(ガイドライン等)に基づき、適切に対応して参ります」
「担当の私だけでは判断しかねるため、上司とも協議した上で、対応を検討します」

等の定型文が、現場の人間にとって汎用性高いです。


特に、相手が誠意のないクレーマーの場合、言葉尻を捕まえられて揚げ足を取られるよりは、官僚答弁に終始した方が、精神衛生上良いです。


また、官僚答弁は公務員の専売特許ではありません。民間の方も使います。

①問題が発生した場合→「担当者が不在であり、お答えできません」「事実関係を確認中であり、お答えできません」

②裁判を起こされた場合→「訴状が届いていないのでお答えできません」

③裁判中→「係争中であり、コメントを差し控えます」


情報発信の主導権を相手に取られたくない場合、官僚答弁が便利です。

かといって、使い過ぎると相手からの信頼を無くしかねないのが官僚答弁。
御利用は計画的に。