「セントビンセントおよびグレナディーン諸島ってどんな国? 1基本情報編」
「セントビンセントおよびグレナディーン諸島ってどんな国? 2 観光編」
上記に続く「セントビンセント及びグレナディーン諸島(以降SVG)3部作」の第3弾にして最終話は、食事編!
旅行に行ったら、その土地の食べ物を楽しむのは基本中の基本。
ということで、事前にリサーチして、USA TODAYのこんな記事発見。
「Food That is Served in St. Vincent & the Grenadines」
(https://traveltips.usatoday.com/food-served-st-vincent-grenadines-22763.html)
上記の記事によると、SVGの国民食としてまず挙げられるのが「ローストしたパンの実(breadfruit/ブレッドフルーツ)と揚げた鯵(jack fish/ジャックフィッシュ)」なのだそうだ。
(パンの実に関しては、「セントビンセントおよびグレナディーン諸島ってどんな国? 2 観光編」の植物園のところで、鯵については「セントビンセントおよびグレナディーン諸島ってどんな国? 1基本情報編」のシュッシュマーケットのところでもご紹介済み。)
特に、パンの実は、8月に行われる「ブレッドフルーツ フェスティバル」でパイ、ピザ、キッシュなどをはじめ、スイーツや飲み物としての様々な調理法で提供されるらしい。
(画像は「https://ja.wikipedia.org/wiki/パンノキ」より拝借。)
パンの実について詳しく知りたい方、料理法が知りたい方は、こちらのサイトをどうぞ。
「パンがなる木!? 熱帯の果物「パンの実」の食べ方とその味は? [食材]
(https://hotnews-trend987.blog.so-net.ne.jp/2014-05-16)」
「シンプルだけどおいしい!ブレッドフルーツを使ったハワイのおやつ(http://www.hawaiist.net/column/8665)」
さて、上記USA TODAYの記事で次に紹介されているのがクズウコン(arrowroot)。
(画像は「https://greatfoodstyle.wordpress.com」より拝借。)
葛のように、グルテンフリーでデンプン質に富んだ地下茎を粉にしたものをいろいろな料理に使うようで、地元風の食べ方として紹介されているのが アロールート粉とナツメグとココナツを混ぜて焼いたり揚げたりしたマドンゴ(と読むのかな? madongo dumplings)。
残念ながら、映像は探したけれど見つけられず 、どのような食べ物かは不明だが、レシピは見つけた。
(http://www.blacfoundation.org/pdf/carib_reserve_cuisine.pdf#search=%27Madongo+dumpling+SVG%27)
(じゃがいも団子的なのかな?)
続いて紹介されているのがシーフード。
季節によって、マグロ・シイラ・タイ・サワラ・カツオなどの魚や、ロブスター・イカ・タコ・法螺貝、そしてクジラなどが取れるようだ。
料理としては、ソルトフィッシュ(塩漬けした魚)をスープに入れたり、炒めたりするのが地元風らしい。
てな訳で、準備万端、SVGに向かったわけだが、嫌でも目に飛び込んでくるのは、トリニダード・トバゴ(以降T.T)でもおなじみのこちら。
ちゃんと、美味しいローカルフードを見つけられるか心配になってくる。
着いた日の夕食はホテルのレストラン。
ローカルフードというよりは、小洒落た料理を食べた気がする。
(1週間も経っていないのに、メインに何を食べたのか思い出せない・・・・)
二日目のお昼は、石造りの建物の中にある地元で人気のレストラン。
(ナプキンのロゴが洒落ている。)
このお店の売りはランチビュッフェのようだが、
(看板に書かれているこの日のビュッフェの内容は、カラルースープ・マトンカレー・グリルフィッシュ・ココナッツとレーズンの入ったライス・サラダバーなど)
アラカルトメニューの中に「コンクチャウダー」を発見したので、店員に「支度に15分かかるわよ。」と脅されたにもかかわらず、あえて一品料理を頼むことにする。
きちんとテーブルクロスがかけられた薄暗いけれどお洒落な店内を眺めたり、無料wifiを使って、携帯いじって時間を潰すこと30分余り。
(途中、後から入ってきた客は、さっさとビュッフェを楽しんでいる!)
ジャ〜ン!お待ちかねのコンクチャウダー登場!
(あまりにお腹が空いていたので、写真を撮る前に半分くらい食べちゃった!)
ニューヨークスタイルのクラムチャウダーと同じクリームスープ系。
(昔、マイアミや キー ウエストで食べたコンクチャウダーはトマトスープ系ではなかったかな?)
貝の歯ごたえも良く、クリーミーなスープと柔らかく煮えたじゃがいもとの相性バッチリ。
やや塩味が強いのでビールやワイン
が欲しくなるところだが、食事の後の予定を考え、ぐっと我慢する。
店員さんに、「前菜サイズだから、量は多くないわよ。」と言われたので、クラブサンドイッチも頼んで、同じくコンクチャウダーを頼んだ同行者と半分こする。
(ビールが飲めない物足りなさを、食べ物で埋めるという・・・)
夫が頼んだハンバーガーも肉厚でなかなか美味しそうだ。
(チップスはやや焦げ焦げだったけど )
この日の夜も、ホテルのレストラン。
シーザー サラダとチキン パルメジャーノという、ローカル色ゼロの食事。
あ、ローカルのものも注文したんだった!
サッカーワールドカップロシア大会のロゴ入りグラスで供されたSVGの地ビール。
(ラベルがかっこいい。)
SVGでの最後の食事となった3日目のランチ。
10時頃にフルーツやサンドイッチなどをつまんであまりお腹が空いてなかったものの、なんとかパンの実が食べたい!
そこで、軽くつまめるものがありそうだと連れて行ってもらったお店。
Flow Wine Bar & Kitchen
ああ、またしてもお洒落系・・・
案内してくれたSVG人の、おもてなしの心溢れるお店のチョイスに、感謝こそすれ文句を言いたいわけではない。
でも、それでも、私のお腹が求めているのは、屋台フード的なローカルの味なのだ!
目を皿にしてお店のメニュを見つめる。
コンク寿司(Conch Sushi Rice Cakes)なる物も気になる。
気にはなるのだが、今はとにかく、「パンの実」なのだ!
メニューの端から端まで何度も眺めまわしたが、「Breadfruit」の文字は見つけられず。
それでも、あきらめきれずにお店の人に尋ねたら、なんと、「Breadfruit Cakeならあるよ!」(キムタクが出ていた「ヒーロー」というドラマ風に読んでいただけるとありがたい)と言うではないか!!!!
も〜、あるならメニューに載せといてよ〜。
ということで、(一体どんなものが出てくるのかさっぱりわからないが)張り切って、アペタイザーのところにある「ソルトフィッシュ ケーキ」と、「ブレッドフルーツ ケーキ」(これはデザート系?)を注文する。
ジャジャ〜ン!
(これだけ引っ張っておいて写真がなくて申し訳ない!)
出てきたのは、一見アランチーニ風のほぐした魚の身をボール状に丸めたコロッケ5個(マヨネーズ添え)と、分厚い円形のコロッケ2つ!
やや甘みのあるパンの実のコロッケは「済みませ〜ん、トンカツソースください!」と言いたくなるほどの薄味ながら、じゃがいものコロッケよりほろほろした感じで、なかなかいける。
塩味が濃いソルトフィッシュのコロッケと交互に食べると丁度良い感じだ。
この日も、この後に組まれている予定のせいで、せっかくの「ワイン バー」なのに、ビールもワインも飲めないのだけが辛い・・・
なんだかんだで、お洒落バージョンのローカルフードも楽しんだ今回のSVG旅行。
もう一度チャンスがあれば、是非私の仕切りで、もっとディープなSVGを楽しみたいものだ。
(ダラダラと長い話に3回もお付き合いくださって、ありがとうございました。)
Q 雪だるま、作ったことある?
既に半世紀以上生きているので、小さいサイズのなら、何度か作ったことがある。