(再演ウタツムギ!!)の続きです。
昼の部のアフタートークの備忘録を、記憶の限りで。
4人の登場からの、自己紹介。中井さんの進行。そして、前半はパンフレットのこだわり。こちらの詳細は、アーカイブ配信中です。須澤さんのお話を中心に。
後半は、事前にホームページから受け付けた、質問コーナー。中井さんがテンポよくトークを進めました。
◎愛のカタチとは?⇒4人それぞれに
観たこと、触れたことのあるもののなかで、愛に近いものは、何ですか?
(長濱さん)
今ぱっと思ったんですけど、「ライブ」かな。この場が、愛かなって、ライブを形にしてくれる人としての長濱さんの、名コメントだなあと思いました。
(須澤さん)
水まんじゅう!なんと。哲学的。
(貴以さん)
お花。いろいろな色や形があって、愛に一番近いかな、と。
(中井さん)
「息」、歌うときの、「ブレス」。だから、カタチとしては、「俺の肺」!うーん、なんとも深淵なコメントでした。でも、中井さんにとって愛とは、ブレスなんだ。息なんだ。その回答はやはり、歌を届ける人だから。歌うために必要なブレスが愛ならば、私たちはみんなでそれを受け取っているんだと、よく考えたらすごく感動のコメントでした。ステージで歌う人はたしかに、この世界に愛を届けてくれている。そう思います。
◎新曲「ただそれだけ」の感想⇒貴以さん、須澤さんへ
(長濱さん)
初演の翌朝、中井さんから長文のラインが来た。それがこの曲の始まり。がんばって、仕上げました(いつもながら、あっさり)。
(須澤さん)
僕はこの曲、まったく関わってない立場からですけど、いい曲になったと思います。脚本のストーリーともぴったり、というお話だったかな。
◎「智弘」が書いた台本の中身はどんなストーリーだったか?⇒須澤さん、中井さんへ
(須澤さん)
戦隊ヒーローものかな。みんな副業で忙しく、「レッド」の「中井」が1人で奮闘する、みたいなストーリーを想像しましたと須澤さんのヒーロー愛が垣間見られて、いくらでも語れそうでした。
(中井さん)
面白いね。全然違うこと考えてた。俺はシェイクスピアをもじったような、現代劇を「智弘」が作ったのかなとか考えてました。
(それってやっぱり、ナイツテイルでは?と、「ただそれだけ」にナイツテイル味とジョン・ケアードさんの影を色濃く感じた私は、すごく納得)
(須澤さん)
学生演劇だから、シェイクスピアとかまだそんなにわかってないでしょ。と、僕は思ってました。と、ここで2人の共作者のそれぞれ幸せな同床異夢感が突然、目の当たりに。中井さん、普通ミュージカルやお芝居のお稽古では、こういう台本の中の物語を共演者で想像して、ディスカッションするけれど、ウタツムギの場合はそういうことをしていないので今初めてこの話をして、面白かったと、(時間も押しているのに)とてももり上がっていました。この2人のクリエイターの、頭の中の方向性の違いも面白いし、それを全部抱え込んでなんの矛盾もないウタツムギの物語の包容力と余白の大きさがまた、魅力です。
2部の最後にも、長濱さんのピアノと須澤さんのギター、3人の歌声で「愛がカタチになったなら」(Fin.)を演奏して、クローズとなりました。このフィナーレがまた、素敵なのです。
記憶が不十分かも...ですが、とりあえず。夜公演でも、また別の充実したトークが聴けました。そちらは、アーカイブにて。