予想どおりに不合理 | 蒼き狼の読後感想文

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予想どおりに不合理[増補版]/早川書房
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人間は考える葦であると言ったのはパスカルである。人は誰も、自分を愚かだとか考えが足りないだとか思ったりしないはずである。しかし、この本が教えてくれる行動経済学からすると、そうではないことが分る。人間は合理的ではなく、その不合理さも理屈通りと聞くと驚くと思うが、この本で行われた実験の結果を見れば、誰しも納得するだろう。人は、不意に受けた情報の入力に影響を受け、知らず知らずのうちに、他人と自分を比較し、タダの恩恵を受けるためにより多くの金を払い、可能性を消すことを極力嫌がる。確かに自分自身にもそういうところがあることは薄々気づいていても、こうはっきり証拠を見せられるとがっかりする。それにしても、何より驚いたのは、性的興奮を感じている状態での判断はそれがない場合での判断と大きく異なるということだ。もし、自分が他人よりも少しはましと思っているのならば、この本をお勧めする。